「好きやよ」おもいで写眞 atararuiさんの映画レビュー(感想・評価)
好きやよ
クリックして本文を読む
見えないけどそこにあるもの
被写体になる人の数だけある おもいで
遺影と共に写し込むなんて素敵な発想
いくらなんだろう?と思っていると無料ときた
これはもう撮ってもらわねば
和菓子屋店のおもいで写眞について考える
認知症でもないのにその店で働いていたとは一体なぜ?しかも腕も立つ
想像するにこの人は新しくおもいでを作りたかったのではないかと今この瞬間をおもいでにしたかったのではないかとそう感じた
次に、この世にはもういないはずの旦那さんと一緒に写眞を撮る人 結子のカメラのピントが最初は奥さんのみに合っていたが後に二人のピントに合わさるといった見せ方が上手い
また、結子のおもいでとリンクして置き去りにされた人もいた…やりすぎ(苦笑)
でもその心中は結子が発見しなかったら気づかず仕舞いだったはずお手柄!
結子は親切の押し売りでなく人としてちゃんと人と向き合ってるところに好感が持てた
嘘がつけなくてお世辞も言えないことがマイナスに働く社会もあるけれどそんな不器用な結子だからこそ撮れる写眞がある気がした
相手を思う嘘やお世辞であるならば臨機応変にいきたいものでもある上手くなる必要はないけれど
結子の祖母がついた嘘も優しさからのもの祖母の歌声だったことに気付いた時そこには深い愛情しかない
誤解ですれ違ってまた巡り会った一郎 高良さんが演じる好青年には惹きつけられる何かがある果たしてそれが何なのかはまだ答えが出ていない
ラストで好きやよとかお互いにいろいろ言わなかったのは作品的に良かった それがあったら全てが台無しになる気がするから
見えないけどそこにあるもの が、やわらかく温かく伝わってきた
この作品 私はかなり好きやよ
コメントする