ダニエルのレビュー・感想・評価
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メイン2人はかっこよかった
前半と後半で別のジャンルの映画を観てるみたい。
子供の頃、自分にだけ見えていたイマジナリーフレンドを封印した。青年になった主人公の前にまた現れるが、徐々にすれ違う。自分を必要としなくなったのを許さないイマジナリーフレンドと、それを消したい主人公。精神的な話かと思いきや…。
サイコサスペンスみたいな感じなのかと思って見てたら、悪魔?
主役2人が良かったです。
大人になった主人公とダニエルがいたずらっ子のような表情でふざけ合うシーンは見ていてとても楽しかったです。主人公の行く先々に後ろからついて行くダニエルの服装がキマっているのもかっこよくて素敵でした。
子どもっぽかったり猟奇的だったり主役2人の表情や演技がとても良くて好きだと思いました。
物語後半からはなんだかB級ホラーちっくになっていきます。怪物の造形が作り物っぽくて私には少し安っぽく感じてしまいました…ストーリーも後半は分かりずらくて微妙かなぁ……
Daniel isn't real
自分の心の片割れだと思ってたら、自分の体を乗っ取って欲望のまま勝手する。悪魔祓いは無力で、ドールハウスに閉じ込められたら、犯した殺人の武器がショーケースに展示されているのは笑ってしまうくらいお洒落だ。
其処を突き抜けたら地獄だなんて言って、現実世界だ。無差別殺人を目にした幼い衝撃の心に憑依した悪魔とチャンバラしても、結局自分を殺すしか結末はない。
イロイロビミョー
主人公が眠くなるシーンは私も眠くなり…ガラスの割れる音などの効果音で目が覚める。
子供の頃の空想の友達からの〜統合失調症?解離性なんちゃら(多重人格)?と思っていたらオカルトチックな要素が加わり…しかし、オカルト要素は演出なのかなと思いました。人格の入れ替わりに対する演出。
だんだん、ぐたぐたになってきて何処に着地点を持っていくのかと思っていたら…後味悪い結果に。もう少し捻って欲しかったかな。
途中からB級感があふれて出してきましたが、ダニエルの存在感が強くて中和されました。
シュワちゃんの息子なのね、知らなかった。
役者の名前は頭に全く入らないので…
この作品に怒りを覚えます
よくもまぁこの脚本にOKだしましたな。
それに、この作品の日本の配給会社良く買いましたな。
エンタメだから、映画だから、とかでは片付けたくない本作の設定。
同じ症状で苦しんでいる、悩んでいる方がいるであろうに、それが原因と思わせかつ、まるで悪魔退治のごとく内面の葛藤を描くという暴挙。その症状の人をパロディにしてるんじゃないか?ってくらいに。
写真の才能を捨てるのか?
みたいな一芸に秀でる傾向もネタにすりあたり含め
ふざけるな!です。
よくもまぁ、こんな話を作ったもんだと感心します。
ま、五億歩譲って良しとしたとしても、本作の展開の稚拙なこと。前半のなんでこーなっちゃうの?ってとこまでは良い。なかなかよい。しかし、どんどん安易な展開、びっくり地獄仮面でてくるし、中途半端なホラー演出とか。つまらないのです。
で、なんなんですかねラスト。
とりようによっては同症状の方々の希望を消し去ってますよ。
とにかく、本作を映画として作ろうとした人、上映しようとした人を軽蔑しますね。
もっと違う作り方できただろうに。
イケメンJr.ズを見るための…
イケメンJr.スターを観るための作品。
…もう、イイじゃないですか。それだけで。
主人公が成長すると髪の色が変わっていたり(黒く染めたのか?)、
学生サンらがイヤに老けて見えたり(まぁ洋画には多いケースかな?)
乗っ取られるシーンがグロかったり(綺麗な顔がぐちゃぐちゃになるのを楽しみたいの?)
ダニエルの暴れる意味が一切わからなくても(意味なく人を殺傷したら追い詰められるのは自分の身体だろ)
医師殺した時点で、「こりゃルークが自分の命とともにダニエルを終わらす感じか」と終局が読めたとしても、
色々あっても…(怒)
ロビンスJr.の喜怒哀楽乗っ取られ演技表情、シュワJr.の優れた悪役ぶりとかが見られたから、まぁイイじゃないですか! そういうことにしよう!
…と、自分を納得させないとイライラが収まらないかな!
最終決戦があっさりしすぎ?
キャストからいうと、見た目はBLものっぽかったし、予告や宣伝ポスターから『ジョジョ・ラビット』『ボビーとディンガン』や『私をくいとめて』みたいな「イマジナリー・フレンド」ものかと思いきや!
まさかのエクソシストものでした。
『クワイエット・フレンド:見えない、ともだち』とかの方面。
スリラーってより、悪魔との対決系ホラーと言った方がしっくりくる。
悪魔ダニエルによる、ルークとの融合や、ルークの肉体乗っ取りのシーンが楽しかった。
ただ、最終決戦があまりにあっさりしていて、こんなもんでいいのか?と物足りなさを感じました。
あと一捻り、ワンアクションあればな、と。
おいおい…って感じ
全く聞かなかった作品が突然映画館のチラシになっていて、内容的にB級臭いなぁと思ったけど、ティム・ロビンスファンとしては、息子が主演と聞けばどんな映画でも観たいやん。もう一人の主演がシュワルツェネッガーの息子とくれば尚更興味。
最初のうちは、目元や額はサランドンやな、でも口や頬はティムか?とか、シュワルツェネッガーの妻の容姿がわからんけど口元も目元も父親に似てるなぁ、とかを楽しみつつ観てたけど、ダニエルがルークの肉体を乗っ取るのに、まさかあんな画を見せられるとは。そしてカウンセラーがダニエルを追い出そうとするシーン、西洋医学だけに頼るつもりはない、ってセリフでヤバいやつやんってことやけど、ダニエルが、まさかの口から!それを何もせず見てるカウンセラー、ダニエルが完全に入り込んでから短剣(ナイフではなく)で刺すって、アナタ遅すぎです。
冒頭のカフェ銃撃事件がルーク&ダニエルに関係していて、銃撃犯のジョンの父親に接触して話が深まるかと思いきや、結局は何にもならず。
こうなったら結末だけが名誉挽回の頼みだが、最もイージーなエンディング。おいおい。
ベッドシーンもムダに長い。
このサイトでも大きく取り上げられて850円もするパンフ作って、やはりコロナのせいでこの程度の作品を大々的に宣伝するんだろうか。日本は公開が遅いから未公開の良作まだまだあるハズやのに。
ダニエルになってからタバコを吸うシーンで何となくロッキー・ホラー・ショーを思い出したりとか、そういった面白さはある。マイルス・ロビンスとパトリック・シュワルツェネッガーには今後に期待。
DANIEL・・・ELTON・・・JOHN・・・
ロビンス&サランドンの息子とシュワちゃんの息子が主演してることが話題となっていますが、個人的にはサッシャ・レインの魅力に尽きる。『ヘルボーイ』、『アメリカン・ハニー』そして『ハーツ・ビート・ラウド』といい演技を見せてくれましたが、今回はなんと腋毛も見せてくれました。
イマジナリーフレンドを扱ったホラーは数多くありますが、最終的には悪魔の存在をも感じさせるアメリカならではの内容に変貌します。女の子に対しては純情ぶりを発揮していたルークのために、大胆なアタック指南。「この子エロいわよ~」などと女子に言わしめるほど、エロ作戦へと突入するのです。しかし、本命はキャシー(レイン)。レインと聞けばダイアン・レインを思い浮かべるのですが、この子も「そうね大胆レイ~ン♪」といった感じでルークと恋仲になっていくのです。
エロモード全開となったダニエル。こいつ、邪魔だなぁ~と、もう一回消したくなってきたルークでしたが、かつてはシリアルキラーとして死んだジョンのことを調査し、幼い頃のトラウマによって悩まされ続けるのでした。来い!ダースベイダー!我はルークなるぞ!と思ったかどうかは知りませんが、ライトセイバーならぬ箒から生まれた剣によって戦うという伏線が見事だったかと思います・・・ほんとかな?でも親子ではありません。
なんだか茶化すようなことばかり書いてしまいましたが、まともに書くと悪魔とかキリスト教的とかの内容になってしまうのでボロが出てしまうからです。R15なのでもっと激しいセックスシーンがあるのかと期待してましたが、グロの方だった。ちょっと痛いよ~と、ダニエルは言うけど、普通死にますよ。それより、人間がドールハウスに入れられることのほうが理解力を超えてます。“get in”と“take in”という使い分けもそれを意味してたのでしょうか。そして、ラストの鬼はジョンだったのか、ダニエルだったのかという謎も残してくれます。まぁ、続編があるとしたらキャシーがメインとなるのでしょうけど・・・ちなみにエルトン・ジョンの「ダニエル」はかかりません。
美形の2人に魅せられて…
ルークの心の闇との闘いだと思っていたら
え、そっち?!と思ってしまうラストの展開でしたが、
主演2人の美しさ、特にパトリック君演じるダニエルに対して
“美形な人が怪しいのってなんか興味をそそられてしまうのよね…”
そんなひそかな欲を満たしてくれる映画でした。
バットマン・ビギンズのスケアクロウのようでもあり…
イケメンふたり。
『名も無き世界のエンドロール』のアメリカ版🤗
イケメン①マイルズ・ロビンス
ジョン・グリシャム原作の『依頼人』のスーザン・サランドンのポスターの顔の雰囲気がそのまま伝わってきました。そして、脆さや不安を表現するシーンでは、『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンスを思い出させてくれました。
イケメン②パトリック・シュワルツェネッガー
ちょいとベンとケイシーのアフレック兄弟の一人かと思いました。『ターミネーター』を彷彿とさせてくれる表情はなかったので、お父さまとは違う路線の方が良さそうです。
(ホント、余計なお世話ですね、すみません)
映画の方は、
多重人格もので始まったかと思えば、
数世紀にわたるドラキュラのような寿命を持つ怨霊が憑依してるのか⁈
そして、(たぶん)チベット密教系悪魔祓いのエクソシストと対峙するも圧倒的な勝利。
結局、神様とか堕天使などは出てこなかったので、あまり宗教色の強くない憑依霊型の悪魔、もしくは悪魔型の憑依霊のようだと思って観てました。
それでも、終盤になってバッハのヨハネ受難曲と思われる音楽がながれ、その荘厳さに導かれてそれなりの神聖さは感じさせられるのですが、なんだかうまく騙されてるような感じもしなくもない。
ということで、よくわかりませんでした。
終始、不協和音のような重低音と人をイライラさせる眩しい点滅光がスクリーンを覆うので、神経過敏な方にはあまりお勧めできません。
「ファイト・クラブ」と基本ラインは同じ。心の闇って微妙だよなぁ。
ムキムキ筋肉マンのターミネーター、シュワルツェネッガーと「ショーシャンクの空に」の一発屋、ティム・ロビンスの双方の息子が共演。さすがにウィル・スミスの息子の親子で登場程の拒絶反応は感じなかった。でも日本で言えば石原良純に相当、だから胡散臭いのは若干否めない。ダニエル演じるシュワちゃんの息子は甘やかされたのかオヤジに比べ筋肉がかなり貧弱。さすがに2世のボンだなぁ。オヤジのマシンとダンベルには興味無かったみたいね。どうでもいいけど。
解離性同一性障害、多重人格で、空想上の人物ダニエルと併存、時に混合合体して破滅へ突き進む主人公。
主人公は内気でパッとしない不安と孤独を抱えた学生だが、復活した空想上の親友ダニエルは自信満々でイカしている上に、有効なアドバイスをくれる頼れる兄貴だった。結果、女と話すのも苦手なのが、芸術系の女と親しくなりSEXも気持ちいい。
大学の試験もカンニング補助で好調だ。でも何かが違う。そう気づいた時は遅かった。・・・心理系の文系学生とのSEXは・・・でも二重人格って、作為的な場合も多々あるだろから微妙だよなぁ。
基本精神分裂、統合失調症以外はなんか確証持てないんだよねぇ。私的には。
それに
コレって基本的には母一人子一人の母親が明らかな精神疾患だから、「自分もそうなるんじゃないか」という不安からきた強迫神経症だろねぇ。人間は弱いから「なっちゃ嫌だ。でもなるかもしれない」という観念から逃れることは、余程の図太い神経でなけりゃ無理。結局「なっちゃう」。しかし最終的に心理カウンセラーからも客観的に見える存在に肥大したダニエルはもはや精神医学を超越した怪物。この時点で悪魔のホラー映画に変貌。
でも最初のカフェ強盗と途中の爺さんを訪れる関連がよくわからないので要注意して観た方が良い。
人間誰でも心の闇はあるよなぁと妙に共感したが、「ファイト・クラブ」のブラッド・ピッド同様、ダニエルが悪の魅力満載。ただファイト・クラブよりは少しいかにもアメリカ的な雑駁さ、スケールの点において小ぶりかな。
あと要注意なのがなんか悪魔見たいのが登場するわ、顔面にのめり込むわでチョットついていけなくなりかけた。まあ飽きるギリギリのタイミングでエンドロール突入。まあまあ及第点。時間があれば見ても損は無い。オススメ。ただ忙しい人は敢えて観るのはしんどいかな。あと、最後に難点として注意して観て欲しいのが、私的には
なんか、主人公ルークの撮った写真が殆ど一瞬で見えにくいのと、地下壕での最初の暴力の結末がわかりにくい点。
まるで経験者が作ったような世界観
主人公のルークは幼い頃、両親の不仲な関係に不安を覚え、空想の人物ダニエルという存在を創り上げ彼と会話し遊ぶ事を楽しむ。
そんな姿を母は心配し改善させる。ルークは一旦ダニエルの存在を消す事ができた。
時が経って大学生になったルークは大学生活へのプレッシャーや、今度は母親が幻聴や幻覚からくる自傷行為を繰り返したり総合失調症を患い精神病棟に入院となる。
そんな日常生活から心へプレッシャーがかかり十数年ぶりに心に閉じ込めていたダニエルの存在を解き放ってしまう。
このダニエルというのはルークの頭の中にだけ存在する幻覚なわけだからもちろん他人には見えない。
当初はダニエルはルークと共通する事の多い価値観の持ち主として共生していくが、徐々に価値観、思考共々かけ離れた存在となり、ダニエルは人徳に反した悪的な存在となる。
その悪であるダニエルの存在にルークは支配され最終的には周囲を傷つけ孤独となり最後は自殺して話は終わる。
この幻覚症状をサイコチックにそしてホラーチックに描かれているので面白かった。
このルークとダニエルの関係はいわゆる病的な関係性なわけだが、この自分の中にもう1人の自分がいる感覚というのは病気までいかなくても誰しもが経験ある事ではないか。
例えばやってはいけないと分かっている事を一瞬やってみたい、やったらどうなるのか。こんな様な自分とは反する考えを自分自身の中で自問自答する経験はあるのではないか。
その存在関係を究極に極めた世界観がこの作品であり擬似体験しているような感覚になり楽しむ事ができた。
さすがにルークの様の経験はないがこの創造の世界は共感できたり没入できる。この監督、そして作品に関わる関係者は経験者ではないかと疑いたくなるくらい妙にリアル感を感じた。
頭であれこれ考えてしまうと理解が難しくなりそうな作品に感じる。感性で楽しむような作品に感じた。
この作品のもう一つの魅力はダニエル役のシュワちゃんの息子の存在。時折見せる強い眼差しが若い頃のシュワちゃんを彷彿させてくれ、シュワちゃんファンはこれらも楽しめる要素の一つである。
お父さんに比べたら体はだいぶ細いがこれからお父さんの様になっていくのかな。これからが楽しみな俳優の1人である。
美男子俳優の無駄使い!
The mind will do anything to avoid confronting just how alone
it is in the universe.
世紀の美だんご... 前髪を垂らし、いつも猫背で歩き、暗く、ダサい服装で友達が一人としていないマイルズ・ロビンス演じるルークと髪をオールバックにし、胸を張り、スタイリッシュに着こなし笑顔の裏に悪を感じさせるパトリック・シュワルツェネッガー演じるダニエル...
この二人のコントラストは旬な彼らでしかできない。日本人がいくら手足が伸びても小顔になったとしても彼らのオーラには嫉妬という言葉さえ足踏みをし、尻込みをしてしまう。
対比が顕著に表れるのが、ヴェラザノ=ナローズ・ブリッジの橋脚でのニューヨークのヴェラザノ海峡を望む二人の会話は、美男を好きな方なら彼らの美しさから失神もの⁉ そのシーケンスを支えているクリストファー・スティーブン・クラークによるピアノ曲 "Mumanguish" が彼らの愛おしさを倍増し、この映画の芸術的、耽美的、排他的映像化の粋となっている。
しかもルークが試験中、ダニエルがいきなり裸になり、ダニエルは体に書いた答えをルークに教えたいのか? それともぜい肉をそぎ落とし、鍛え上げられ、ビルドアップした身体をただ見せびらかしたい為か?
危険なカオリも...
"To be naked is to be oneself. To be nude is to be seen naked by
others and yet not recognized for oneself."
イギリスの美術評論家ジョン・バージャーの「ものの見方」より
映画の中で、キャッシーが芸術の世界に飛び込むきっかけとなったジョン・バージャーの言葉を知っているそんなルークの博学なところが好きになり、ラストのシーンのカギを握る女性となっている。
Do you wanna go play?
映画の冒頭のカフェでのショッキングな乱射シーン... そしてそこでダニエルと少年のルークが出会う印象的な場面なんだけど、大概はこんなことをプロットに取り入れる映画ってしれている⁉
数えきれないほどリメイクされている古典映画『ジキル博士とハイド氏 』のような二重人格者の物語なのか? それとも生きることに正面から挑むデヴィッド・フィンチャー監督製作の1999年の映画『ファイト・クラブ』のような映画になるのかと思っていると... 行きつくところは、シドニー・ポワティエ以来二人目のオスカー主演男優デンゼル・ワシントン主演映画『悪魔を憐れむ歌(1998)』には及びもしない亜流のホラー映画になり下がる展開となっていく。
"Patrick Schwarzenegger says he was inspired by Nicolas Cage
for new horror role" ニューヨーク・ポスト2019.12の記事より
俳優イライジャ・ウッドが立ち上げた映画およびゲーム
制作会社SpectreVision... 本作品と何かの偶然か? パトリック・シュワルツェネッガーが影響を受けたとされるニコラス・ケイジが主演を務めた希代の怪奇小説家ラドクリフ原作の映画『カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-』も同じ年にリリースされている。
AMAと呼ばれるインタラクティブ(双方向)インタビュー形式のソーシャルネットワークのサブレディットに2013年、俳優のイーサン・ホークがこんな事を語っていた。「ニコラス・ケイジはマーロンブランド以来、芸術としての演技において実際に何か新しいことをした唯一の俳優です。彼は私たちを表現形式上の自然主義の執着から、古典的吟遊詩人が愛されたように私が想像する一種の演技スタイルにうまく導いてくれました。」
インディ・ワイヤのインタビューでは、ニコラス・ケイジは関連しているような言葉を残している。「私はずっと前に、自然主義的な演技を求めはしないと決断をしました。映画『グランド・ジョー(2013)』でやったように、時々そうしますが、他のインスピレーションもいくつか試したかったのです。私はアートのシンクロニシティ(ユングの提唱した共時性)を信じています。あるアートの形でできることは、別のアートの形でできるということです。ですから、『ゴーストライダー(2007)』でやったように、エドヴァルド・ムンクの『叫び』を真似て、抽象的な演技ができます。またオペラや西洋の歌舞伎にしたいのなら、それもできます。」
パパのシュワちゃんが、息子の映画を見て、息子も成長したみたいなことを言ってたみたいだけど、この映画『ダニエル』に関しては、悪の存在を具現化したことで、アニメティックになってしまい、映画自体もありきたりなホラー映画になってしまっている。前半のスクリプトとかなり違う世間受けを狙ったとしか考えられない安直なところも至極残念な映画と言えるかもしれない。
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