劇場公開日 2021年9月10日

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「映画館でますます映画が観たくなる映画」浜の朝日の嘘つきどもと 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画館でますます映画が観たくなる映画

2021年9月29日
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鑑賞方法:映画館

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笑える

楽しい

2021年映画館鑑賞85作品目
9月26日(日)フォーラム仙台

福島中央テレビ制作で放送された単発テレビドラマの前日譚
福島中央テレビ開局50周年記念
テレビドラマの方は未鑑賞

監督は『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』『ロマンスドール』のタナダユキ
東日本大震災にコロナ禍にいまいち活気がない地方都市に閉鎖寸前の小さな映画館
亡くなった恩師の願いを叶えるために映画館を立て直そうと奮闘するヒロイン
演じたのは高畑充希
これでタナダユキ監督がメガホンをとれば面白くないわけがない

この作品に登場する映画はわりと古くてしぶいのが多い
タイトルは忘れたが白黒の外国作品での流氷?の上に人がのっている場面は二階堂ふみと藤竜也が共演した映画思い出した
杉坂J太郎監督作品は監督本人が出演しているためか

郡山の高校の屋上でのやりとりをきっかけに急激に親密になった当時高校生だった浜野あさひと田中茉莉子先生
東京に引っ越すことになった浜野あさひは家出して田中茉莉子先生が住むアパートで2人暮らしをすることに
やがて別れることになるがそのときの茉莉子先生の表情が良い

数年後田中茉莉子先生が郡山の前に赴任してた南相馬で行きつけの映画館あさひ座の閉鎖を阻止しようと茂木莉子を名乗った浜野あさひがプロデューサーとして立て直す
閑古鳥だった映画館も大盛況で面白くないのは映画館の跡地にスーパー温泉を建てようと計画する業者
企業側の逆襲に窮地に立たされる茂木莉子こと浜野あさひ

朝日座の館長森田と出会ったばかりの頃はやたら声が大きい
嘘をついているからだろう

森田の二本立ての組み合わせはセンスがない

外国人実習生役を演じたのは日本人だった
本物の外国人実習生もみんながみんなこのくらい日本語が喋れると助かるのだが

前日譚なので最後にドラマの主人公竹原ピストルが登場する

大久保佳代子も柳家喬太郎も本来は役者ではなく演技は上手とまではいかないがそのうち慣れてきて味になる

なぜか朝日座ではなくローマ字でASAHIZAはちょっと気になった

野川新栄