「今日は原日出子デー」おもいで写眞 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
今日は原日出子デー
全体的に昨年の『浅田家!』を彷彿させる内容でした。遺影を撮るんじゃなくて思い出の場所での撮影。病気で亡くなるお年寄りならば、あらかじめ準備もできているだろうし、家族が集まって写真を選ぶときにも悩まずに済む。しかし、突然亡くなると、いい写真がないことに戸惑うばかり・・・孫である主人公結子もそのピンぼけ写真しか無かったことに涙することから始まるのです。
このピンぼけお祖母ちゃんが原日出子なのです。『樹海村』を観た直後だったから、もうお祖母ちゃん役が定着してるのね・・・などと感慨深く鑑賞してたら、結子が包丁で指を切っちゃうシーンがあったのでビックリ!呪いをかけられたか?!
孤独死、独居老人・・・ここまで富山の寂れた団地を描いていいのか?という疑問もあったけど、さらに街並みもなんだか寂しげ。それでもしっかり生きているお年寄りたち。80歳くらいの人が多いし、富山大空襲も経験しているはず。おもいで写眞を撮り、生き生きと眩しいくらいに表情が豊かになる様子がとても良かった。
田中屋と田舎屋との間違いという伏線、それぞれの老人のエピソード。どこまでが俳優でどこまでが素人なのかわからなかったけど、写真に写る表情はみんな素敵。このまま全国各地でこの企画が進んでほしいと願うばかり。
嘘つきと浮気が大嫌いだという結子。この性格設定も現代的ではないけどほのぼのさせてくれたし、深川麻衣と高良健吾の二人の行方も想像できるという安心設定。古谷一行はさすがに女たらしのイメージそのままなので、それも安心設定なのだろう。
最近、富山が舞台の映画が多い。金沢ロケの映画は少なくTVドラマが多い。やっぱり新幹線で金沢に負けてるから頑張ってるんだろうなぁ。ロケ地マップ付きのチラシもなかなか充実しているけど、結子の実家である写真館は、もしかして『8月のクリスマス』で使われた金屋町の写真館と同じか?そんな気がする・・・
しかし、感動した映画で共感したいもんですね。日本映画がボロボロで嫌になります。
閑話休題
一人旅は最高ですよ。僕はお酒飲めなくなってしまったので、Hotelに早く帰ってきて、スマホでU-NEXT見てます。
一人が良いのは家族で行くと「いつまで起きているの」とか「勝手にふらつかないで」と言われて「うるさい」とも言えないので、やっぱり1人が一番です。
魚津水族館は1981年に高岡の友達と行きました。それ以来行ってません。変わったでしょうが凄く感動したと思っています。
余談 敦賀の蠑螺ヶ岳だったかなぁ(?)へ登って、マムシに噛まれそうになりました。
今、新幹線、敦賀まで行ってんですよね。近くなったのに北陸の名勝地は遠いですね。新幹線開通したら、輪島へ行ってみようって昨年末思ってたんですよ。
長くなりました。今後ともよろしくお願いします。
良い日本映画に出会えますように。では。
別作品へのレスですが、共感然り最近なんだかよくわかりませんよね(汗)
賞味のところコメ頂いた作品は、ちょった設定が凝っていて面白くなりそうだけど、ちょいチャラ目なVシネ系のポンコツヒャッハーが出てくる感じです。
未体験ゾーンは去年まで青山シアター(ギャガ)でしたが、今年からU-NEXTで配信されているらしいです。
コロナ禍が落ち着いてgo to キャンペーンが再開したら、いや、キャンペーンがあってもなくても北陸方面お邪魔するつもりです。金沢近辺の映画館にも行けたらいいな。