「精神的不安定と未熟が醸し出すお話ー 結構、好きかな」ダニエル talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
精神的不安定と未熟が醸し出すお話ー 結構、好きかな
ルーク役のマイルズ・ロビンスの母であるスーザン・サランドンが好きなので、どうしても甘くなってしまいます。目と、特に鼻のあたり、サランドン入ってた。
ルークが、ダニエル=ルークになった瞬間の顔と表情とヘアスタイル&スーツ姿に、鳥肌がたちました。かっこいい!上手い!伸びしろある!
図書室(書斎だったかな)で、色んな本を取り出して、キャシーと話してるとき、モーリス・センダックの絵本『かいじゅうたちのいるところ』の冒頭の文がちょろっと読まれた。その絵本の主人公のマックスは、ママに叱られて夕飯抜きにされて寝室に放り込まれる。そうしたら、ダニエルみたいな怪獣が沢山居る場所に着いてしまった。でも、ひとしきり遊んだし、怪獣たちに食べられそうにもなったので、マックスは温かい夕食が用意されている自分のお部屋に戻った。ルークは大学生だけど、このマックスと同じ。成長がゆっくりなんだと思う。
ルークの頭の中で作られるお話は子どもにとって精一杯の怖いお話だから、出てくるお化けが落書きみたいなのも何だかよくわかる。私は、幼稚園の頃によく見た悪夢を今でもよく覚えていて、頭の中で色んなことを空想していた子どもだったから、そして他の子ども達(友だちかな?)が自分よりずっと大人に見えていた期間がすごく長かったから、ルークにはとてもシンパシーを覚える。
精神的に不安定な母親を子どもの頃から見ていると、いつかは自分もそうなるんだろうか、という不安と心配と恐怖が出てくるのは当然とまでは言わないけれど、あり得ると思いました。
音がないシーンがゼロだったかな、と思った程、常に音楽か音がかなりのボリュームで聞こえてくる映画だった。最後あたりは、バッハの受難曲。良かった。
今日は遅めの仕事スタートだったので、早起きして出社前に行ってきました。
朝から観るにはヘビーなチョイスw
最初からホラーとかファンタジーだとわかっていればもう少しハマったかも知れませんが、スリラーとして期待してしまったので…
(*_*)