「群像劇の見事な重なり合い。秀逸なサスペンス!!」藁にもすがる獣たち 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
群像劇の見事な重なり合い。秀逸なサスペンス!!
【賛否両論チェック】
賛:登場人物それぞれの思惑が見事に交錯し合い、思いもよらぬ伏線や重なり合いを生んでいくのが魅力的。人間の欲深さや浅ましさも、身につまされるよう。
否:グロシーンがかなり多いので、苦手な人には不向き。
お金に困り、追い込まれてしまった者が織り成す、どちらかといえば群像劇チックなお話です。そしてそれ故に、それぞれの思惑や行動が巧みに重なり合い、思いもよらないところで繋がっていくという、群像劇ならではの見事なストーリーが光ります。伏線の回収という意味でも秀逸です。
難点をいえば、直接的な描写こそ少なめですが、それでもグロテスクなシーンはかなり多いので、苦手な人には向かないところかと。
とはいうものの、
「大金を手にした奴は、人を信じない。当然だろ?」
という言葉が身に染みるような、騙し騙され、裏切り裏切られの人間模様が交錯する、濃厚なサスペンスです。是非ご堪能下さい。
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