劇場公開日 2021年8月20日

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ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価

全582件中、241~260件目を表示

3.0ザ村上春樹

2022年3月1日
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鑑賞方法:映画館

アカデミー賞にたくさんノミネートされたとのことで遅くなりましたが見てきました。

テーマはザ村上春樹で「喪失感」。
脚本家の妻がセックス後に語るというシチュエーション、その物語が非常に奇妙で印象的でした。

岡田将生が非常によかったです。日本アカデミー賞の何か賞をあげたいです。

そして濱口監督。
しょうもない邦画が多い昨今ですが、海外で評価される新たな日本人監督が出てきたことが誇らしく、これからが楽しみです。

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ぼろんてーる2

1.0三浦透子さんを見守る映画

2022年2月28日
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鑑賞方法:VOD

チョコミミで知った三浦透子さん、すっかり大人になった姿が楽しみで視聴しました。
ラストでちょっと美しくなった姿にはほろりと来ました。危うく下手と思われそうなぶっきらぼうで表情の無い演技からみさきという人物の心の影をひしひしと感じました。この映画は彼女の心の動きを静かに見守る映画だと思います。

西島さんはいつも通り何やっても西島さんなので置いておいて。
岡田将生くんのゲスっぷりは良かった!「悪人」以来彼にはずっとゲス役をやっていてほしいくらいです。
残念ながら奥さんには何の魅力も感じませんでした。雰囲気も喋り方も声も、せっかくラブシーンだらけなのに体にも。なぜ西島さんと岡田将生くんが執心したのか全く謎でした。

一番良かったのはエンドロールの音楽ですかね。

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4匹のミーアキャット

5.0本家アカデミー賞を始め、名立たる映画祭を席巻したのも納得!!!

2022年2月28日
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鑑賞方法:映画館

知的

村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編の映画化であるが、カンヌ国際映画祭脚本賞を始め、今年のアカデミー賞に日本映画として初の作品賞としてノミネートされたのも納得のまさに会心の出来栄え!!!
観るまでは3時間の長丁場を始め、村上春樹独特の理解不能な世界観(?)等々、ネガティブなイメージが先行したが、全くの誤解であった・・・・・・・!
特にこれといった感動シーンがあるわけでもなく、またお涙ちょうだい的な要素も無い中で、一気に見せられてしまうこの濱口竜介監督の演出力には本当に脱帽!!!
またその演出に見事に応えている西島秀俊を始めとするキャストにもただただ拍手!!!
最近のアカデミー賞は非英語圏の作品がオスカーを取る事が続いているが、是非ともこの「ドライブ・マイ・カー」にもその一役を担って欲しい、切に思える納得の逸品である!!!

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ナオック

3.5半ばがやや長いか

2022年2月28日
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村上作品の小説の世界観が好きなのであまり期待せずに鑑賞したが、面白かった。
登場人物のイメージそのままの役者さんがぴたりとあてはまり、話の展開にも引き込まれた。
映像は美しく凝ったストーリーで、高尚な映画だと思う。ラスト近くの西島秀俊さんが慟哭する場面も胸に響いた。
ただ他の方の指摘にもあるように、中盤が長く感じる。3時間の映画といえば超大作。もう少し短く出来る場面もあったのではないか。

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ニモ

1.0難解で分からず

2022年2月27日
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鑑賞方法:映画館

難しい

チェーホフの戯曲を読んだことがなく、映画とのリンク、関連も分からなかった。
最後に、韓国の高速道路でのシーンも有ったが、何の意味か、これも分からず。

文学嗜好で無い者には、難解高尚過ぎた。

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樺太犬

3.5スローな時間で生きてる人と西島秀俊好きなら楽しめるかも

2022年2月27日
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主人公とその周りの風景をプライベートから仕事場まで全て追っかけて傍観するようなロードムービー?
カット撮りされた日本の景色はどれも絵になって美しいが、起きる事柄は特に大したこともなく淡々と。西島秀俊が好きかどうか?村上春樹が好きかどうか?監督が好きかどうか?自身の時間の流れ方がスローかどうか?で評価は分かれると思う。

私はどの俳優にも思い入れがなく、主人公が心から愛した妻との冒頭のいかにもなAV的体位の長々としたベットシーンなぞ見るのもウンザリ。後で回顧する程度にソフトに撮れば、全裸OK以外の魅力的な女優も使えて、退屈する時間も減って良かったのはないかと。

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いけちゃん

4.5淡々粛々と生きていきましょう

2022年2月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

知的

生きていきましょう。
ホッと息がつけるまで。

久しぶりに邦画で号泣した。

多分、30歳過ぎて、ひとしきり色々な経験とか人間関係とかを味わっている世代になれたので、この映画を観て響くものがあったのかと思う。

一生懸命に生きるとか、前向きに生きるとか、感動とか失敗を悔いるとか、そんなものがどうでも良くなる世代になったので。

日々を消費するって言葉が身に沁みる歳になったので。

大人になったんだなぁ。

と言う、どうしようもない現実があって、自分の感情ですら飲み込まなきゃ生きていけない分別がつくようになってしまった。

しかし、きっと評価は割れる作品かなと思った。

淡々と繰返される録音テープ
抑揚のない台詞回し
肌色の多いベッドシーン
淡々と進む会話劇

映画を見慣れている層にはウケると思う
アカデミー賞も映画を作る側の人間が選ぶので、ノミネートは納得できる。

近年のアカデミー賞の傾向と対策をバッチリ抑えた、教本のような映画だった。

宗教観
他人種の俳優の起用
身体障害者やマイノリティ層の俳優の起用
その土地でしか語れないエピソード性
CGを使わない生の役者の演技
脚本、伏線の回収や場面展開の奥行き

邦画で世界を視野に入れて作品作りをする時に欠かせない要素がこれだけ散りばめられていた。邦画でこれだけのグローバルな作品が作られたことが嬉しい。

村上春樹が原作と聞いて、正直なところ自分語りの回りくどいエピソードを延々と見せられるのかと覚悟して劇場に足を運んだが、今作では村上春樹節はなりを潜め、良い意味で見やすい映画となっていたと思う。

近年では本当に心に残った作品。
DVDや配信もされていますが、話題作なので劇場で観ることもできます。

2021年度アカデミー賞作品賞にもノミネートされた秀作です。
きっと作品賞を獲ると予想しています。
是非、劇場でご覧ください。

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@花/王様のねこ

4.0自分の暗部を突きつけられる重たいが必要な映画だった。

2022年2月25日
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悲しい

知的

長い。
原作をかなり膨らませている。
特に赤いサーブが出てくる前までは危うく寝そうになった。
亡き妻の台詞に抑揚なく、絡みもピリッとしなく退屈だった。
裏メッセージで家福との生活は幸せだが死んだようだとでも言いたかったのか?
原作では黄色サーブだが映画では赤に。
妻の死後、サーブが登場してからは引き込まれていった。
三浦透子は役柄上押さえた演技であったがリアルに成立していた、達者なのだろう。
エンドロールまでの時間、重く長い時間が流れるが苦痛ではない。
ネタバレは書けないが、
罪悪感を持っている理由を自ら暴き出し再び歩きだす。
誰でも人を傷つけたことがあるはずで、それが相手の死に自分が関わってしまったと思っているが、犯罪ではないため日常の中に埋没していく。
しかしケリがついていない傷は決して消えてくれない、自分を許していない。
そこからどう再生するかが描かれている。
哲学的な言葉のやり取りも深い。
普段、誤魔化して暮らしている自分の暗部を突きつけられる映画だった。

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2子5孫

4.0感じるままに生きて、そして素直に表すこと

2022年2月24日
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周囲にいつも笑顔と元気を振りまいていた、辛抱強いシングルマザーの知人を思い返していた。
その方は、40代にして癌で亡くられた。

祖父は品格を重んじ、慎ましく穏やかな暮らしに勤しみ、また他者に対して非常に寛容な人であった。
最後は胃癌で亡くなった。

嘘、誤魔化し、過度な無理や我慢、
目には見えないブラックボックスに投下されたそれらのエネルギーは、消失することはなく、確実に溜まり、小さく小さく自身を蝕んでいく。

身体症状なら表面化しやすい分、まだ対処も改善の為の行動も起こしやすい。

では、心は?

自分以外には触れられず、見つけられず、時に自分でさえも見失ってしまう。

けどそれは、決して消失したわけではなく、確実に積み重なっていき、そしてある時突然、破裂してしまう。

バーンアウトもその類。

人間の身体も、頭も、心も、更に視座を上げれば地球や自然も、嘘や誤魔化しは効かず、適正な許容サイズの中で淀まぬよう絶えず蘇生と修復を繰り返しながら営んでいる。

不自然なままに放置しておけば、それ相応の形が訪れるということ。

それもまた運命と嘯いて繕うのか、不恰好でも自分に正直に生きるのか。

正直に生きる、弱さも醜さも認めて受け入れて、ちょっと晒して、それでも這いつくばって生きる、、ことが出来たなら。

どう生きても、運命はやってくる。

走らせよう、自分を乗せた車を。

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グリーン

3.0シュール

2022年2月23日
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描写が複雑で人間の心があらわれる描写が、これまでの作品とはタッチが違う。
不思議な作品だった。
長い

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chanta

5.0虚構と現実について

2022年2月23日
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今日は、水曜日という週のまんなかの祝日だった。夫婦で日比谷に映画を見に行った。

話題になっているDrive My Carという映画だった。僕の好きな村上春樹という小説家の短編を基礎に魅力的な枝葉を加えた面白い映画だった。

そのあと八重洲の中華料理店でランチを取りながら、kindleで原作の小説を読み直し始めた。

どこが村上春樹の原作の幹の部分で、どこが、映画的な枝葉の部分なのかをフレッシュな記憶の中で切り分けるのは面白い。

原作のある映画がすべて忠実に原作の小説を再構成する必要があるわけでもないし、そんなことは当然不可能である。

しかしこの映画は、一番幹のところを大切にしながら、映画的な枝葉の部分がかなり逞しく繁茂していく感じがあってとても良いバランスのような気がした。

ただ3時間という長時間。少し、長すぎる気はした。何事も短いものを良しとする社会的流れの中で、僕の忍耐力も日々脆弱になっているせいも大きい。

なんどか、睡魔に襲われた。

しかし、かなり太い枝、まるで幹のような規模の枝である劇中劇「ワーニャ叔父さん」のワークショップから上演までの流れはこの映画の最高のパーツだった。

原作の幹の部分の虚構を厚くするドラマの部分の演技のわざとらしさに比べると、舞台で演じられる虚構の中に現れるリアリティが素晴らしかった。

特に劇中劇の最後で、韓国語の手話と日本語で語られるシーンの美しさは過去に見た映画の中でもっとも美しい場面だった。

この映画のどこが、アメリカの比較的知的な人種の心を癒しているのだろうかというのが映画を見終わったときの感想だった。

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Radio21

3.0ようやく鑑賞(^_^;)

2022年2月23日
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村上春樹さんの同名短篇を基にした作品だが、原作を大幅に膨らませていてほぼ別作品となっている。映画公開前に原作を読んだ(昨年7月)が、極限まで切り詰められた小説の余白に濱口監督が肉付けしたと解釈すれば、これもまた村上作品であると言えるのかもしれない。
だが、そう思ったのは終映後で、上映中は冒頭から延々と続くラブシーンに辟易し、多国語で演じられる劇中劇に唖然とした。そしてサーブのエンジン音がうるさいと感じた。
にも関わらず3時間という長尺を飽きずに観られたのはお見事。もう少し短ければとは思うけれど。

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ぽてち

2.0眠くなる

2022年2月23日
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これは演出が良くない。それを許す監督もそういう事かな。短編の原作とは全く違うモノを醸し出してる。クルマ、ドライバー、北海道、韓国、全て意味が繋がらない朝日新聞のような映画。半地下の人々の10%も感じるものが無い。春樹のノーベル文学賞が又、遠のいてしまう。

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JAY

3.5邦画としてはよい方。

2022年2月23日
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悲しい

知的

難しい

原作を読んでからもう一度見たい映画。
村上春樹の作品には人間らしい普通の感情にとらわれない内容の深い話が多いから反動で結論がああなったのかなと思った。
結局普通の人のように素直に反応して折り合いをつけながら生きていくしかないのかな。

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スベスベマンジュウガニ

4.5引き込まれる脚本

2022年2月23日
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知的

3時間という長さを(お尻の痛み以外で)感じることのない作品でした。それは皆さんもレビューされているように脚本の秀逸さにあるのでしょう。アカデミー作品賞ノミネートも納得です。いつの間にか前のめりになってました。ラストシーンが気になりましたが、車を譲り受けたの?なぜに韓国?でも晴れやかな表情が幸せな生活を物語っていましたね。深い余韻に浸れる作品でした。

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TOMO

3.5セックスと車とカセット・テープ

2022年2月23日
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鑑賞方法:映画館

色んな映画賞で話題になっていたので鑑賞。
長尺ですが北海道へ向かうまでは、尻が痛くなりませんでした。
通好みな見る人を選ぶ映画です。
私としては好みじゃなかったかな。
ロケを活かした撮影と綿密な演出はgood‼️

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おさむ

3.5赤のSAAB

2022年2月23日
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鑑賞方法:VOD

残された者は生きるしかない、その時が来るまでは。
演劇のストーリーと映画のストーリーの最後のシンクロは素晴らしい。

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上みちる

3.0西島も大変だな、あんなに長いセリフ覚えて

2022年2月23日
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セリフがとにかく長い。下手したら誰も見ない様なB級映画にも真剣に取り組む西島秀俊に脱帽する。
台本がとにかく分厚いだけで、中身的にはそんなに良い映画だとは思わないけど。アカデミー賞という色眼鏡かけて見れば良く見えるものなのかな。
正直言って、普通のB級映画にしか見えなかった。

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人間四角

5.0今日見ました

2022年2月22日
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人によりけりだと思いますが、私はたまりませんでした。今もうまた見たいです。

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Chiaki

4.524時間観てられる。

2022年2月22日
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これぞ、チェーホフ。を、感じながら村上春樹さんを愉しめる贅沢な作品。とても楽しめました。

人生は、どこを切り取ってもドラマがある。だけど、ドラマには必ず続きがある。だから生きてる限り、続いていくし、続けるしか無い。その終わりが来る時まで。

脚本の妙。よく読みこんでいるのでしょうね。人種や天災をこれみよがしに絡めなくても人が持つ背景の中に見えるものの表現が素晴らしく。監督の愛を感じる作品だった。

原作のテイストはそのままに、設定を少しずつ変えながらワーニャ伯父さんとの対比は、その場で舞台を観てるかのような楽しさがありました。

人の人生を紐解く時はどんなに境遇が違っても必ず共鳴できる時があるなぁと、その時間を大切にしたいものです。

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大粒 まろん