「史実をもとに制作されたドキュメンタリー映画」イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社 トトさんの映画レビュー(感想・評価)
史実をもとに制作されたドキュメンタリー映画
公開初日に2回観賞しました。
おそらく予告編PVやポスターのキャッチコピーを見たり、世間でいわれている陰謀論や都市伝説を目的に観るとガッカリするかもしれません。
なので、これから観に行こうと考えている方が誤解されないようレビューさせていただきました。
この映画は、イルミナティがどのような時代に何の影響を受けて創設されたかを数人の歴史専門家たちや参考文献とともに紐解いていくドキュメンタリー映画です。
上映時間は約1時間半程度ですが、その大半が創設者アダム・ヴァイスハウプトを中心にした歴史と組織の思想などを解説しています。
ですので、陰謀的な話題を期待して観ると「期待外れだった」や「つまらなかった」という感想も出てしまうかもしれないです。
(それに関する内容は最後の2~3分で専門家たちが次々と一言のみ話して映像が切り替わります。いままで穏やかに進行されていた映像と違い切り替えの早さにとても違和感がある演出でした。最終的にこの専門家の見解についてどう受け取るかはあなた次第ということなのでしょう)
ただ、フリーメイソンとイルミナティが関連するといわれていた経緯を知ったり、イルミナティ創設者の生い立ちを知るのは勉強になりました。
聞きなれない階級の言葉もあり一度に理解するには時間がかかりそうです。
それでも自分の知識と照らし合わせてみたり補完することができました。
■気になった点
・この映画で出てくる用語の解説はほとんどなく、歴史や創設された経緯を淡々と進めていく構成です。あらかじめイルミナティの歴史や思想、主要人物など予備知識があったほうが楽しめるかもしれません。
・一番気になったのが日本語字幕です。映像で話している英語を簡素化して日本語翻訳しているような気がしました。
※人物名を省略したり、階級名が不思議な名称になっています。
また、英単語をそのままカタカナ表記で訳してもよかったのでは…?と思う部分もあります。
もし耳を傾ける余裕がありそうでしたら、英語(単語)も聴きとってみたほうがいいかもしれません。
最後に、陰謀論を期待してガッカリされた方は映画のパンフレット(1部600円)をおすすめします。オカルト的な話題に興味がある方は楽しく読めると思います。