「おもいで写真とは人生の一コマを写し出したもの。たまには自分の人生を振り返るのも悪くない、そんなことを感じられた作品です。」おもいで写眞 もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
おもいで写真とは人生の一コマを写し出したもの。たまには自分の人生を振り返るのも悪くない、そんなことを感じられた作品です。
ヒロインを演じた深川麻衣さんの出演した
前観た作品が割と好印象だったので
この作品でどんな内容か気になり鑑賞です。
◇
メイクアップアーティストになる。
その夢を追いかけ、東京に出たヒロイン(結子)。
仕事を失い、また時を同じく祖母を亡くす。
葬儀の場で目にしたのは、祖母のピンボケの遺影…
「これしか無かったのよ」
そう伝えられ、やるせない気分に沈む結子。
そんな彼女に幼なじみの一郎(高良健吾)が声をかける
「お年寄りたちの遺影を撮影しないか」
市役所勤務の一郎は、福祉活動に携わっている。
自分の担当する古い団地に住む高齢者たちに声をかけ
写真を撮影して回ってほしいと言うのだが…
「遺影だなんて、縁起でもない」
嫌がられ避けられる中出会った一人のお婆さん。
「自分の希望する場所でなら撮影しても良いわ」
昔働いていた懐かしい場所での写真を見て
「これは遺影というより”おもいで写真”だわね」
この一言に、撮影の新たな意味を見いだし
写真撮影の声かけやチラシ配りに励むヒロインだが
彼女自身にも触れられたくない過去が…
◇
この作品、観る人によって、心への響き方が違うような気がしました。
・年齢 (若い方、高齢の方)
・生まれ育った環境 (核家族、祖父母と暮らした方 など)
・故郷を離れて暮らす人、そうでない人
中でも「年齢」でしょうか
思い出が自分の中にある人というのは、年配の方が多いでしょうし
若い世代にとっては「一番の思い出なんて、まだまだ先のこと」
と考えているでしょう …というか考えたことも無いかも。
ところどころ、トゲが刺さるような会話や状況もあり
ほっこりするだけの内容では無かったのですが
私にとっては、充分心に響く作品でした。
自分自身が色々と考えさせられたという意味でも
見て良かったと思える作品です。
※それにしても遺影写真 って
・飾られる側
・お参りに来る側
選択肢が異なったりした場合、どちらの希望が
生かされるべきなのでしょうね う~ん
◇ あれこれ
出演者の平均年齢
集計した訳ではありませんが、高そう(汗) …とても
10代以下の出演者居なかった気がするのですが…
団地の高齢化
地方の話に限らない気がします。
明日は自分の町の話 …かも。
それにしても、部屋番号の体系が良く分かりませんでした…
(いったい何人が住んでいるのでしょ)
タイ焼き
田舎屋 田中屋。 確かに紛らわしい…
「あそこのタイ焼き屋で○時に」
こんな感じで待ち合わせていたのかな。
※ 誤解が解けて良かったね。
深川麻衣さん
出演作品を観るのが3作目。前の作品は
「パンとバスと2度目のハツコイ」
「愛がなんだ」
演じる女性の性格が、徐々にキツくなっている気がしますが
作品の監督も違うし、きっと気のせい。
※彼女の上目づかいのときの表情(目元)が
ハスキー犬みたいで可愛いと思ったのはナイショです
井浦新さん
どこに出演していたのかと思ったら 居酒屋のオヤジ …。
横顔での出演なので良く分かりませんでした。
「ステップ」の中川大志君といい、
こういう隠れキャラのような出演、全体的に増えていませんか?
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
おはようございます。
井浦新さんは、分からなかったですね。しかもエンドロールの最初の方に名前が出ていて、”どこにいた??”状態になりましたが、”テンカラット”事務所の設立記念”の作品でもあったようで、”テンカラット”所属の井浦さん、香理奈さんが出演されたようです。
「ステップ」の中川大志さんは、分かりやすかったのですが・・。”バサッと暖簾を上げて店から出てくるイケメンサラリーマンでしたからねえ。
では、又。