藁にもすがる獣たちのレビュー・感想・評価
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伏線回収が凄い、点が線になる気持ちよさ
初めの30分くらいは、とめどないというか、色々な人物の悩みとか不幸な部分のオムニバス。韓国名て名前がおぼえにくいこともあって、何がこんなに高評価なのか??ちょっと眠くなった。
途中から、それぞれの人物がせんで結ばれていく。後半はいろいろな伏線回収が凄い。なるほど、なるほど、なるほど、の連続。
ニュースの内容、各章のタイトルバック、などなど、細かい所まで。もう一度観たくなる。
暴力表現がけっこう凄い。韓国映画っぽいね。
日本映画なら映倫の年齢制限考えてもう少し緩くなりそう。
韓国映画は楽しいね。
日本の小説が原作なら嬉しい。
タイトルなし(ネタバレ)
レビューの評価が高いので、鑑賞してみた。映画館に行くと座席は空いていたので、やっぱりつまらないのかな?と思ってたけど、面白かった!
原作は日本人の曽根圭介さんの作品のようだ。
出だしで、ルイヴィトンのバッグのアップが続く。バッグが何処かに移動中だ。何が入ってるんだろうと思っていると、中には現金の札束が沢山あった。ストーリーはこのお金を巡って、奪い合いを行うことになる。
作りは良かった。映像はよく出来てると思った。いつも思うけど、韓国の家は汚い。
役者達は素晴らしく感じた。
アルバイトの男性ジュンマンを演じたペ・ソンウは、ピエール瀧に似てた。きっと韓国の実力派なのだろう。
クラブ経営者のヨンヒを演じたチョン・ドヨンは美しい。40代だけど。出入国審査官テヨン役のチョン・ウソンが主役だと思ってたけど、本映画のホームページ見るとヨンヒが1番上だ。でも、登場までは少し時間がかかる。誰が主役?誰が生き残るか分からないって作りなのかもしれない。
出入国審査官テヨン役のチョン・ウソンはカッコイイと思った。西島 秀俊に似てると思った。この人が主役なのかなと思ったらそうでもなかった。
ストーリーは3つの話が別々に展開されていき、やがて一つに重なるような作りだ。
①アルバイト(銭湯?)のジュンマンが、客が使用するロッカーからルイヴィトンのバッグを見つけて、最終的に自分のものとしようとする話。
②出入国審査官テヨンが借金の返済のため、後輩のデメキンと四苦八苦する話。テヨンの妻はクラブ経営者のヨンヒだが、彼女の保証人になった事が、借金取立てに追われている理由だ。
③クラブ経営者のヨンヒの下で働くホステスのミランの話。ミランは夫婦で借金返済に追われている。そのためか、または元々なのかは分からないけど、ミランは夫に暴力を振るわれていて、体中はアザだらけ。ある日クラブに飲みに来た中国人のジンテと共謀し夫の殺人を企てる。
ここで、人々が次々と殺人を犯していく。サメの話が出てくる。何ザメだったか忘れたけど、卵が孵化するとお腹の中で共食いが始まり、最後の一匹が全てを手にするって話で、それが全てを表している。一体、誰が生き残るのか?
ヨンヒのサイコパスぶりは、恐怖より笑いになっていた。人を殺すことに慣れていて、恐らく多くの人を手にかけている。冷たい熱帯魚を連想した。
テヨンの家はネオン街にあるから窓から入る光は独特で、こんな所では住めないなと思った。
ネタバレストーリーは下記。(正確では無いよ。)
アルバイトのジュンマンはロッカーからルイヴィトンのバッグを見つける。中を確認すると大金が入っていた。同僚に客の忘れ物と言って、忘れ物置き場に隠すようにバッグを置いた。
ジュンマンは認知症の母スンジャと妻ヨンソンを持つ。娘もいるが学生で家にはいない。スンジャはヨンソンを嫌っているが、ヨンソンは妻の役目を全うしようと、スンジャの面倒を見ている。
出入国審査官テヨンはビザに判を押していた所、借金取りから連絡が入る。夜、反社(と思われる)のドゥマンの所に行く。すれ違いに、たった今殺されたであろう遺体を運ぶドゥマンの部下とすれ違う。テヨンはドゥマンに借金の返済を1週間伸ばして欲しいと懇願し、嘘を言って了承を得た。
テヨンは妻の借金の保証人となっていたようで、その妻は逃げてしまったようだ。
テヨンは後輩のデメキン(ドゥマンが後で付けたあだ名、本当の名前は?)と連絡を取る。テヨンは今度、国外逃亡の手助けをする代わりに、逃亡者が持ち出すお金の2割を受け取る約束をしているが、その金全部をデメキンに奪わせようと企てた。
夜、来るはずの逃亡者が現れない。テヨンは車で待機していると、刑事がやって来た。この男を知らないか?テヨンは知らないと回答するも、刑事は車の助手席に入ってきた。寿司屋に行くと刑事はたくさん寿司を食べて、テヨンは刑事の分も支払った。
ミランは家で夫の帰りを待っていた。夫が帰宅すると、暴力を振るわれる。借金の返済に苦しんでいるようだ。
ミランはクラブで働いている。ある時、クラブに来た中国人男性ジンテがコロコロとホステスをチェンジするので、ミランに白羽の矢が立った。ジンテはミランのことを気に入った。ジンテとミランは一夜を共にすると、朝、ジンテはアザだらけのミランの姿を見て事情を聞き、夫の殺害を企てた。
ジンテはミランからの情報を便りに、ミランの夫がホテルから出てきた所を、後ろから車で轢いた。そしてジンテは夫を山中に埋めた。ジンテはミランに電話をすると、ミランはそれでは死亡がすぐに確定しないので、ジンテの行動に困惑した。行方不明者が死亡と扱われるのに5年必要で、ミランは5年も待ちたくなかった。
ジンテとの会話を終えると、夫が帰宅した。ミランは驚きを隠すように振舞った。ジンテに別人を殺害したことを伝えた。ミランはジンテに中国へ帰ることを進言した。
クラブでは客が揉めていて、経営者ヨンヒが対応した。客がヨンヒの頬を叩くと、ヨンヒは正当防衛だと言って客を酒瓶で殴ってしまった。暴行を受けていたミランに優しく接する。
後日、ジンテからミランに連絡が入る。犯罪を自白したいと言う。ミランはジンテに会うと、ジンテは男性の声が聞こえると頭を抱えていた。ミランは殺害した男性を供養しようと提案し山中に行くが、ジンテの耳鳴りは解消しなかった。ジンテは自白すると走って下山しようとするので、ミランは後ろから車で轢いた。
ミランはクラブ経営者のヨンヒに連絡する。ヨンヒはミランの犯した殺害を消すために協力した。(ジンテをどうしたか覚えてない)。まず車を廃棄場に持ち込み、車を潰した。
ヨンヒはミランを連れて温泉に入る。ミランはヨンヒの体にサメのタトゥーがある事に気付くと、ミランは自分の体にもタトゥーを入れることにした。
ミランはヨンヒのアドバイスの通り、刑事に夫を亡くしたことが辛い振りをした。そして、生命保険金を沢山得ることになった。
ミランはヨンヒの別荘で、感謝の意味でお金をヨンヒに渡した。ヨンヒはミランに生まれ変わろうと言って、乾杯した。ミランは目覚めると、机の上で拘束されていることに気付いた。ヨンヒら酒に睡眠薬を盛っていたが、分量が少なかった。ヨンヒはあなたは3人も殺してるんだから、誰も信用してはいけない、と言って、ミランの体を解体した。
テヨンが帰宅するとヨンヒがキッチンで料理をしている。テヨンは激怒するが、ヨンヒが去ろうとすると後ろから抱きしめて引き止めた。ヨンヒは海外逃亡を企てていて、出入国審査官のテヨンに力を借りようとしていた。
二人の元に刑事がやって来た。刑事はテヨンから独身と聞いていたが、女性物のヒールを見て、テヨンの嘘を見抜く。トイレに行きたいので無理矢理部屋に入っていくと、ヨンヒがいるので、美しさにテヨンを羨ましがった。
刑事が二人に海からバラバラの遺体を見つけたと話す。体の一部にサメのタトゥーがある事を聞くと、テヨンはヨンヒを見ながら動揺した。ヨンヒの体にもサメのタトゥーがあることを知ってるからだ。
テヨンは分からないフリをする。そこにデメキンから電話が入るが取れない。テヨンはビールを買うと言って外出するとデメキンと連絡を取る。
テヨンは部屋に戻ると、刑事は倒れていた。よく見ると血を流している。ヨンヒが殺害したのだ。ヨンヒはこれから処分すると言って遺体を風呂場へ運んだ。テヨンは中の様子は見ないが床に付いた血を洗い流していた。
テヨンはヨンヒが風呂場から出てきたところを後ろからフライパンで殴り、気絶させる。テヨンはヨンヒの鞄から車のカギを奪うと、駐車場に止めてあるヨンヒの車から現金の入ったルイヴィトンのバッグを奪った。
ヨンヒが目覚めると、部屋にはドゥマンとその部下がいた。ドゥマンはヨンヒに金を返すよう要求すると金ならあると応えた。が、バッグの中身が散乱していて、車の鍵が無いことに気付くとテヨンに金を奪われたと悟る。ヨンヒはドゥマンらの前でテヨンに電話するが、テヨンは陽気であった。
ヨンヒはドゥマンにテヨンの出国のタイミングを抑えれば良いと進言した。
テヨンはルイヴィトンのバッグをジュンマンが働く銭湯?のロッカーに隠す。(ここで、冒頭のシーンに繋がる。)
テヨンは銭湯が24時間営業でないことを知る。タバコを従業員に買ってくるように指示するが、従業員が一人もいなくなることは規則で禁じられているから、断られる。テヨンは自分でタバコを買いに行く。テヨンの吸うタバコはラッキーストライクだ。以前、タバコが切れてラッキーストライクを買うために店を訪れた時に、先輩を乗せた車にトラックが突っ込んだ。たまたまテヨンは店にいたので助かったことから、それ以降はラッキーストライクを吸うようにしている。
店を出ると、反社のドゥマンの部下達に囲まれている。テヨンは必死に逃走するが、道を飛び出した所をゴミ収集車が走っていたので、轢かれてしまった。デメキンがやって来て、落ちてるタバコを拾い、何がラッキーストライクだとゴミ収集車にタバコを投げつける。
ジュンマンは遅刻をして、銭湯の経営者から解雇されてしまう。ジュンマンは銭湯を出る際に、忘れ物置き場からルイヴィトンのバッグを持ち出す。エレベーターで経営者に気付かれ中身を見せろと言われるが、雇用関係にないことを理由に断った。
ジュンマンはバッグを死んだ父の遺品箱?の中に隠す。ジュンマンは妻にもう一度店を持とうと語る。そんなお金はないでしょと妻は言うが、ジュンマンはあるさと答えた。
ジュンマンの元に銭湯の経営者から連絡が入る。ジュンマンへの給与のことで後々揉めたくないから話したいという。
ジュンマンが経営者のいる店を訪れると、ヨンヒとドゥマンがいた。ヨンヒとドゥマンは自分達を刑事だと語った。
経営者の話だと刑事らはルイヴィトンのバッグを探しているが、ジュンマンの持ち帰ったバッグに似てるとの事。ジュンマンは惚けるが、慌てて自宅に帰る。
ヨンヒとドゥマンはジュンマンの後を追う。ジュンマンが自宅でバッグを取り出しているところで、ヨンヒとドゥマンが入室してくる。金が減ってる事を聞くと、ジュンマンは娘の学費に使ったと答えた。
部屋に母スンジャが入ってくる。ドゥマンの手にタトゥーがある事に気付くと、刑事でない事を見抜き騒いだ。ジュンマンが静めようと母を抑えていると、ドゥマンはアイロンでジュンマンと母スンジャを殴り気絶させる。すると、ヨンヒがドゥマンの背中を包丁で刺す。ドゥマンが振り向くとヨンヒは更にドゥマンを刺して刺殺する。
ヨンヒはキッチンのコンロに火がついている(調理中だったから)のを見て、油を注いで家に火をつける。ドゥマンの部下は外で待機しているが、家の方を見ていないので気付かない。ヨンヒはルイヴィトンのバッグを持って逃げる。
ドゥマンの部下が異変に気付く。部屋に入っていくと、ドゥマンの死体とジュンマンとその母が倒れている事に気付く。
ジュンマンは目覚めると、家が燃えている。母を背負って家の外に出る。母はジュンマンに生きていればいつでもやり直せると諭す。
ヨンヒは空港?にいた。バッグをロッカーに収納するとトイレに言った。すると、トイレにドゥマンの部下が現れた。ヨンヒは命乞いをするが刺殺されてしまった。
ジュンマンの妻が空港で掃除婦として働いていた。ロッカーからルイヴィトンのバッグを見つけ、中に現金がある事に気付く。自分のものにしたいように見える。
【因果応報、勧善懲悪、棚ぼた】
獣というより、ひとつの札束入りのバッグを巡り、よくもまあ、これほどのろくでなしを集めたもんだと、ちょっと笑ってしまう。
クライムサスペンスというより、クライムコメディ、或いは、クライム昔話のような感じかなと思う。
登場人物それぞれのキャラが立っているように感じるのは、韓国っぽい演出で、悪人感はややマイルドになってる気がして、凄惨な場面もあるけど、リラックスして観れる。
ストーリーは、時間軸をずらして展開しているのが、途中から分かってしまう。
ただ、原作を読んでいななければ、エンディングに向けて収束する話は、二転三転するし、最後は本当のところ、法的には良くはないと考えながらも、このまま何事もなく上手く進めば良いと願ってしまう自分がいることに気がつく。
登場人物の因果応報は確かだけれど、こういうのは、勧善懲悪とは言わないよなとか、棚からぼたもちと言っても、盗ったらダメだし、まあ、でも、一番不遇だった人の手にわたるのは、昔話風な結末で、良しとするかみたいな感じでした。
悪い意味ではありません。
カモったつもりがカモられて。
面白いぃ。滅茶おもろい。テンポ良いし、躊躇なくザクザク殺るし、容赦無しのヤクザワールドに、アホな三文チンピラだらけで抜け作ミッションの連チャン。もう、ほんまバカだねー、バカバカバカ。登場人物全員バカ、ってヤツ。
でですよ。
ちょっと悔しいと思う訳ですよ。原作は曽根圭介さんですよ。アバンギャルドな大衆小説。日本では映画にしようなんて企画は通らないですか?三池崇史さんの「初恋」も、もう2年前なんですねぇ。
おバカに徹したビターな大衆映画。得意な監督さんは多そうな気がするんですけど、我が国でも。なんて事を思いながら、次に移動開始。
巡り巡って金は夫婦の元に帰って来たけれど。悪銭身につかず、って言うからねぇ。
このイージーで溜めの無いスピード感のある脚本が大好きw
面白かった。かなり。
スピーディで意表をつく展開でなかなか面白い
見事な映画化
ラッキーストライク
この手の韓国映画にしては地味
日本だと三池崇史作品にありそうな映画。伏線につぐ伏線、回収につぐ回収。
結構な死人が出るがあまりエグくもなく、あっさり死にすぎたのでは。
韓国のアクションヴァイオレンス感が薄く何それって感じ。スピード感やとんでもない演出が韓国映画の醍醐味だと思う。
「アシュラ」「悪女」などにはほど遠い。
自分の人間性の相場はどのくらい⁈
まず最初に、10億ウォンが日本円でどのくらいなのかというと、ざっと1億円(ネットで相場を調べました)。
人間なんてどこの国だろうが〝現金な〟ものですが、
この言葉は一般的には、節操がない、という意味合いでよく使われます。この映画の場合は、倫理観や道徳観や良心に照らして、それでいいのか?という場面が多いのですが、基本、そんなことで悩んでる余裕なんか無い‼️という人たちばかり。
だから、うじうじしてないで、やっちまいな、と割り切れる人が一番強い❗️
などと思って油断してると、すぐに攻守は入れ代わるわ、主導権はあっちこっちに飛び跳ねるわで最後まで我々をハラハラドキドキさせてくれます。キーとなるヴィトンのバッグの運動量はディズニー映画のウサギのキャラクターのようでした。
我々が仲間うちの会話の中で、あいつの人間性を疑う、なんて言い方をする時の〝人間性〟には高潔さとか暖かい人柄、などというニュアンスが強いと思うのですが、この映画で描かれるさまざまな性向だって紛れもなく、〝人間性〟の表れです。
1億円だったらあそこまでやるが、1000万円だったらあそこまでやらない⁉️
自分が困った状況に置かれた時に、金額段階によってどう動くだろうか、なんてことを色々と想像すると、お前の人間性なんて金さえ出せば簡単に買えるぜ、という富裕層の悪人が出てきたら、俺をそんなに見くびるな❗️と啖呵を切って断われる自信は、残念ながらあまりありません。
展開がなかなか面白かった!
悪人たちのバトルロワイヤル
まあ次から次へと悪人が出てきて面白い。悪徳役人、チンピラ、金貸ヤクザ、女詐欺師の面々が金への執着心むき出しにして行われるバトルロワイヤル。大金を手にしたら誰も信用してはいけない。この警句がそのまんま当てはまる展開で目が離せない。
悪人の中でもチョン・ドヨン演じるヨンヒが強烈。初期の馳星周の小説に出てきそうなキャラクターで、良心の呵責とは無縁で気持ちいいくらいの悪人っぷりで、このヨンヒにすっかり感情移入してしまった。
最近見た『監視者たち』で犯罪グループの冷徹なリーダーを演じたチョン・ウソンが、この作品では、ヤクザからいじられる悪徳役人を演じていて、思わず笑ってしまうやりとりも。この手の作品で、女性の観客が多いのもこの人が出てるから?
練られたストーリーの上に、金の前では人の命はここまで軽いのかと、うなってしまうシーンが続出で、人間の醜さをエンタメたっぷりに堪能できる。こういう映画に飢えていたんだよね。どんどん持ってきて。
韓国映画はもう日本の先を行っちゃったかなぁ…。
今年35本目(合計102本目)。
まず驚きなのは、多くの方が触れている通り、日本の作品を韓国が(契約を結んで)映画作品化した、ということ。日本の映画といえば恋愛ものばかりでアクションものといえばほとんどありませんが、お隣韓国は、お正月からあった「新感染半島」などアクションものがものすごく発達していますね…。本場のアメリカ等にも勝てそう…。
日本とは社会的な問題でいろいろ関係は良くないのは確かですが、こういったエンターテインメントの中では仲良くあれば…とはいつも思っています。
ニュースやフォトギャラリー等からわかる通り、いわゆるクライムアクションもの。「汚れた金は身につかない」ということですね。まぁ、日本でもそのように教わりますが、お隣韓国でもそれはその通りであるようです(そりゃ、常識的に考えれば当然な話)。
映倫の指定がG(一般)のため、クライムアクションものといえども表現はかなりソフトになっています。中にはかなり怪しいところもありますが、ギリギリうまく回避されています(ただ、個人的にはPG12程度はつくかな…とは思いました。特にラスト近くの部分)。
ストーリーの筋は明確なものの、結果どうなる?というのがなかなかこれが読めないところ。正直、これを書いちゃうとネタバレになっちゃいますね…。この点はあえて触れないことにしましょう。
エンディングのあの描写の仕方(結構独特じゃないかなと思います…)は賛否両論あるかと思いますが、個人的にはありかなと思いました(むしろ、日本でもある程度工夫してもらえれば…と思うくらい)。
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(参考) 序盤で、「これで5年間行方不明になれば(遺体が見つからなかったら)失踪者扱いだ(から、5年間隠しきるぞ)」というのは、スマホの画面の数字等見る限り、韓国民法を見ているようです(韓国民法では普通失踪は5年で成立(韓国民法27条)、日本は普通失踪が7年(日本民法30条))。
最近、法律系資格に合格していたので、あれ?5年だっけ?と思ってみたら、日韓で細かい差がありましたが、ここはこのからくりの模様です(まぁ、ここでおやって思う方は、法学部の学生さんと、法律系資格の取得者と勉強中の方くらいかなと思いますが…)
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特に加点減点要素なしなので、5.0としました。
しかし上述した通り、一時期は冬ソナブームでしたが、今ではもうホラーもの、アクションものでも韓国には勝てなくなりましたね日本…。
とはいえ、割けるリソースは有限なので、日本は日本で質の高い映画があればそれはそれで構わないとは思っています(今では字幕がついて誰でも海外映画を見られるし、全部が全部同じジャンルだったらつまらないのも確か)。
一方通行
今作の見出しや予告から期待していました。一つ懸念があったとしたら、映倫の区分が「G」だったということです…
かなり退屈でした。一方通行で殺した人が殺されるの繰り返しで大きい変化がなく、むしろ想定通りに殺されていく人々の様子を見ながらほくそ笑んでいました。
とりあえず困ったら殺すみたいな単細胞的な考えだらけな奴らが多くて困りました。特に序盤から登場する口より先にナイフの出るサイコが物語を締めやがるので面白くなかったです。もう少し捻った殺し方や思想があれば良かったのに…
金の取り合いと言いつつ、そこまで金に重点を置いていないようなのでストーリーに納得がいきません。ハラハラもしなかったです。
あくまで個人の意見なので悪しからず。
鑑賞日 2/19
鑑賞時間 13:45〜15:40
座席 自由
2021-2
カネは天下の回りもの。
序盤。とにかく아~이씨!な状況に置かれた方々の、とある一日の出来事が並べられていく。
きっとこの出来事(点)が繋がって、ひとつの線となっていくんだろうなぁと思いながら鑑賞。
物語が進むことに、あぁこうなってこうなるのね!という感覚(語彙力追いつかずすみません)、
見ている者を飽きさせないイベントの連続、
そして個性豊かな、けれど決して友達にはなりたくない類いの登場人物たちに魅せられ、あっという間にエンディングでした。
サスペンス好きにはたまらんね。脳のごちそうですた。
個人的にですが、クソなチョン・ウソンさんが好き(笑)
あ、もちろん『私の頭の中の消しゴム』の優しく強い役柄も好きですが、
本作や『アシュラ』のようなクソっぷりが巧すぎて。
ストーリーの緩急やテンポ、役者の巧みな演技はもちろん、音楽のセンスに心持っていかれました。
エンドロールのテロップもおしゃれでしたし、主題歌を有名歌手にあててないのも高評価(全てがそうではありませんが)。
最後の最後まで、色で例えるならダークグレー、湿度や温度で例えるなら湿っていて生ぬるい、作品が持っている「肌ざわり」を伝えていて、
ひとつの作品として完成されていると感じました。
今日のニュースをお知らせします。
あ~めっちゃ面白かった!まだおもろい(笑)
物語の始まりは大金の入ったヴィトンのボストンバッグ。その大金を巡って繰り広げられるあとのない者達の醜悪で壮絶なバトル。
前半は数人の人物が目の前の困難になんとかカタをつけようともがく姿が描かれる。誰が誰と関係あって、一体誰の何の話をしてるんや?ってかこの人誰なん?!と、正直ついていけてなくて借りてきた猫状態でキョトンとして見てました。
そして満を持しての後半戦!点と点が繋がって一気に伏線回収へと驀進します!
時間軸の使い方が絶妙で、あ、ここがこうなってんのか。お、ここそういうことか。ともうわくわくが止まりませんでした。
騙し騙され、時には人を殺めることも躊躇わない。大金を手に入れ人生をひっくり返せ!さもなくば命はない。そして大金を手にしたら最後。もう誰も信じるな。
そもそもこの大金の出所はどこなのか。そして最後にそれを手にするのは誰なのか。
キーポイントは今日のニュース。
景観も含め韓国だからここまでおもしろくできたと言っても過言ではない。本当に痛快でした!役者さんも振り切ってて素晴らしかった。
「ぶっさいくだなー」ってあそこで言えるお姉さんが大好きです(笑)
イケメンもクズ…なかなかすごい。
血みどろの輪舞曲
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