「こんなピンボケの写真しかなかったのよ」おもいで写眞 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
こんなピンボケの写真しかなかったのよ
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まったくもって演出が雑すぎて台詞に説得力がなく、全然気持ちがついていかない。独居老人を訪ねたところではっきり声もかけなきゃ相手してもらえないぞ、と苛々したのが事の始まり。住民実態は民生委員と役場が把握してないのか?とか、そんな高い山にしょっちゅう子供をあやしに連れて行くかよとか、あんだけ足が悪いのに家の中じゃピンピンしてるじゃないかとか、いい表情してたから撮ったってその暗さで?それよりその距離で気付かなかった?、、、もうそんなのばっかり。「ボロ宿紀行」の深川麻衣は怒ってても可愛かったのに、この映画じゃずっと不貞腐れた顔のまま。あんな愛想もなく挨拶もちゃんとできない女性に魅力は感じなかった。老人たちだって、ノリの悪いカメラマンじゃつまらないでしょう?そこにきて吉行和子の間の悪さ。こんな下手な人じゃなかったはず。
活き活きとした写真を撮る話なら「浅田家!」のほうが格段上だった。
いいとこなし。高良健吾の一生懸命の演技がむしろ痛い。
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