フラ・フラダンスのレビュー・感想・評価
全10件を表示
思った以上に素敵な話でした
ところどころ話の起伏が少ないかなと思う部分もありますが、思いっきり重くしたり、逆に思いっきり喜んだりって見ていて疲れるし創作作品だなあと思ってしまうのでこの作品のような雰囲気のほうがリアル感があって自分は好きです
しゃべるぬいぐるみ(姉)が物語の主軸になっていたらまた別のファンタジー作品になっていたでしょうがそうではなく「少し不思議」な要素にとどめたのも良かった。自分の死後の妹を見守って、言えなかったお別れの言葉を伝えるっていう、シンプルな話なんだけど涙腺に来ます。名前もなにも考えていなったので「ひわ」と「まり」でひまわりというのもとても素敵でした
また主人公1人だけの成長、活躍を描くのではなく、かといって同期5人でなにかすごいことを成し遂げたわけでもない。5人それぞれのどこにでもあるような悩みを通して、ちょっとづつみんなで成長したという小さな部分を描いているのも、これまたほんとにどこか日常でありそうで共感できる作品でした
ダンスのアニメーションもとてもきれいで見やすく、なんとなくで見たのですが総じてとてもいい作品で温かい気持ちになる作品でした
やっぱり本職の声優さんって、実力あるんですよね。
スパリゾート・ハワイアンにフラガールとして入社した少女の成長を描く物語。
フラダンスと言う地味な題材。でも、蒼井優を世に出した秀作「フラガール」という先駆がある為に、意外性どころか二番煎を感じてしまい、非常に不安に思いながらの鑑賞でした。
しかし、脚本はヒットメーカーの実力者「吉田玲子」、そして「鋼の錬金術師」の監督を務めた水島氏が総監督の作品ということもあって、とても良くまとまった作品でした。
作品は主人公日羽を含めた新人5人の成長譚。個性が強く、その分だけ欠点も大きい少女達。その5人それぞれを映しながら、個人として・チームとしての緩やかに成長する姿がとても上手に描かれています。
亡くなった姉の存在、キャプテンあやめとの関係、仄かな恋心。前半にあったアイドルコンサートもしっかりと伏線にする抜け目のなさ。見事だと思います。
ただ、それだけに幾つか残念なところが目に付き・・・「勿体ない」と思ってしまいます。
まず『前向きな』残念なところを二つ。
一つ目は、作品全体に芯がないこと。例えば、フラ選手権参加をもっと前に明示されていれば、芯になり得たように思います。
もっと言えば、『姉妹で同じ舞台に立つ』が姉妹の共通の夢・・・という設定をつくり、それをしっかりと明示していれば、エンディングのあやめとの共演迄が見事に繋がったように思えます。
二つ目は、上述のフラ選手権。後輩たちの掛け声の応援は見事でしたが、もっとメリハリを付けて欲しかった。アイドルソングに戸惑う人たち、失笑や笑い声。それでも、徐々に楽しみだす観客、最後は会場一体の声援に・・・そんなボルテージの上昇を魅せてくれた方が、より感動的なシーンになったように思います。
次に『批判』としての残念なところ。
一つ目はダンスシーンのレベル。フラダンスを題材にしている映画なのにチープ過ぎます。『アイカツ』のスタッフが多く係わっているそうですが、良くも悪くもTVアニメレベルに感じます。
例えば、映画『境界の彼方』。冒頭のダンスシーンと比較してどうでしょう。例えば、映画『甲鉄城のカバネリ』。エンディングシーンのダンスと比較してどうでしょう。共に、本編と関係がないプラスアルファのお遊び部分でしたが、素晴らしいクォリティを魅せてくれました。そんな映画を観ているだけに、映画のメインコンセプトのダンスシーンがこれでは、失望を感じてしまいます。
二つ目は声優です。オリジナル映画での俳優女優の抜擢は珍しくありませんが、それなりに力量のある方を抜擢して欲しいと強く希望します。この作品で言えば、特に鈴懸涼太を演じたディーン・フジオカのレベルが低く、聞くたびに物語から気持ちが離れて行きました。
厳しい批判もしましたが、映画全体を観れば上述の通り完成度の高い映画だと思います。私的評価は普通にしました。
ひまわりの笑顔
スパリゾートハワイアンズが舞台で、フラダンスに奮闘する女の子たち…と聞くと、某映画のアニメ版かと思う所だが、似て非なる。
あちらは実話を基に、スパリゾートハワイアンズ(当時・常磐ハワイアンセンター)やフラガールの誕生物語だが、こちらはフィクションで、新人フラガールの物語。
地元・福島が舞台なので、ずっと気になって見たかった作品(可愛い女の子たちの奮闘劇なのも理由ちょいプラス)。県内の主要市や町では公開してたのに、何故か我が郡○市では公開しなかったんだよね…。
話は本当に王道オーソドックス。
フラガール“だった”姉に憧れ、衝動的に試験に応募。合格し、“フラガール一年生”となった日羽。
…って、ここの展開がびっくりするほど早い。フラガールに私はなる!…と思い立った次のシーン、もうなりました。まあ、フラガールになるまでじゃなく、フラガールになってからが話のメイン。
フラダンス経験は姉の見様見真似でやってみたくらいで、全くのド素人の日羽。
同期が4人。
環奈。神奈川出身。フラダンス全国大会優勝経験の実力者で、真面目な性格。
蘭子。秋田出身。ぽっちゃり体型のムードメーカー。
オハナ。本場ハワイからやって来た。語尾に“にゃ~”を付けるフレンドリーな性格。
しおん。山形出身。人前に出たり喋る事が苦手な内気な性格だが、踊る事が好き。
皆それぞれフラ経験はあるが、日羽だけが未経験。練習でも遅れを取り、なかなか上達せず…。
性格的にもちと控え目で、打たれ弱い所も。何故フラガールになろうと思い、何故合格したんだろう…と、後悔。自問自答。
落ち込み、へこみ、挫折は一度や二度じゃない。
それでも遂にやって来たデビューの日。ところが、珍ハプニングを起こしてしまい、ある意味彼女たちは注目の的。“今までで一番残念な新人フラガール”として…。
練習や経験を重ねる内、日羽の秘められた才能が開花し始めて…っていうのじゃなく、本当に終始不器用な女の子。
同期4人も個性やクセがあって、褒められるほど才能ありって訳じゃない。
そんな彼女たちが、各々頑張る。
最初は全く足並み揃わなかったが、同じ釜の飯を食べる内、同期として仲間として、確固たるものを次第に育んでいく。
一人前のフラガールになっていくというより、彼女たちの友情、少しずつの成長や自信を得ていく様が描かれている。
なので、見ている側も自分と重ねたり、共感し易い視点になっている。
スパリゾートハワイアンズに行った事あるのはまだ子供の頃で(それこそ常磐ハワイアンセンター時代)、現在のハワイアンズをこの眼で見た訳ではないが、TVの映像などで見るハワイアンズを完璧に再現。
劇中“アクアマリンふくしま”も登場し、こちらは何年か前に行った事あるので、再現ぶりに感嘆。
他にも県民なら分かるネタ(駅や大型スーパー)にニヤリ。
可愛らしくて、笑えて、感動も出来て、後味も爽やか。フラも魅力。好編だが、色々詰め込み過ぎた感は否めない。
日羽たちの奮闘劇だけで一本の作品になれる。そこに、
福島の魅力、フラの極意、同期各々のドラマだけでも一つのエピソード出来る。先輩ダンサーのあやめも然り。先輩社員・鈴懸への淡い恋。デビューの汚名返上として出場したフラ全国大会への挑戦。
中盤、アイドルグループのショー。何故一曲丸々見せる?…と思ったら、一応クライマックスの全国大会への伏線…?
…などなどなど、これらの要素を織り込んでいるものの、今一つ巧みとは言えず、それぞれ並べ立てたようで、描き足りなさや物足りない点もあった。
そんな中で、もう一つの軸と言えるのが、姉との関係。
姉・真理。フラガールとして活躍し、日羽が幼い頃から憧れていた存在。もうお姉ちゃんLOVEってくらい。
見てすぐ察しが付いた。姉は故人。その死の原因は、あの未曾有の大震災…。
以来両親の顔から笑顔が消えたが、ある時フラを踊ったら、久々に両親が笑顔を見せた。
フラを踊ると、皆が幸せになる。元気になる。笑顔になる。
それこそ、日羽がフラガールになろうと決心した理由。
フラで皆を笑顔にしたいから。
実力はまだまだだが、入社試験で志望動機を聞かれ、そう答えた気持ちと魅せた笑顔に偽りはない。
実際、たくさんの辛い事や苦しい事をフラフラ経て、その中で見つけた尊いもの、幸せや楽しさ。それを一杯表現して一生懸命踊る彼女の姿は、見る人を幸せにさせる。元気にさせる。笑顔にさせる。
劇中、突然動き、喋り出すハワイアンズマスコットキャラクター、CoCoネェさん。
何と!亡き姉の魂が中に入って…というファンタジー要素はさておき、
先輩ダンサーのあやめが付けている芸名“プアラ”。
元々亡き姉の芸名であり、同期だったあやめが引き継いだ。
“プアラ”には意味がある。
“太陽の花”。つまり、“ひまわり”。
姉妹の名前にも意味が。
“日羽”と“真理”。これを並べ入れ替えると…
踊っている時はいつも一緒。
ひまわりの笑顔で。
またスパリゾートハワイアンズに行きたくなった。
今年は行きたい、今年こそ行きたい…と思いつつ、なかなか行けない。地元福島とは言え、そうそうちょくちょく行けるもんでは…。
正直全体的には採点3・5ってところだが、そんな気分に浸らせ、地元贔屓も加味して、大おまけの採点4としました。
楽しめるけど所々で違和感多数
公開初日に観たものを今更ながら。
観る人によって評価と好みがはっきりと分かれる作品だと。
ストーリーとしては通して観てればクスッとなってしまう所もあり楽しめます。
割とファンタジーな部分(人形が前置きなく喋り出す等)もあるので親子で楽しめる作品かと。
しかし、複数のテーマを無理矢理2時間に詰め込んだ結果各テーマがかなり薄くなってしまっている印象が強いです。
特に主人公と同期になる4人の心情は描くならもう少し深掘りしてくれても良かった気が。
主人公の色恋沙汰のシーンは間違い無くいらなかったですが、それでも出演されてる俳優さんが好きで観に行かれる方には良いのかなと。
アニメが好きで脚本や声優に食いついて観に行かれる方には少し注意が必要です。
違和感がかなり仕事をしますので、予め予防線を張って観ることをおすすめします。
メイン所の男性陣をきっちりと声優を起用してくれればもう少し満足度もあったのですが、どうしても観てて気になってしまったので。
ただ、3.11からの節目でこういった作品が出るのは良いことだと思いますし、福島に縁がある者としてはもっと盛り上がって欲しい気持ちです。
間違いなく面白かったが、粗も目立つ。
評価が高かったので鑑賞。
予告映像を観た程度の事前知識です。
結論から言えば、「面白かったけど不満点も結構ある」って感じです。観て良かったとは思うので、観るかどうか迷ってる方は観るべきだと思います。
フラダンサーとして活躍していた亡き姉への憧れから、初心者ながらダンサーとして働き始めた主人公と、その仲間たちとの友情モノ・大会やステージを目指して練習に励むスポ根モノとしてはかなりクオリティ高くて面白かったです。
・・・・・
フラダンサーの姉を東日本大震災で亡くした夏凪日羽(福原遥)は、姉への憧れから高校卒業後の進路として地元福島県にあるハワイを模したリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」でダンサーとして働くことを決意する。無事に試験に合格して就職した日羽だったが、完全にダンス初心者だった彼女は日々の練習で悪戦苦闘。そして、初ステージに挑むことになるのだが……。
・・・・・
全体的に見れば普通に楽しめました。レビュー調べてみると結構酷評もありますしお客さんも少ないし「予算少なかったんだろうな」ってのがスクリーン越しに伝わってくるくらい作画の粗さとCGの多用が目立ちますが、私は本作が酷評されていたら擁護してあげたくなるくらいには楽しめました。不満点もあるけど、同じくらい良かった点もある作品だと思います。
まず不満点から列挙します。
前半は結構観ててキツかったですね。主人公のキャラクターがドジっ子属性で頻繁に転んだり変なこと呟いたりステージでとんでもない失敗したり、共感性羞恥が発動して観てるのが辛い。
「もうちょっと自然な言い回し無かったのか」ってくらい序盤の脚本にも違和感あるんですよね。主人公の日羽と両親の会話がやたらとよそよそしくて、凄い違和感ありました。同じ家の中なのに「じゃあね」とか言って手を振って別れる描写とか、違和感しかありません。
更に作画。後半は気にならなかったんですけど、前半の日常シーンの作画がところどころ酷い。軽トラが走るシーンとか、背景と全然合ってなくて笑っちゃいました。主人公が運転する車はCG使って描いているんだから、序盤の軽トラもCG使えば良かったのに。
全体的にテーマが多くてごちゃごちゃしている印象もあります。
仲間との絆・年上の先輩との恋愛・被災地の復興・姉との関係性などなど、描きたいテーマが多すぎて結局どれも中途半端になってしまっている印象ですね。100分という短い尺でそれらを全て詰め込むのは無理があります。ぶっちゃけディーンフジオカ演じる鈴懸さんと日羽の恋愛シーンは全部カットしてしまっても問題なかったように感じます。何なら、鈴懸さんは最初から登場させる必要性がありません。日羽に震災の時の話を語るのも姉の墓参りに行ったら遭遇するのも、鈴懸さんじゃなくて先輩ダンサーのプアラあやめでもストーリー上は全く問題ないです。
正直、上記のような悪いところは目立ちます。しかし良いところも結構あるんです。
まずは仲間たちとの絆を深める描写。最初はバラバラだった新人たちが苦難を乗り越えて団結していく様子や、大変な練習を積み重ねる様子は、まるでスポ根モノのような面白さがあります。
そしてそのキャラクターたちが非常に魅力的である点。個性豊かなキャラクターで、それぞれに魅力があって可愛らしい。主人公たちに厳しい指導を行う先輩も美人でカッコいい女性という感じで良かったですね。
そして声優の素晴らしさ。本作はメインキャラのほとんどはプロの声優さんではありません。そのため鑑賞前は俳優が演じる声の演技に不安がありましたが、ほとんどのキャラクターの声は全く違和感なく鑑賞することができました。ただ、ディーンフジオカだけは最後まで違和感ありましたね。端的に言えば演技が下手。そういう意味でも鈴懸さんは不要なキャラだった気がするなぁ……。
上記のような不満点はありつつも、全体で見れば十分に楽しめる作品になっているように感じました。未鑑賞の方はぜひオススメです。
とっ散らかってる
全体的にとっ散らかってて、何を一番伝えたいのかメッセージ性がよくわからなかった
サクセスストーリーとしても中途半端、
5人の人間模様としても、個性はあるのに心理的な部分での踏み込みが浅い(例えばAのキャラはBのキャラのこの部分に憧れてて、Bのキャラは完璧そうに見えるけどCのキャラのこの部分に憧れてて…みたいなものがない)、
途中で順位を出すけど、出すだけ出してその後の展開も薄い(恐らく順位どうこうよりも自分らしさや人を楽しませる事を、という意味なんだろうけどもっとメッセージ性を強めて良かった)、
恋愛の描写も特に発展する事なく、最後にココ姉さんのネタバレをした後に音楽と描写だけ盛り上がる感じにして、「え、まさかこれで終わらないよね?」と思ってたらそのままエンドロール
面白い雰囲気はあったし途中までは面白かったんだけど、本来3時間とかもっと長い尺の映画の後半1時間とそれに呼応するフリの部分を丸ごとカットして2時間に納めました、っていう印象だった
でも楽しい映画なのは確かだから、家族とかカップルで観る分にはいい作品だと思う
震災から10年の節目 特別なアニメへ
吉田玲子さんが脚本するだけあって、感動するシーンはいくつもありました。
しかし、肝心の中身が薄い。
今回は自分が気になったところを書いていくので、物語の感想を見たい人は別のところへ。
まずフラダンスの良さや拘りが全く伝わらない。
せっかく認知度が少ないジャンルを題材にしてるのに、さわりの部分しか紹介しないから、ただのダンス練習してるようにしか受け取れない。もっと「特別にこんな努力が必要なんだ〜」と思える作品になって欲しかった。
あと主人公の同期4人のうち、2人だけ物語においてけぼりなっていること。
滝川蘭子というぽっちゃりした秋田出身の女の子。
自分の体を自虐ネタにしたり、みんなを励ますムードメーカー的存在。
夜にランニングしてるシーンもあって、ダイエットしてるのかなと思いきやそういう場面はなかった。
白沢しおんは人前に立つのが苦手な女の子。
ダンスは上手いが笑顔を作るのが苦手といういかにもなキャラ。
この子こそどう克服するのか?一番気になるところなのに、マスコットキャラの中に入って踊るだけしか見せ場がない。
何故かフラ女将(温泉宿で踊る女将)が好きらしい。
他2人はカップリングとも言える展開があったりと、ストーリーに関わっているのに、蘭子としおんだけ明らかにネタキャラになっており、もう少し個性を大事にしてほしかった。
東日本大震災から10年が経ち、被災地をモデルにしたアニメが無かったと言っても過言ではない。
そう考えると世代問わず観れるのでオススメ出来ます。
音楽に関しても凄く良くて、大島ミチルさんや劇中歌で登場するアイドル『いついろディライト!!』は、アイカツを思い出させる演出で素晴らしかった。
お涙頂戴の映画になるなと思っていたが、割りとスポ根で面白かった。個人的にはフジテレビが共催なので、1クールでTVアニメにしても面白いかなと思います。
どっちかというとふわふわ
スパ・リゾート・ハワイアンズ
福島県いわき市常磐に所在する大型レジャー施設
戦後石炭需要が低下し別事業を模索していた常磐炭鉱が
炭鉱労働者や家族の雇用先としてレジャー産業に進出
当時庶民には高嶺の花だったハワイを模した設備
「常磐ハワイアンセンター」は好評を博し
この設立直後の様子は2006年に映画
「フラガール」で取り上げられ大ヒット
2007年には年間来場者161万人を達成した
この映画は同じ舞台で現代を舞台にし
新人ダンサーたちが奮闘しながら一人前に
なっていく様子をアニメーションで再び
製作されたもの
感想としてはつかみどころのない
「決定的な部分の」障りのない描写に
この作品がつくられた経緯による
「大人の事情」を感じざるをえず
印象に薄い感じでした
福島に住む主人公夏凪日羽は
高校卒業後の進路も決まらずフラフラして
いましたが大好きだった姉がフラダンサーだった
事から思い立ちハワイアンリゾートのダンサー
に就職すると個性的なメンバーとそこで
一緒になります
ダンスの経験はろくになかった日羽は
初ステージも失敗してしまい落ち込みますが
姉と同期だった現役のダンサー達の励ましも
あり自分たちなりの「フラダンス」を目指して
本流の「フラ」とは異なるものの客を
楽しませる気持ちをつかんで成長して
いきます
・・そこはいいんですが姉の死について
細かくまるで触れないのが気になりました
おそらく東日本大震災で犠牲になったので
あろうという事は予想できるのですが
あまりに触れないので何か他に真相があったのか
と勘ぐってしまうほど
この映画は東日本大震災から10年後も
被災した土地を忘れないようにというフジテレビの
プロジェクトの一環で地方自治体の協力も
得て作られている感じで福島と地震と言うと
原発事故が関連されますがあまり細かく触れない
のはそういう配慮が働いているんだろうと思います
シーンの中には最近のご当地映画らしく
詳細に描かれた実際の観光施設等が
ちょくちょく出てきます
まぁそれは別にいいんですがなんか全体的に
テーマがあんまり絞れてない感じ
主人公と姉や家族のエピソード?と言う割には
両親がモブかってくらい出てくるだけだったり
タイトルにもある本場の「フラ」と
日本の「フラダンス」の違いを盛り込んでる
感じもなく
わざわざ山田裕貴やディーン・フジオカが
担当している役のキャラクターも使いきれて
無い感じで全体的に「ふわふわ」したまま
そんなに短くもない100分ちょっとダラダラ
続いていく感じ
1クールのダイジェストを見ているようです
ご当地ドラマ的な感じが抜けてない感じ
ならいっそまんまのキャストで
実写でいかがですかと思ってしまいました
いわき出身がみると必ず帰りたくなる!
ストーリー、作画、構成等々全てにおいて素晴らしかったです。何よりいわき市の風景を完璧に作画していて驚きました。この作品をみて、いわき出身の自分も地元で働きたくなりました。
現実的な部分が主体のストーリーですが、ファンタジー要素も一部あります。そのおかげでより幸せな気持ちになりました。
また、ディーンさんの初声優ですが、キャラクター作画ととても合っていてアニメのはずがディーンさんにしか見えませんでした。穏やかな話し方がこの作品にとても合っていたと感じます。
いわき出身として、特に素晴らしく感じたのがエンディングのアニメーション。炭鉱閉山から立ち上がる、ハワイアンズの成り立ちや、実写映画にもなった「フラガール」にも通ずる、初代ダンサーの方々の写真、そして現在にいたるいわき市が丁寧に表現されていました。主題歌の「サンフラワー」が、作画と合わさりグッとくるものを感じました。
日羽ちゃんは映画を超えてTwitterでもいわきをアピールしてくれています。
この映画だけではなく、TVアニメ化やその他の日羽ちゃんの活躍に期待したいと思います。
サンフラワー
今年の初夏公開から謎の延期。クオリティアップのためなのかコロナが原因なのか分かりませんが、とりあえず観ました。
はっきり言って微妙な作品でした。製作陣が豪華ということに期待してしまったが故ですが、結局どこを強く押していきたかったのかがはっきりしない作品でした。
まずフラダンスの要素。正直フラダンスのシーンがそこまで多くなく、この時点でん?とはなったのですが、劇中に出てくるアイドルのダンスの方が見栄え的には良かったという謎です。比較するのもアレですが、「推しが武道館に行ってくれたら死ぬ」は通常のアニメーションでは動かしづらいダンスのシーンを綺麗に動かしており、どうしてもCGでクオリティがなんとも言えない今作は劣化のように思えてしまいます。
次に主人公・日羽の成長の要素。正直なぜハワイアンリゾートのフラダンサーとして入社できたのかが謎で仕方がなかったです。勢いと笑顔が素敵なだけで、入社できるほど甘いとは思いませんし、何か身体能力に秀でているものがあったり、他の人を押し除けてでも入社できる説得力が欲しかったです。実際あまり上手なフラではありませんでしたし、そこから練習を積んで上手くなるという描写もいかんせん少なくてどこか納得できない自分がいました。
キャラクターにも魅力があった無かったで言えば無かったに近いです。どこかで見たことあるキャラクターだなとしか思えず、デザインも美少女的デザインから抜け出せていませんでした。ただハワイアンリゾートの描き込みはとても良かったです。
基本的にギャグも悉く自分には合いませんでしたし、中盤まではかったるいなと思い観ていました。シーンの見せ場作りもあまり上手でなく、どのタイミングで運転免許とったんだ?とか、もっと互いが互いの意見をぶつけ合えばいいのにと、不満に思うところがいくつもありました。突然のホームシックだったり、その場を明るくするためにその子の口癖を真似たりとコレもまた既視感が…。
ラストもアイドルダンスとして見れば良いものだったのですが、フラダンスを魅力を伝える作品としてコレはいかんのではないかなと思ってしまいました。結果前年準優勝したグループが優勝しますが、尺的な問題もあったと思いますがそのグループのフラを見ていないのでこの結果にも疑問だらけです。詰めが甘いなぁ…
その後のアフターストーリーもやや長く、環奈と母親の再会くらいで済ませておけばまだ綺麗にまとまっていたのに、謎にファンタジーな要素が入ってきたものですから困惑しました。
結局何がしたかったのかが分からない作品でした。ハワイアンリゾートの宣伝として見ても弱い作品でした。お姉ちゃんの死ももう少し触れてくれればファンタジー要素にも納得はいったのかなと…。
声優陣はとても良かったです。山田君は段々とクオリティが上がっていっているなと思いました。ディーンさんは…うん…。
鑑賞日 12/4
鑑賞時間 20:30〜22:30
座席 D-7
全10件を表示