岬のマヨイガのレビュー・感想・評価
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ハートフルな迷い家
迷い家と言えば、人を食らうような怖い家と思っていましたが、ハートフルな家で安心しました。
それでも、おばあちゃんは妖怪だろうと思っていましたが、違いましたね。
東日本大地震から立ち直ろうとしている人達の生活と、迷い家を上手く組み合わせた作品になっていました。
そういえば、サンドイッチマンの二人が、河童役で出演していたみたいですね。
気付きませんでした。
民俗学ではなかった。
マヨイガということで、民俗文化ものなのかと鑑賞。
あくまで「民話」ベースで良くも悪くも小難しい話ではなかったです。
妖怪やお地蔵様たちがキワのことを「おばあちゃん」と呼ぶ違和感(名前で呼べばいいのに)、キワの正体、ユイの扱い(家出中)、いろいろ雑というか、乱暴でした。
後半は「妖怪大戦争」で、頼みの破魔の刀も折れ、万策尽きたかという中、なんとか解決。
ウルッとくるシーンもありますが、ちょっと思ってた話と違いました。
映画館で見て良かった
家族が見るのについてって一緒に見たんだけど、結構よかった。
導入から穏やかなローテンポで、ジャパニーズアニメーションらしく、丁寧に景色とか生活描写とかひろって描いていて、じんわりと作品に集中できた。
ストーリーや展開はありがちだし、なんだったらラストはちょい都合よすぎでは?って感じとか、途中たくさん登場した彼らは結局何だったの、とかいくつか疑問な点はあるけど、メインキャラクターの描かれ方が、ありがちな根性論や精神論を訴えるものではなく、きちんと内面と向き合い、助けが必要であれば周囲がサポートし、無理に前を向くのではなくゆっくり時間をかけて彼らのペースで自分と周りと向き合う姿があって、よかった。
そう考えるとやっぱラストのやっつけ感がやっぱ残念かな。描きたいもののバランスをとると致し方ないのかなぁ。原作未読なので読んでみようと思います。
こいつ....話の割に他が色々明るいぞ!?
良い意味でも悪い意味でもね。
だけど面白い。脚本が吉田玲子さんだと見て納得でした。だって彼女の関わている作品だいたい面白いもん。
まず一番驚いたことは登場人物にかなり感情移入させられたことですね。ラストシーンでは涙がぼろぼろとリミッターが外れたのかと思うほど出てきました。脚本、声優の演技、作画。全てがハイレベルな証拠です。私の家族は全くDVなどをしてくるようなクソ親ではなかったのですけれどここまで感情移入して泣けるというのは映画の良いところですよね。
そしてこれを見るためだけに劇場へと赴いたといっても過言ではない芦田愛菜の演技ですよね。実際私は彼女が声優でなければ見に行っていなかったと思います。もう最高。ハリウッド版ゴジラの時から分かってはいましたが声の演技もめちゃくちゃ上手です。彼女はこれからどうなっていくのかとても成長が楽しみです。
話の割に音楽が明るすぎてマッチしていなかったところやラスボスの妖とのバトルがかなりあっさりしていたことなどの欠点はありますがそれを補うほど他の部分が優れている作品です。
そろそろ終わりそうですが見ていらっしゃらない方は是非ご覧ください。
それなりに
面白いと思います。
現代とレトロな感じとうまく織り交ぜられた感じです。
が、なんで東京なのにほとんどの映画館で朝イチ1回しか上映されないのかわからない。
声優を見ても三流映画とは思えないのに、すごい冷遇されている感じが否めない。
残された者の辛さ、土地を離れる理由
あれから10年か…3年間応援行ったな…ホントメチャメチャになってたよな…2ヶ月経っても町が魚の腐ったにおいしたな… ガレキと砂ぼこりすごかったな…とか思い出す
「人の身も心もその土地から離れていく」という被災地の課題をローカルなファンタジーにのせて原因を退治することで大丈夫!ここで頑張るし忘れない!というメッセージ しっかり伝わりました
残された人の思いはそれぞれに違ってかつ強いもの、それが故に取り扱いは慎重にしなければならないところをファンタジーでまとめて表現するところが上手い ローカル全開の妖怪、劇中劇の使い方、表現、小ネタも良かったし芦田愛菜はさすがに上手、大竹しのぶは上手いけど1ハマっている感じではなかったな…
それぞれのネタはホントに良くて上手くまとまってたんだけどもう一歩深掘りして厚みが増してたら傑作になってたと思う
あー今年こそ!行くぜ!東北!
優しい日本昔話の世界
ああ、成る程。「迷い家」という訳だったのか――予備知識も無く映画館に飛び込みで見てしまったのですが、難儀を訴えれば二つ返事で氏神様にお地蔵様達が助けてくれる、そんな優しいニッポン昔話でホッとした気分でした。作中で語られる昔話のアニメーションが独特でとても面白かった。
どこか懐かしいほっこりファンタジー
遠野の妖怪伝承と東日本大震災をうまく掛け合わせた物語。オチは分かりやすいがそれでも楽しめた。以前遠野に旅行したことがあるけどまた行っておばあちゃんの伝承語りを聞きたくなった。
滋味を味わう作品
予備知識ゼロで鑑賞。
一応架空のお話ではあるけど、冒頭の3分で、この作品があの地震の直後を舞台(の基礎)にしている事は、容易に理解できる。制作が決まってからのロケハンではなく、震災直後の三陸沿岸を実際に歩いた製作スタッフがどれだけいたのだろう、というのが最初の印象。
あの震災の傷跡は今でもあちこちで見えるし、地元の方々からお話も伺える。立派な伝承施設もたくさん建ったので、それを訪問する事で学ぶこともできる。でも、瓦礫から舞い上がる埃の凄さや、海からかなり離れた内陸で感じる潮の匂い…そういった事柄を肌で感じていないスタッフが作品世界を描写するのは、極めて難しかったのではあるまいか。
私自身が三陸(宮古)を訪れたのはあの年の5月、作品の舞台である大槌町に入ったのは翌年7月。直後とは言えない時期でも、それは強烈な体験だった。映像を見ながら、あの時の感覚を思い出すのは、とても不思議に感じた。
追体験できない特別な景観を、背景作画はよく再現したと思う。その努力に敬意を表します。例えば、橋の欄干が津波でぐにゃりと曲がった様をきちんと作画していて、上手いなぁ。また、舞台となるマガリヤが、その立地に応じて(見た目や内装だけでなく)基礎の建築様式が違うとか、よく取材されている。
最初の1日目は、極めてゆっくりと物語が進む。ちょっとテンポが遅すぎるかもと感じるけど、ここでの丁寧な描き込みが、後で物語が大きく動く際に、登場人物の思いをしっかりと受け止めてくれる。出汁の旨味、もしくは素材の滋味が少しずつ溶け出して、互いに重なり合って一つの大きな料理(お膳)を仕上げるイメージ。最近の劇場アニメでこういう作り込みの作品はとても珍しいと感じる。正直派手さに欠けるので、合わないという人は多いかもしれない。でも、美味しいものは美味しいのです。
それに呼応するように、作中ではお料理が大きな役割を果たす。今日は疲れたからと出てくるおにぎりのなんと美味しそうなこと! 実際、縁側に座った3人が一緒にそれを頬張ることで、本作の大きなテーマである『家族のあり方』が浮かび上がってくる。最後まで観ると、その変化がちょっと上手く行き過ぎる部分はあるけれど、それでも一つの姿を示したのは、立派だと思う。
クライマックスでの大活劇(?)はどうなんだろう。物語としてもう少し穏やかな方が、作品には似合う気がする(ので減点)。でも、人の闇を食らい尽くしてほしい=一見悪役にも存在意義がある、という作り手の祈りが感じられるのも事実。すべてが終わって、その悪役をもお祀りするキワばあさんの思いが、とても深くて、唸ってしまった。ここで大活躍するひよりちゃんが、その前で御神楽の音楽から逃げ出して…という布石の打ち方が、上手いと思う。笛と弓なんて、これぞ和風スペクタクル(笑)!
結局のところ、作品は絶対的な正解あるいは解決を示さない。様々なあり方のうちの一つを示すだけ。その評価は、最初に生み出される滋味の部分を、鑑賞者がどう味わうかで変わってくると思う。この点において、本作は観る人を選ぶ。
主人公ユイ役は、一見そっけない口調を(専業声優にありがちな)媚を感じさせずに演じきって、好演。ひよりちゃんへの細やかな心遣いが、台詞のちょっとした部分で上手く表現できていて、実写での高評価も納得。面白いのは、全然演技になっていない河童の皆さんで、それがむしろ河童らしい味になっているのが作品の力。端役の座敷わらしが花を添えたのも、ぜひ心に留めたい。劇伴を控えめにした結果、静寂の場面が好印象。
作画はかなりあっさりしていて、最近主流の描画線の多さと比較すると、ちょっと物足りないのかも。ただし、細かい動きはきちんと拾い上げていて、アニメーションとしてはハイレベル。全く言葉を発しない(某作品のような唸り声すら出さない)少女をアニメで演技させるのは、こんなに難しいのかと思った。あと、キワばあさんの語りの部分で、作画が一気に変化するのが楽しい。
冒頭でも述べた通り、背景作画は驚異的な頑張りで、本作の印象の大半は、その出来栄えの良さに支えられていると感じた。大槌と遠野の空気の違いをあれだけしっかり描かれると、また行きたくなってしまう。
間接的とは言え、あの震災の直後を描いたという点で、本作は独特の地位を占めたと思う。以前NHKが放送した「想いのかけら」がどれだけ意欲的だったか、思わずにはいられない。そして、ノイタミナで放送された「東京マグニチュード8.0」がどれほど挑戦的だったか、改めて実感せずにはいられない。
ということを考えながらエンドロールを見ていたら、最後の製作委員会で「フジテレビジョン」がクレジットされていて、本当に驚いた。まさかこんなところで繋がるとは。それこそ何年ぶりかで家族の絆を目撃したかのようで、個人的には、本作でもっとも評価されるのは実はここなのかな、とか思っているのです。まさにヤラレタ。一本取られた。
世界観は好感、ストーリー展開は少し残念
このアニメの根幹には、柳田國男の「遠野物語」があり、「遠野物語」63、64の「マヨイガ(迷い家)」がそれにあたります。
主人公が、新たに住む事になった、古くとも、どこか優美さを持つ曲り屋、その曲り屋のある半島や里山の自然美は美しく、それに加え周囲の人の情けの深さには、羨ましさえ覚え、こんな世界に住んでみたいと思わされ、この土地で暮らす日々の生活は心地良く流れます。
唯、登場する妖怪の類いは「河童のクゥと夏休み」とか「ももへも手紙」を思わせますが、前述の世界とのマッチングに違和感を感じます。
個人的に河童の存在などオカルトの世界は好きですが、多過ぎる山神、魑魅魍魎の類いは雑駁な感じですね。
ストーリー展開はありきたりな感が残りますが、主人公を始めとしたキャラクターには好感があり、それらのやり取りや生活の様を楽しむ事ができます。
もっと「遠野物語」寄りの話しをメインに据えると尚良品になったと思われます。
「すんぺぇねぇよぅ」。そう子供たちに声をかけてくれるお年寄りが、昔はどこの町どこの家にもいたような気がします。
民話・伝説・伝承。 古くからの言い伝え。
そういったお話は基本的に好きです。 (…コワイの除く)
この作品も予告を見て気になっていました。
久しぶりの映画館で観るのはこれにしよう
というわけで鑑賞しました。
◇
予備知識無しで観たのですが、
単なる民話ベースのお話では無いみたい という事が
冒頭のシーンですぐに分かりました。
東日本大震災で被災した街の中を
岬の家に向かって歩くおばあさん。
そして二人の少女。
高校生の女の子 (ゆい) は家出中に被災。
家出の理由も訳ありらしい。
小学生の女の子 (ひより) は両親を事故で失い
引き取られた先の親戚の家で被災。
そしておばあさん。
不思議な力を持っているらしいのですが
おばあさんが二人の女の子に声をかけ
岬の先にある家で、3人暮らしが始まります。
不思議なことが色々と起こる岬の家。
そこでおばあさんの話してくれた昔話。
# 昔、アガメと呼ばれる海蛇の化け物がおったずもな。
# 人の心の寂しさや哀しさを食い物にして育ち
# その土地から人を追い出そうとしたのじゃが
# マキリの力で封印されたんだと。
どうも、その化け物=アガメが
震災で傷ついた人びとの心を食べて
復活したらしい。
おばあさんは、かつてアガメを封印した刀
「マキリ」 を使い、アガメに立ち向かう。
しかし
アガメは震災で傷ついた人たちの心を取り込んで
ずっと強大に なっていた。
おばあさんが危ない。
どうする? 少女二人
>たたかう
>にげる
逃げちゃダメ 逃げちゃダメ
できることをやらなきゃ
こうして
少女たちも自分たちのできることで立ち向かう。
ひよりは、笛を吹き
ゆいは、破魔矢を放つ
さあ どうなる。
この世界は救われるのか?
…
とまあ
災厄に負けちゃダメ という
メッセージはしっかりと伝わってきました。
キャラがちょっと地味な感じで
派手な展開は無いですが
親子で観てもいいかもしれない
そんな佳作です。
ゆいもひよりも いい子です。
本当の家族以上の家族ができて、良かったね。
◇ あれこれ
マヨイガ
漢字だと 「迷い家」 (…たぶん)
もし自分が迷い込んだとして やはり
何も持ち出さない(出せない)かなぁ
#バッドエンドのフラグが立ちそう です… ←ビビリ
ふしぎっと
漢字だと「不思議っ人」 (…たぶん)
別に「もののけ」でもいいのでは? などと
思ったのですが よく見ると
「お地蔵サマ」 がいらっしゃいます。
うーん。
やはり「もののけ」ではダメか
お地蔵さま
人びとを救済してくれるありがたい仏様。
民話の世界でおなじみです。
#岩手県大槌町が舞台なので
釜石大観音を出演させても良かったかも
⇒ いなくなると目立つからダメ?
岩手県大槌町
どこかで聞いた気が…
と思ったら
「風の電話」 がある町でした。
パワハラ父 (たぶんモラハラも)
ゆいの父。
母親が出て行った理由って
こいつでしょう ほぼ間違いなく。
自分より下で弱い (と思った) 相手には強気。 けれど
ゆいちゃんの張手一発に沈む。 …弱っ
◇最後に
「アガメ」にも事情があったのだろうよ と
これも供養しようとするおばあさん
周りに対して優しい気持ちにさせてくれる
そんなエンディングでした。
どっとはれ。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
少女たちの再生の物語
逃れてきた避難所で出逢い暮らすことになった3人がそれぞれの事情を抱えたまま共同生活を行うことで、徐々に絆を紡ぐ物語です。
おばあちゃんの不思議な力により2人の女の子と3人が暮らし始めるのですが、ちょこちょこ出てる妖怪たちが愛嬌があって可愛い感じです。
このおばあちゃんの素性は解らないままなんだけど、ほんわかする要素と絆を紡ぐことをしっかりと描いてます。
画力と終盤のオチに若干の弱さを感じました。
芦田愛菜がよかった
母親の失踪と父からの虐待により家を出たユイと、両親を事故で亡くしショックで声が出なくなったひよりの2人は居場所を失っていた時、おばあちゃんのキワさんと出会い、岬の古民家マヨイガで暮らすことになった。そこは、訪れた人をもてなす、という家だった。マヨイガとキワさんの温もりに触れた2人の傷ついた心は次第に癒されていった。そんな時、ふしぎっとと呼ばれる優しい妖怪たちがキワさんを訪ねてマヨイガにやって来た。さてどうなるという話。
東野の美しい風景が画面から伝わってきて良かった。
悲しい境遇から頑張る2人のいいストーリーだった。
ふしぎっと、なんて妖怪が出るが、トトロや千と千尋の・・・みたいなほんわかとしたものを感じた。
主人公ユイの声優、芦田愛菜が良かった。
えょ〜
すんぺすんな
この言葉に救われる人はどれほどいるのだろうか。
ネットでの誹謗中傷、いじめなど、多で孤を傷つける行為が蔓延っている今日。ユイ(芦田愛菜さん)やひより(粟野咲莉さん)のように今自分の置かれている環境が全てと勘違いしてしまう。なんで私だけ、なんで俺だけ、そう感じてしまう人もいるだろう。そんな時、「心配すんな」そう声をかけてもらえたらどうだろう。気休めかもしれないが窮地に立っている人にとってはとんでもない一言に聞こえるではないのだろうか。キワ(大竹しのぶさん)は何か根拠があってその言葉をかけているわけではないが、このコロナ禍でどこか不安な気持ちがある自分も勇気づけられた。
普段は怖い話など、妖の象徴として語られる妖怪がこの作品においては“ふしぎっこ”という困った時に助けてくれる仲間として語られていた。様々な種類のものたちが助け合う姿は、まさに今の人間に必要な要素だと感じた。
そして最後の見せ場。
自分のできることをする。
間違いない。みんな、精一杯生きよう。
そしてそしてないよ〜う!!!
ひよりちゃん、、かわいすぎるて、、、
バス停で👍ってポーズした時めちゃくちゃ可愛かったぁ、、、喋ったら喋ったで?咲莉ちゃんに凄い合ってるし最高!!!!
ユイも非常に良き。ボーイッシュ女の子良き。強くまっすぐあのまま生きて欲しい!
かっぱ〜〜ノリが好きすぎたなぁ
赤目も頑張って生きてたんだよなぁ、、
すごく幸せなアニメ作品でした。
ユイの料理食べてみたい!
ぜひ!みなさんも!マヨイガに訪れてみては?
映画館に行こう!
悪くないんだけど
ストーリーも絵柄も悪くないし、それなりに見どころもあったけど、
どうして素直に 妖怪 って言わないの?
それがとても不自然。
ふしぎっとさん...って何!
妖怪って登録商標だっけ?
言葉の違和感だけが残ってしまった。
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