サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイスのレビュー・感想・評価
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そもそもサン・ラー知らんくてググってみたら
美味しそうなラーメンいっぱい出てきました。それ酸辣湯麺ね。
フリージャズ界隈では比較的有名?なサン・ラーさんの妄想を映像化した映画、なのでサン・ラーさんを知らない人が観ると悲惨なことになります。
1時間20分ちょっとの映画で、約半分意識がありませんでした。基本映画はなんじゃこりゃとなっても寝ずにしっかり観る派の私としては異例中の異例。
そんだけ興味が持てんかったんですねぇ、申し訳ない。
ストーリーみたいなんはあるんだけど、フリージャズ演奏とアフリカ系アメリカ人の苦悩とお姉さんたちのおっ牌が出てくるなーぐらいの記憶。敵役っぽく出てくる人がこれまたアフリカ系アメリカ人、最後にアフリカンアメリカンだけで新たな星に住もうぜーって言っといておっ牌要員の金髪ヤンキー姐さんまで連れていく謎展開。多分、なんだかんだ言ってサン・ラー氏の好みで決めている気がする。気のせいかな。
途中で演奏に合わせて歌うグラサンのお姉さんがいるんだけど、彼女の歌声はなかなか良い。ようこの演奏でそんなに伸びやかに音程外さんと歌えるなと感心する。
なので、何も知らずにカルト映画の臭いがプンプンするなーと思って観ようとしている皆さん、ちょっと思いとどまった方がよいですよ。
この映画は観る人を選ぶとかいうレベルではなく、京都の置屋の如く一見さんお断りです。まずサン・ラー氏のアルバムを正座して丸々全部聴いて、ついていけそうなら観ましょう。
謎の黒人ミュージシャン
サン・ラーという劇中の奇人ミュージシャンは実在、自らの信条をSF映画にしてしまったようです、アメリカの人種差別で存在を認められない黒人の同胞たちを別の惑星に移送して黒人だけの世界を作ろうというお話らしいが全くもって何の映画かさっぱり分からない。
宇宙船がちゃちな模型なので低予算というのは一目瞭然、必然性のないヌードシーンなど自らB級映画と宣言しています。
黒人が観たら何か響くセリフなどがあるのかもしれませんが私には無理、エジプト風のコスチュームで砂漠の中でカードゲーム、ストリップクラブでの前衛ジャズのけたたましい演奏など、理解不能、あげくに勝手に地球を爆破しないで欲しい。
単なるサン・ラーのミュージックビデオだ。
2000年は23年も前に過ぎ去った。さて、黒人は今一体どうなったか?
『結局、金さ!』と言っている背後にマルコム・X。
さて、さて
映画は単なるサン・ラーのミュージックビデオだ。
残り15分で内容は集約する。前半の殆どが全く意味が無い。私はこのミュージシャンをただのキーボード奏者と見ていた。従って、この映画の存在すら知らなかった。
テナーを奏でるのはファラオ・サンダースだと思うが未確認。
以前から申し上げた通り、私はフリー・ジャズは大好きである。だから、サン・ラーの名前は知っている。しかし、ジャズとしての彼の存在は、寧ろフリー・ジャズの終焉と言える。やはり、フリー・ジャズと言えば、オーネット・コールマンやアルバート・アイラーの存在があり、コンポーザーやアレンジャーとしてはクィンシー・ジョーンズやチャールズ・ミンガスがあげられる。
だから、この映画は近年になって発掘されたフリー・ジャズを主題にした古いミュージックビデオの類と見るべきだ。
【土星からやって来たという黒人ジャズ作曲家で、思想家でもあったサン・ラーが脚本・音楽・主演を務めた革新的な暗黒SF。白人を徹底的に愚かしく描いたトンでもムービー。】
■969年頃に地球から姿を消していた大宇宙議会・銀河間領域の大使、サン・ラーは音楽を燃料に大宇宙を航行し、ついに地球と異なる理想の惑星を発見する。地球に戻り“宇宙雇用機関”を開設した彼は、米国にいる黒人のブラザーたちの移送計画を立てるが…。
◆感想
・サン・ラーの古代エジプト王の様な、風変わりな姿に驚く。
・真面目に、”黒人は宇宙からやってきた・・”という彼の言葉は、当時の黒人蔑視のアメリカへの痛烈な批判にも見える。
<SFオペラ、社会評論の要素を組み合わせ、彼の超人的な(変な人・・。)精神状態を視覚的に表現した作品。滅多に見られぬ、珍品であろう・・。色んな人が居たモノだなあ・・。>
わからんかったなぁ
サン・ラーが音楽を燃料に大宇宙を航行し、地球と異なる理想の惑星を発見した。地球に戻ったサン・ラーはジャズのソウル・パワーによる同位体瞬間移動を行う様な話らしい。
4x3の昔のテレビ比率の画面で安っぽさ満載、内容も観ていてさっぱり理解できず、2人の女性がブラ取って真っ裸になり、男を誘惑するがおあずけくらう所で館内で笑いがおきてた。
ま、理解しようとせず、雰囲気を味わう作品なんだろう。
いやー堪んない雰囲気!
サン・ラー自体はジャズが昔から好きと言う事もあって知ってはいたが
こんな映画があるとは知らなかった。
もうオープニングの宇宙船が出てくるところから
もう堪らない雰囲気。
全体的に安っぽくておもちゃの様で完全な三流映画。
当たり前だけどこのノリを楽しめる人じゃないと
本当にクソ映画なんで見て後悔すると思う。
ただ一点そんなクソ映画の中にも真実があって
サン・ラ(昔から知っている人達はこうやって呼ぶ)の目が笑って無いのだ。
黒人が昔人類を支配していたとかアメリカ黒人達の公民権運動の主張の様なものを映画の中で聞く。
そして地球を捨てようとわりと本気でサン・ラは呼びかけている。
その激しい主張の中にフリージャズの混沌としたサウンドが流れて
もう何がなんだか分からないくらい圧倒される。
ツッコミどころ満載、何処かギャグ化している様にも見える。
ただやっぱりサン・ラの目は笑っていない。
最高に愛すべきクソ映画なのだけど
その本気度が恐ろしくもある。
なんでも彼はミュージシャンでありながら
彼の支配下にあるアーケストラのミュージシャンと
共同生活を共にしていたらしい。
宗教で共同生活をしていたと言う話を聞くと
過去の禍々しい事件を思い出したりもするが
そんな怪しげな雰囲気を感じたりもする。
どことなく雰囲気がアレサンドロ・ホドロフスキーのエル・トポに似ている。
意外とこの映画色んな意味で大傑作なんじゃないかと思ったりもする。
退屈で稚拙な作りの映画だけど好きな人には堪らないと思う。
ビザール!ソウル!ユニバース!
もっと音楽があった方が良かったかな。
いい曲が何曲もあるのに演奏時間が割と短く、ちょっともったいない。
Overseer(かつては黒人の奴隷監視人という意味)との対決は、もうちょい痛快な終わり方が良かったかも。
最後は周りの女だけでなく自分のアイデンティティ(白人社会における金や地位)も全て消えてしまって(白いスーツも娼館も全て!)素っ裸にされて、酔狂のジイさんが裸で出てきて、酔っ払いの方がハッピーに見えるとか。
しかし、これだけ荒唐無稽な突飛な設定で、低予算丸出し、特殊効果などもワザと(?)アマチュア感で炸裂なのに全く安っぽく見えない。
というかヴィンテージ感で溢れている。
音楽の説得力であっという間にラストに向かってしまう。
そしてつくづく、Sun Ra の音楽が、パーフォマンス・アートなのだと実感。やはりレコードなどの音だけより、映像の方がビシビシとソウルパワーが伝わってくる。
88年の来日、行くべきだった。
ライブは本当に最高だったに違いない。
この完全版は是非ソフト化を希望します!
頭がクラクラしたよ……
筋を追うのは割と早いうちに放棄した。
時期的には60年代の公民権運動からの人種差別に対する階級闘争への、別の回答のひとつと読み取って良いのだろう。争うのではなく、こんな地球は捨ててみんなで宇宙に行こうぜ。ああなるほど、とは思った。思ったが、それがなぜこうなるのかは、神(もといサン・ラー)ならぬ凡人の理解の及ぶところではなかった。
まあ宇宙から来た人だしぃ、思考回路が異なるのは仕方のないことだけどぉ、もうちょっと絵面だけでもキレイにまとめられなかったのかしらねぇ。
なお、宇宙船の特撮は意外にもクオリティが高く、割れる地球のシュールさと相俟ってちょっとした救いになっていたと思われる。
思った通りの怪作ながらマニア必見の重要作
これは観る人を極端に選ぶ作品。そもそもサン・ラーを知らない人は観ないと思うけど。
彼が監督・音楽・主演を務めた今作は、アバンギャルドでありながらライト&ポップな感触。SFとカテゴリーできないこともないハチャめちゃな展開。
理想の惑星を発見したサン・ラーは音楽のソウル・パワーによる同位体瞬間移動により黒人のブラザーたちを移送せんとする、、と物語はいたってシンプル。
そもそもこりん星生まれのゆうこりんと双璧をなす土星生まれのサン・ラーなので、ハチャめちゃなのは当たり前。しかし一流のアーティストであることもまた真なり。
時折り登場する彼のバンドがイカしている。フリージャズに括りきれないソウルなサウンドはブラックムーヴメントとも呼応する。
そう、映画としては稚屈であり、怪作であることに間違いはないが、サン・ラーと彼の音楽を理解する上での一助となるお宝でありました。
ブラックパワーで宇宙進出! ネタ度超新星爆発だが出来は推して知るべし(笑)
多分そんなこったろうと思って覚悟を決めて観に行きましたが、ここまでひっでえ出来だといっそ清々しいな(笑)。
レア度100%! ネタ度100%! キッチュ度100%!
ビジュアルインパクトもメガトン級!!
でも映画の完成度はありていにいってゴミ以下!!!
まあそれもひっくるめて楽しかったです。
新興宗教性が強すぎて意味がわからないとか、アート性が強すぎて理解が及ばないとか以前に、単に断片的なお芝居と演奏シーンと演説シーンを雑駁に並べて切り貼りしただけのフィルムなので、純粋に仕上がり自体が本当にひどい。
ドラマパートも、そのへんの三流大学の映研でも今日びもう少しまともなもんは撮るだろうってくらいのへっぽこ芝居&気のない演出で、無駄におっかけアクションとか虐待される美女とか身代わりになって撃たれる青年とか出てくる痛快活劇仕立てなぶん、なんだか子供のころに熱にうなされて見た悪い夢のようだ。
これで笑えたり、マヌケな演出で驚倒したりってのがあればまだ救われるってもんだが、総じて「単純に退屈」で、何度も猛烈な睡魔に襲われたのは僕だけではあるまい。
まあ、宇宙船到着シーンとか、バカな面接シーンとか、一周回ってなんかちょっとだけ面白かったような気もしないでもないが……。
音楽も、これがフリージャズとしてどの程度のものなのかは専門外なんでよくわかりませんが、ダメなゆるいトランスみたいにしか聴こえなかったなあ。
でも、完全にどしろうとのサン・ラーが、なんか確信をもって意外に小賢しい演技をかましたりしてるのは幾分ほほえましいし、とにかくサイケデリックな画面のカラフルさと、小道具・衣装の造形センスはすばらしい。(途中まで全く気付いてなかってけど、なんでエジプトの恰好かっていうと、ブラックピープルが「王」として君臨しえた時代ってことなのね! 日本人の認識からするとほんまかいなって気もするが、アメリカの黒人コミュニティにおいて、エジプト古代王朝が黒人のルーツというのは、まあまあ共有されてる観念なんだそうです。へええ)
なにより、「ブラックパワーで宇宙に」「エネルギー源が音楽」って教義自体が、最っ高にイカしてるので、もうそれでじゅうぶんなのかもしれない。
この映画の公開まで、これだけの面白人間についてぜんぜん知らなかったんだけど、向こうじゃどれくらい知られてる人なんだろう? と思って検索してみたら、ちゃんとオフィシャルHPが今でもあって(なぜか英語とスペイン語仕様)、晩年の好々爺になったサン・ラーがサックスくわえてお出迎えしてくれてほっこり。
おじいちゃん、またブラックパワー巻きあがってるよ。土星で見守っててあげてね。
土星からの使者
本作の雰囲気や世界観、全体的なLookと音楽が良けりゃと思いきや、サン・ラーの全貌さえ掴めない、寝落ち寸前ギリギリ、理解困難で陳腐な物語に敗北寸前!?
B級SF映画としてのブラックスプロイテーション、ジャズのソウル・パワー、同位体瞬間移動による黒人移送計画、宇宙思想を表現するアフロ・フューチャリズムの先駆者であるサン・ラー、彼の膨大な音源に手を伸ばすのも憚れる位に置いてかれる感覚を味わう鑑賞中。
ニール・ヤングが監督した核汚染からの地球脱出みたいな「ヒューマン・ハイウェイ」に近い感じがするのは的外れかぁ?なぁ!?
方舟的なヤツ
宇宙船に乗り辿り着いたどこかの星で、地球とは違う波動を感じたサン・ラーが、人類移送計画を図る話。
1943年シカゴのジャズクラブから始まり何だか判らないタロット勝負?
そしてオークランドに『審判』で帰ってきたサン・ラーが黒人と黒人の精神を持った人々を移送する為動き出す!?
とりあえず、黒人万歳なのかと思ったら、白人でも黒人の精神を持っていればOKなんですね。
というか、NASAの技術者は何がしたい?
いや、その前に、この映画は何したい?
作曲家で主人公のサン・ラーという方を存じ上げなかった自分が悪いのか、自身の布教活動的なものか?と思いきや、特に音楽を売りにしている作品という感じでもないし、ソウルパワーは何処にあったのか…信者様向けのコメディですかね?
どういうことかず~っと考えながら観ていたけれど、何がしたいのかも何が面白いのかも、最初から最後まで自分には理解出来なかった。
売店のTシャツが気になった
そういえば、サンラの本を買って途中までしか読んでないと気がついた。
見た目とか個性とか、取っつきやすさは抜群なんだけど、咀嚼してみると、やっぱかなりの難関だったりする。
確かに楽しい、おもろい、音楽にしても姿形にしても─。でもやっぱり、謎。だから本なんぞ買ってこの惑星での経歴なんぞ読んでみると急につまらなくなって、なんも知らん方がその音楽を楽しめると思い直し次々聴いてると、やはり難関が・・・
この映画にしても、全くその音楽と一緒で、ド派手に着飾ったり色づけされた絵には目がいくけれど、内容は凡人の人知を越えていて、理解しがたい。
興味本位で観賞してしまうんだろうけど、そんな長くないのに、つらい時間を堪え忍ばなければならないかも・・・
暗闇から解放されて外へ出ると、ド派手な飾りがあって、蛍光色で彩られたグッズが目をそそる。いい・・・
パンフとかやっぱ気になったけど、ぐっとこらえ、買わずに足早に帰宅。でも折角だからあのTシャツぐらいでも買えばよかったかな─
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