「【”東北地方には、古来から民を守る様々な魅力的な守り神がいる。”民俗ファンタジー”を軸にしながら、東日本大震災で被災し、未だに傷が癒えない人々を”ずっと優しくおうえん”する映画である。】」岬のマヨイガ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”東北地方には、古来から民を守る様々な魅力的な守り神がいる。”民俗ファンタジー”を軸にしながら、東日本大震災で被災し、未だに傷が癒えない人々を”ずっと優しくおうえん”する映画である。】
ー 今作で登場する、東北地方で古来から民を守る、様々な魅力的な守り神”ふしぎっと”の数々
・迷い家(マヨイガ)・・・『道に迷った人を手厚くもてなし、幸せにする不思議な家』
・河童
・田中のお地蔵様を始めとした、多くのお地蔵様
・狛犬
・座敷童
これらが、
愚かしきDVの父から逃げ出す途中で被災したユイ、
両親を事故で失い、更に被災した事で言葉を失ってしまったひより、
そして、血縁の無い二人を孫として迎え入れ、一緒にマヨイガで暮らし始めるキワお婆さん
を、守るのである。ー
◆感想
・今作が、彼の震災を風化させずに、未だに心の傷が癒えない人々への優しきメッセージを”マヨイガ”で暮らし始めるユイとひよりとキワお婆さんの姿を通じて、優しく応援している気持ちが伝わって来るところである・
・津波により、解き放たれてしまった”アガメ”達が、人々の希望(背中に咲く花で表現されている)を次々に食べて行き、ドンドン巨大化して行く姿。
ー 震災で、家を失い他県に越して行った人々の気持ちを
”アガメ”という妖の為・・、として描いている点が、哀しいが、絶妙に上手い。ー
・アガメの化身のユイの父が現れ、ユイを無理やり連れて行くシーン。
ー 漸く声が出たひよりがユイに必死にかけた言葉。沁みます‥。ー
・被災した、街の人達も皆、優しくて・・。
<王道の、”喪失と再生の物語”であるが、東北”民俗ファンタジー”を軸にしながら、人間性肯定の優しい視点で、被災した人々を”ずっとおうえん”する映画。
気性の激甚化により、近年、土石流、巨大化した台風などにより被災する方々が増えてしまっているが、今作は、そのような方々も日本全国の”ふしぎっと”達と”ずっとおうえん”する映画である。>
NOBUさん、コメントありがとうございます。
岩手県や遠野という地名には
民話や昔話の雰囲気が漂っている気がします。
遠野には何度か行ったことがあるのですが
行くたび足を運んでしまうのが
「とおの昔話村」 です。
※ あ、今は「とおの物語の館」 なのか
※ リニューアルしたようですね
もう10年以上行ってないなぁ
映画の中盤から終盤に
たくさんの 「ふしぎっと」 が登場するシーン
どんな種類が描かれていたのかと
パンフレットを買って帰宅したのですが
河童のことしか載ってません…。
オシラサマや座敷童子は分かったのですが
他に誰がいたのやら。。
とても気になってます。
NOBUさんっ❗️
映画ばかり観てるって言ってるくせに、ちゃんとアウトドア派のお父さんもできるんじゃないですか‼️
ズルいなぁ🤣
ご家族皆さまにとって、いい夏であることを、我が街のお地蔵さんに祈っておきました。