「ほのぼのする。決して面白い訳でも、感動作でも無いが、ほっとする佳作」おもいで写眞 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
ほのぼのする。決して面白い訳でも、感動作でも無いが、ほっとする佳作
東京でメイクアップの夢破れ、写真店(写真館では無い)を昔営んでいた育ての祖母も亡くなり、富山に戻ってきた主人公。深川麻衣が高良健吾演じる役所勤めの同級生に勧められて「遺影写真」ならぬ「思い出写真」撮影の仕事に。
勿論それで食っていけるわけも無く、魚市場のアルバイトも並行。
最初はいぶかしんでいた団地の老人たちも、それぞれの思い出の場所で、写真に収まる。
勿論その思い出には勘違いとか虚構、過去の不貞の過ちもあるのですが、みんな生き生き笑顔。チョツト女房を捨てたのは救い無いけど、最後には救いが。なんか和みます。
あるある、遺影写真で思い切りピンぼけなの。今まで何度も見てきたよ。実際にできそうなサービスではある。実話?
団地も昔は最先端の住まいだったけど、今や老人ばかりの限界集落。だいたい3階以上でエレベーターがないのは致命的だよなぁ。階段狭いし。
でも富山も雪さえ降らなきゃゴミゴミした東京よりも良いところだなぁ。最近、氷見、高岡に用件があって行ったばかりだから余計にそう思う。たまにはこういうスローな映画も良い。癒される。高良健吾と深川麻衣も美男美女ではあるが良い距離感。まあ結ばれるのが前提ではあるなぁ。写真撮影を通じて主人公は過去の実の母親とのトラウマというかか確執も寛解。いいじゃないですかこういう単純な作品。
今、鬼滅とか銀玉ばかりで、こういう小佳作。客入んないのが残念。
特に解説が必要な仕掛けも劇的なヤマ場がある訳でもない。なんかのんびりムードの映画。話も単純。
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