浜の朝日の嘘つきどもとのレビュー・感想・評価
全103件中、41~60件目を表示
ドラマ観てからの鑑賞をオススメ
高評価の映画で観たかったけど、ようやく行ける近くの映画館で公開。早速観に行きました。
あらすじでテレビドラマがあったことを知り、出先でU-NEXTに加入して観てから行きました。
ちなみにドラマは本編約45分くらいです。
ドラマは、テンポよい会話劇のような面白さがあります。福島のテレビ局の記念番組らしく、震災などの重いテーマがありつつ、笑えました。
映画のほうは、その前の話です。笑いの要素は少し減りましたが、感動要素が増えます。
そして、、、ドラマのいろいろなシーンの理由がわかる感じ。
映画→ドラマの時系列で観るよりも、公開順に観るべきです。「なるほど、、、そういう事か」となりますので。
正直、ドラマは映画の前フリと言っても良いかも。
高畑充希は素晴らしい。
大久保さんの役もいい役で感動。演技はちょっと物足りないけど、宛がきされたような役です。
ちょっとセリフが単純すぎて、演技も大根っぽさもありますが、泣き笑いできる良い映画です。
福島のストーリーもそうですが、コロナや映画館、エンタメの必要性など、映画ファンはグッとくる内容ですね。
いろんなたくさんの愛が心に染みました
口の悪い掛け合いも、汚いなぁ…と思う手前で、笑かせてくれる。
現在と恩師との思い出との場面転換もテンポ良く、
泣いて笑って、とても愛に溢れた作品でした。
映画への愛、恩師やパートナーへの愛、地元への愛、家族のこじらせた愛、
いろんなたくさんの愛が心に染みました。
大久保さんの先生とバボちゃん、良かったなぁ…。
映画館でますます映画が観たくなる映画
2021年映画館鑑賞85作品目
9月26日(日)フォーラム仙台
福島中央テレビ制作で放送された単発テレビドラマの前日譚
福島中央テレビ開局50周年記念
テレビドラマの方は未鑑賞
監督は『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』『ロマンスドール』のタナダユキ
東日本大震災にコロナ禍にいまいち活気がない地方都市に閉鎖寸前の小さな映画館
亡くなった恩師の願いを叶えるために映画館を立て直そうと奮闘するヒロイン
演じたのは高畑充希
これでタナダユキ監督がメガホンをとれば面白くないわけがない
この作品に登場する映画はわりと古くてしぶいのが多い
タイトルは忘れたが白黒の外国作品での流氷?の上に人がのっている場面は二階堂ふみと藤竜也が共演した映画思い出した
杉坂J太郎監督作品は監督本人が出演しているためか
郡山の高校の屋上でのやりとりをきっかけに急激に親密になった当時高校生だった浜野あさひと田中茉莉子先生
東京に引っ越すことになった浜野あさひは家出して田中茉莉子先生が住むアパートで2人暮らしをすることに
やがて別れることになるがそのときの茉莉子先生の表情が良い
数年後田中茉莉子先生が郡山の前に赴任してた南相馬で行きつけの映画館あさひ座の閉鎖を阻止しようと茂木莉子を名乗った浜野あさひがプロデューサーとして立て直す
閑古鳥だった映画館も大盛況で面白くないのは映画館の跡地にスーパー温泉を建てようと計画する業者
企業側の逆襲に窮地に立たされる茂木莉子こと浜野あさひ
朝日座の館長森田と出会ったばかりの頃はやたら声が大きい
嘘をついているからだろう
森田の二本立ての組み合わせはセンスがない
外国人実習生役を演じたのは日本人だった
本物の外国人実習生もみんながみんなこのくらい日本語が喋れると助かるのだが
前日譚なので最後にドラマの主人公竹原ピストルが登場する
大久保佳代子も柳家喬太郎も本来は役者ではなく演技は上手とまではいかないがそのうち慣れてきて味になる
なぜか朝日座ではなくローマ字でASAHIZAはちょっと気になった
大久保佳代子さま
まずは、大久保佳代子さんの事が好きな事が再確認できました。個人的感情。
愛してます。
で、劇中に「それはセンチメンタルです」と云うセリフがあるが、まさに映画へのセンチメンタリズムが強すぎる映画だ。
そのためか実在する映画館と架空のリアリズムの対象が、なんだか間延びした展開を感じさせ、ラストも緩くしまる。
しかし、大久保さん演じる教師が、劇中で映画を観て泣くシーンの様に、笑うか泣くかは個人の感情や背景の問題だ。必要なのは、収納機能である映画館だ。と、この映画は伝える。
日本人は、資本家にでもなった様に、お腹が満たない事を切り落とす癖が、ここ10年あたりで身体に染み付いた。
監督は強く否定する事もなく、潰れそうな映画館を象徴に一抹の不安を伝えているのだろう。
映画では…
『映画』の定義が人によって違うからアレだけど、私にはテレビドラマを見たような感じで、
つまらなくもなくすごく面白かった訳でもなかった。
なんと言うかこの映画を「こう創りたい!」と言うのがあまり伝わって来なかった。
物語は分かるけど、それによって伝えたい文化と言うか思いと言うかそういうモノが…。
テレビドラマは、時間的、商業的制約が多いので必然オートマチックな作品になってしまうけど、映画はそうであって欲しくない。
監督の文化、意思…そういうのが観たい!
監督がわがままに自分を押し出す、プロデューサーはそれを見極める眼を持つ。
映画はその二人の才能で決まるかな、と感じた作品でした。
大久保さんの映画です。これは。
高畑充希も良かったけど、
この映画は大久保んさん。
大久保さん良かった!
いい映画でした。
ドラマ版観てから鑑賞しましたが、もしかしたら映画見たあとドラマ版見たほうが楽しめるかも。
映画館で観てよかった。
大久保佳代子に恋する映画!
いろんなことがあった、でもそれぞれの正解を不安と共に抱えて、決めて、進んで、生きていく
「映画の半分は暗闇」というのがみんな100%の正解はないことのイメージと重なって映画、それが集まる映画館に人々が心寄せる…
こんなに役がバチッとハマってるのはなかなか見られない! 素の大久保佳代子じゃなくてちゃんと田中先生を演じてる それがスッと心に入って惹きつけられる 柳家喬太郎と共にいい演技見ると気持ちよくなる
逆に高畑充希はナチュラルに見せようとし過ぎ感が…悪くはないんだけど…
小ネタいっぱい笑いも泣きもできる 満足度高い!
半分暗闇のその向こうへ。
震災、そしてコロナ。行き場を失う人々と朽ちてゆく歴史。福島県南相馬市に実在する老舗映画館ASAHI座を舞台に日本が抱える様々な問題を投影した1本。
タイトルにトリックがあって開始早々に唸りました。そしてとにかく大久保佳代子がめちゃくちゃいい!イメージそのままで粗雑に見えて実は情に厚い田中先生を好演。まさか大久保さんに泣かされる日がくるとは!
「映画館では映画しか観れない」って台詞が衝撃だった。そんなこと考えたこともなかった。逆に映画を観る以外にやることがあるのか。これからは付加価値を付けないと存続できないのだろうか。先日映画館でのマナーについての街頭インタビューで「我慢できないから上映中もスマホOKにして欲しい」と答えてた人がいて思わず、アカンやろ!勘弁してくれ!とテレビにつっこんだけど、つまりはそういう事なんだろうか。それがまかり通れば映画好きには絶望しかないな。でも映画が好きな人だけでは支えられないというのも事実。
何かあった時も何もなかった時も映画館は私の受け皿だった。喧嘩したあと泣きながら電車に乗ってレイトショーに駆け込んだこともあったな。知らない人達と一緒に半分暗闇のその向こうへ。映画館でしか体験できないことはある。だからこれからも大切なその場所へ足を運ぼうと思う。残像現象に救われる大勢の根暗達の1人として。
題材と映画愛は良かった…んです、が…
題材が題材なんで低評価はつけにくいんすよ…。でもごめんなさい、震災後の南相馬に行ったこともありますが、本当にごめんなさい。この作品自体への評価は星3です。
舞台が南相馬市。これはとても良かったです。おっとそこまで言っちゃうのかということにも触れられていた。
ただですな。メインキャストで福島出身者ってお一人くらいしかいない?んですかね。
冒頭ちょろっと訛ってる方いたかな?って場面はありましたが、終わりがけに行くにつれて段々薄れてきたと言うか…せめて現地の人同士で話す場面はさあ…もうちょっとこう、さあ…。
(こんな風に考えるのは、自分の身近にいる福島人がなかなか訛っているからというせいでもありますが…いや、好きなんすよ方言…萌える…)
映画愛に溢れた作品、それはよく分かるんです。
ただ個人的にはなんでその作品なのかとか、すごいどうでも良いことが気になって観終わってからも消化不良でござった。
それにメインキャスト(特に映画館の支配人と大久保さん演じる教師)のアクが強すぎて、シナリオが後付けになってる感あるなって気がしました。
なお、震災関係についてはいろいろと調べられたようですが、新型コロナ後の世界についてはあんまりリアリティが無いというか…うん、多分その会社、寄付してる場合じゃないと思うよ?
まあ、コメディ要素は楽しかったです。映画館内でも結構笑いが起きてました。
どうしよう。ごめん。怒られるけれど、私には合わない映画だったということなんでしょう。
今回も残像現象に救われてしまった!
「僕も好きでよく観ますよ(サブスクで)」「最近は映画館行かなくなったなー」「1番好きな映画はなんですか?」。映画が好きですというと返ってくる言葉のベスト3(私調べ)だ。最後のは別にしても、映画館で観ることを物好きですねと言われているような言葉に聞こえて複雑な気持ちになる。
映画って現実逃避だし、映画の中の物語に没入するんだから、迫力があった方がいいし、余計なことにわずらわされない映画館が最高だと思っている。この映画はそんな自分の思いが語られていて驚いた。映画館なんて時代遅れだなんてセリフに、違うよ!と心の中で叫んでしまった。そんな人が多かったんじゃないか。
高畑充希の悪態や大久保佳代子の飄々とした演技に笑いながら、彼女たちの演技に泣かされる、そんな映画だった。あんなに泣いて笑えた死に目シーンはないよ!最高だった。
老舗映画館の再建をテーマにしつつ、家族やコミュニティ、夫婦といった「人の居場所」が裏テーマになっていて興味深い。血の繋がりだけで安泰ではない。幻想だからこそそれを維持しようとする努力が必要なんだ。
自分だったらどんなプログラムにするかなと考え、この映画と「サマーフィルムにのって」で「映画の未来を考える」という2本立てを考えた。今年の掘り出し物ベスト2だ。
頼るべきは「血」それとも「友」?
高畑充希さん、クルクルと愛らしい瞳がいつも魅力的ですが、今作品は高校生から30歳くらいまでの役を演じられても、全く違和感なく演じていて流石と思わされました。
3.11という未曾有の災害に見舞われれば、その後の人間関係に非常に大きな影響を及ぼすのは想像に難くありませんし、それは家族の関係においても同じことで、どう悩んでも「これだ!」という回答にはたどり着けないのだろうと思います。
とても難しいテーマでしょうが、個人的には大久保さんの「100年後を想像してみな、どうせ死んじゃってるよ、人間はみんないつか死ぬもの」という言葉がスーッと胸に入ってきました。
ラストシーンをどのようにとらえるか、何度か見返してみたい作品でした。
映画愛に溢れた温かい作品で、最後少しうるっと来て、良い作品でした。...
映画愛に溢れた温かい作品で、最後少しうるっと来て、良い作品でした。ただ、ちょっと映画とかエンタメの大切さとかのセリフが露骨に入りすぎて、少しくどかった感じがしてしまった。最後のベタな展開(親子関係、昔両親が映画館でデートしたとか)、エピソードは個人的には好きです。
映画大好きハマノさん
映画館を救おうとする若い女性が主人公。
気持ちの強さや哀愁感が良い。
過去と現在を交互に描く。エゴなのかと色々と問われる。
なかなかの良作。
良い点
・現代とリンクしている。
・「映画だったら」での構図
・エンディングに画像あり
・大久保佳代子を起用しようとする勇気
悪い点
・時系列が若干わかりにくい
・館が若干作り物感
・街の人たちの心理が少しアバウト
・土地はその辺にありそう
・事前の中止で全額負担する義務があるのか疑問
・そもそもタイトルが読みづらい。「浜の、あさひの嘘、月どもろ?」
新タイトル案
「あさひと嘘つき共と」
映画好きこそ見るべき映画
東日本大震災とコロナで大ダメージを受けた100年の街の映画館を舞台にした物語。
後継者がいなく借金も重なり、お客は来ない。
確かに廃業したくなりますよね。
しかし、大スクリーンを前に、暗闇の中、知らない人達が一つの映画を見ながら笑ったり、泣いたりするのは、醍醐味の一つでYouTubeやDVDでは味わえない。
本当にそのとおりだと思う。
この映画を見ると、こんな時代だからこそ、映画館が大事だと再認識する。
映画的な強引な脚本もあるが、ご愛嬌。
大久保さんがそのまま教師になったような演技。最高でした。
“浜の朝日”って名前だったのか!
『東への道』、『喜劇女の泣きどころ』とか『青空娘』なんて全然わかんね~。ましてや『怪奇!!幽霊スナック殴り込み』なんてわかるはずもない。映像を観てわかったのはバスター・キートンくらい(タイトルわかんない)だったかな。
それにしても大久保佳代子が大活躍!男にだらしないなんて素でいってるんじゃないですか?まぁ、こんな生徒思いの先生がいっぱいいればいいな~と思えるくらい、魅力的なキャラを演じていました。
コロナ禍でミニシアターの経営が大変なことになっています。だけど、上映されていたのはシネコン。自粛が多い中でサブスクが急成長したり、ますます映画館から足が遠のいてしまってます。知らない人たちと同じ空間で共感したり、まったく違うところで泣いたりして、みんな幸せになれるんだよね。
個人的に最も面白かったのはじじぃ支配人の2本立てのネタ。佐世保巻きと海鮮丼くらいの差があるとか言ってたけど、やっぱり強制的に感動の差がある映画2本見せられるのは辛いかもしれません。最近2本観るときは邦画・洋画と全くちがった作品の組み合わせにしています。レビュー上げるときにこんがらがっちゃうから・・・
それにしても今年は映画制作など映画愛に溢れる作品が多いなぁ~
【追記】
我慢できなくなり、TVドラマ版「浜の朝日の嘘つきどもと」を観た。レンタル料500円って、高いかな~とも思ったけど、3500円に比べれば安い安い・・・
映画の最後に登場した川島健二(竹原ピストル)がメインとなり、茂木莉子、森田保造、ドキュメンタリー監督の藤田慎二、松山秀子(吉行和子)の出演。撮影順はこちらが先なんだろうけど、見事に繋がっていた。ただ、茂木も森田もかなりの嘘つき。息をするように嘘をつく二人だけど、これがタイトルの意味だったんですね。
「シェフになろう。君のために」という大駄作を作ってしまった川島監督は南相馬市で自殺する場所を探していた。お調子者の朝日座の二人は一緒に探そうとするが、結局は思いとどまらせる方向に・・・まぁ、キャラ立ちは映画版と全然違ってるけど面白い。笑える。
朝日座の看板には映画版でもチラッと出ていた『ベルリン天使の詩』と『天使にラブソングを』の二本立て。さらに『家族ゲーム』と『しとやかな獣』、『生きる』と『素晴しき哉、人生』のカップリングだ。また、映画でも見えていた除染廃棄物についての若干の説明あり。
いやー、良い作品でした。
閉館間近な名画館をめぐる人間関係、しみじみ、いやー、良かった。
前半は生徒と先生の関係だけど綺麗事すぎる一歩手前の関係が心地よく、後半は家族の関係をいろいろあるんだぞ、とさらっと見せてくれて共感。
人間関係の温かさをそれとなく感じさせてくれる作品だった。
気持ち良く観れるし、重さもある。
高畑の毒蝮三太夫的なしゃべくりが可愛くて気持ち良かった。
かなりの長台詞、結構重い話題、2人だけのやり取り、予算のせいか時間のせいかシンプルなカメラ割でも持たせられるのは、脚本や役者がよいせいだな。
大久保の作り過ぎない演技もよい。
お笑い系の人は笑われてナンボの世界に生きてるから、成り切り、切り替わり、言い方変えると自分の捨てっぷりが気持ち良い。そして鋭い人間の観察力。
大抵役者やっても上手くいく。
話自体は普通の起死回生物で目新しさはないけど、東日本大震災、コロナ、移民問題、教育、、にまつわる其々の人生を引きずって映画館に集まってくる人達が話を分厚くしている。
本当、みんな映画好きなんだなあ
僕は映画に救われ、映画に生きる希望をもらったことがある人間なので、
もう序盤の茂木莉子と朝日座支配人の森田さんのやりとりから一気に引き込まれた。
まるで、僕がいつも思っているような会話が劇中で繰り広げられている。
しかし、その一方で森田さんが経験した苦い過去も考えると、一概に自分の意見で、人をうなずかせることも出来ないのだな、と痛感。
この映画に明確な答えやオチはない。最も、朝日座の存続か否かが大筋のストーリーの主軸だろうが、映画館によってそれぞれの生き方に何を与え、何が変わったか。きっとこの映画を観ている人は根っからの映画好きの人が多いだろうから、絶対劇中に「自分はこうだなあ」とか映画に対する想いが脳裏を過ったはず。映画を観ながら、映画愛を再確認する、という稀有な体験を得た。
映画館で観る映画はやはり特別である。携帯をオフにするのって映画館くらいだし、2時間前後と言う時間、目に入るのはスクリーンのみ。他の人の笑いやすすり泣きを聴くのも面白い(残念ながらたまにビニール音もあるが。。。)。
実際、今作もあちらこちらから笑いとすすり泣きが聞こえてきて、なんかホッとした。皆映画好きなんだなあ、と。
あと単純に、登場人物みんな人間味があって好き。こういう暖かい映画は波はないけど、しんみり来て笑顔で涙が出てくる。
今作は一部を除いて、ほぼ各地域のミニシアターで上映されている。ポニーキャニオンと言う大手の配給ながら大手シネコンではなく、全国のミニシアターで上映されているのは、ひとえに制作陣の映画と映画館、そしてそれに集う人たちへの愛に他ならない。
コロナ禍以前にミニシアターは苦境続きだが、映画を愛する人たちにとってミニシアターがあるから出会える作品が多くあるので、これからも劇場に行くし、こういった映画を製作する人たちがいる事を嬉しく思う。
全103件中、41~60件目を表示