ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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不自然を自然に見せていく3時間
不思議に見える人を、不自然に見える言動を、必然であり自然なことなんだと説明していく映画です。確かにこの尺が必要なんだと思えました。これは是非映画館で観る映画です。
祝 日本アカデミー賞8冠/米国アカデミー賞国際長編映画賞 受賞で追記 22/3/28
この映画が評価されるのはわかります。
外国語多文化を取り入れているし、
全く理解できない人や行動をだんだんわかっていく過程を丁寧に描いているところがとてもいい。
そして西島秀俊の演技が、彼のこれまでの経験が、滝口監督の演出によって最高レベルで家福を表現できたんだなと思う。
でも星の数は変えません。
今の自分には★3.5ですが10年くらいすると★4.5なるような気がします。そういう映画はめったにないです。それは名画のひとつの要素なのかもしれません。
鑑賞前にはトイレに行ってね!途中行くのはもったいない。
出だしから惹きつけられ、最後まで目が離せませんでした。
手話を含む多言語のチェーホフの舞台、実際に鑑賞したいなと思いました。
2人のタイプの違う韓国女優さんたち、それぞれ存在感がありました。
本当に大切な人だから、失うかもしれないと思うときちんと向き合えない。
本音を言えない。
そういう気持ち、分かります。
でも、かけがえのない相手ならなおさら、その人を信じて、踏み込んで、ちゃんとお互いに分かり合う努力をしなきゃと思いました。
そこでリスクを取らずに逃げ回って、結局関係が破綻したら、死ぬほど後悔するよね…。
失うかもしれないから近付けないと思うほど、好きな人なんて人生で一桁だと私は思います。
静かに、心にメッセージが届く映画です。
大好きな人に会って、ただ抱きしめたくなります~。
長い、長すぎ。
もとは短編と言うけれど。
上映時間3時間?!
出演している役者、作品の雰囲気と内容。色んな所が気になった。でも、一番気になったのは、なぜ長尺でなければならないのか。
その理由が知りたかった。
そして、実際に観終わってから納得した。内容を理解するには必要な時間だった。所々で出てくる、日常のありふれた音と風景だけの映像すらも。
少しでも気になるのならば見て損はないと思います。観終わった、帰りの車の運転はきっと安全運転なはず。 笑
あっという間の179分
秋の映画って感じ
芸術的な作品です。
これから深まる秋にふさわしい映画だと思いました。
最近、立て続けに娯楽映画を鑑賞していたのでより新鮮に感じました。。「ブラックウィドウ」「フリーガイ」「スペースプレイヤーズ」「チャンシー」「竜とそばかすの姫」ときてドライブマイカー。
観客層が全然違いました。自分を含めてお一人様のおじさま、おばさまが多かったです。見終えてからkindleで原作を読もうとあらかじめ買っておき、短編のはずだけどどこまでが原作なのか想像しながら鑑賞していましたが全体的に雰囲気が村上春樹っぽく見定めることができませんでした。3時間は長いなーと思いつつ、冒頭30分ほどで「あれ?これまだアバンタイトル?」と思った直後にほんとに「(主演)西島秀俊」と文字が出てきてそりゃ長いよねと納得。しかし、綺麗な景色と落ち着いた演技、先の読めない展開で意外にも娯楽作品にもなっているなーと感心。終わってみればあっという間でした。
見終わってしばらくして、そういえばこの俳優さん「ゼロの焦点」では秘密を持ったまま冒頭に消える役立ったけど今度は真逆で秘密を追う側になっているなーと思って妙に納得してしまいました。
悲しみの果てに
劇場版でしか成立しない作品
評判が良かったので
透子運転の車に揺られているような心地よさ
2021年劇場鑑賞18本目 傑作 75点
公開日に見にいったのにも関わらず、2週間近くレビューしていなかった作品。
私が一番好きな俳優さんである西島秀俊さん主演ということで、期待していましたが期待通りの作品でした。
平日の朝からの上映だったのにも関わらず、ほぼ満員で観客の年齢層が非常に高めで、国外で評価を受けているので聞きつけて足を運んだ人も多いのかなと思い、いち西島さんファンとして嬉しかったです。
作品についてですが、久しぶりに心地よい、近年の邦画に多い安っぽさを感じられないこれぞ映画だよねと思えた作品でした。
上映時間が3時間近くありますが、その長さを感じないほどの充実感で、表現の上でのゆとりが随所で感じられ、意味のある3時間だと思いました。
ドラマ上りや実写映画、キャストばかり豪華な作品のような、邦画特有の気質がある作品が増える中、こういった空気を感じられる作品もちゃんと残り続けてほしいです。
それでも生きていく
家福の演出方法は、感情を極力廃した本読みをひたすら繰り返すというもの。俳優陣もこれには少々焦れ気味なのだが、この本読みこそ、いざ実際に動きを伴う稽古に移った段階で効果を発揮する。この映画自体、観客も冒頭から家福の妻音による『ワーニャ伯父さん』のセリフの録音を繰り返し聞くことになるのだが、このセリフのひとつひとつがラストに向かってこの物語の中で大きく響いてくる。この映画の俳優陣も感情をむき出しにするシーンはほぼないが、これもラスト近くで家福とみさきが心情を吐露する場面で効いてくる。家福もみさきも自分の感情を押し殺してきたが故に苦しんできたが、お互いに相応しい相手に出会えたことでようやく心のうちを吐き出すことが出来たのだ。
西島秀俊、三浦透子の好演は勿論だが、この映画の中では唯一自らの行動をコントロール出来ない高槻を演じた岡田将生の演技も忘れがたい。
音から聞いたという前世がヤツメウナギの女の話のその後を語るシーン不気味さは、彼の中の闇を感じさせ絶品。
何よりも、原作『女のいない男たち』からの数篇、そしてチェーホフの『ワーニャ伯父さん』を融合させた脚本が素晴らしかった。
車の色はよいが、終止形か命令形かわからない。
※追記
長編映画賞というカテゴリーがそもそも気怠い。
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心理重視の独特の湿度のある作品。
場面場面に散見される間の取り方も綺麗で、あまり欠点は無いのだが、
如何せん映画全体の尺が長い。映画ちょい好きーポンポさんのいう適尺=90分の倍である。倍。
もう少しコンパクトに出来る部分があるようにも思える。本であれば途中でしおりをはさめるが、映画(館)ではそれが出来ないのである。
各場面だけではなく、全体の枠まで考慮してこそ、監督の真の実力と言えるだろう。
まあ長尺が平気な人には良いかもしれない。
寝たい人にも良いかもしれない。
物好きにも良いかもしれない。
湿度70%くらいが好きな人にも良いかもしれない。
良い点
・バイリンガル
悪い点
・話がにわかに分かりにくい
・タバコ多め
良い作品と言うことのステイタスみたいな...
ちょっと、良く解らないです。
以前から、村上春樹さんの描く女性像が苦手ですが、今回も同様。
なんだか、うわっつらの格好つけーに感じちゃうのです。
家福も、高槻も同様。
夢みる夢男さんみたいだった。
とにかく、演出なのでしょうが、日本の役者さんたちに、
リアル感が無さすぎて、まったく入り込めなかったな…。
その点、ユンさんのナチュラルさが際立って、ものすごーく良かった。
この方の出演されてる作品を、もっと観たくなったもの。
これ、海外の方がリメイクされたのが観てみたいな。
そちらの方が違和感なく観れそう。
日本人ということで、より近い現実の日常と比べてしまうのよね...。
この作品の主要な登場人物たち人たちは、セリフまわしとか行動とか遠過ぎて、
そんなアホな!って思っちゃって…。
しいて言うなら、音楽が良かったなー。
3時間、人間を観てきた。
観終わってから原作が読みたくなりすぐに読みました。原作は短編だった...
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