「映画好きこそ観るべき映画」藁にもすがる獣たち sysrさんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きこそ観るべき映画
曽根圭介さんの同名小説を韓国で映画化
いやはや面白かった、そして映画としてとても上質
バッグに詰まったカネを巡っていろんな人間の欲望が絡まり合う話、伏線の置き方が明瞭だけど自然だからサクサクした感覚が心地よい
またその金額がはちゃめちゃにデカいって訳ではなく、ある人にとっては一取引、だけどある人にとっては人生を根こそぎ変えてしまえるあたり、だから、それぞれの人物から溢れだす汚さの質が違う、ってところの描写が絶妙
最後の、あの歩みは果たしてどこに向かうのか
人間の悪意、そしてその裏側にある葛藤の幅をそれまでに見せつけられてるから、いくつもの可能性が描きうる、この余韻がまた素晴らしくて
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