ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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うーむ。
村上春樹の世界のセリフの難しさを感じたなあ。
もちろん映画用に直してると思うけど、冒頭のシーンをクリア出来る人と、拒絶する人がいると思う。私は村上ファンで、原作を読んでいるのであの世界観に慣れている。
村上作品はアンチも多い、その人達が最も嫌うであろう世界観が冒頭に凝縮されており、
私的には冒頭からタイトルまでの導入部をカットすればもっと締まった良い映画になったと
悔やまれる、妻が亡くなった後からスタートし、あくまでフラッシュバックで妻を登場させる。演劇のシーンも長過ぎると思ったが、監督が原作に足した部分を表現するのに必要だったのは理解できる。原作にはない部分の方が面白かった、村上春樹作品の映像化の難しさを
またも痛感することになった。
日本アカデミー賞
脚本が凄いと思いました
2014年の単行本の時に買って
原作は読んでいたはずだけれど、
(家のどこかにあるはず)
今回、映画を観て、
その後、文庫本を買い直して
もう一度原作を読んだ。
映画には原作の要素が全てあり、
かつ、それを見事なまでに広げて、
印象深い作品になっていた。
車の中で聞く
セリフを覚え確認するための
カセットテープがあるのだが、
それが登場人物の心情や、シーンと
有機的に絡み合って、
クライマックスに向かっていく。
劇中劇の完成する過程と、
主人公の家福の心の葛藤が解消する様が
見事なまでにシンクロして、
唸ってしまった。
この原作をあの映画に仕上げた
関わった人たちの凄さに、
改めて驚いた。
見終わった後で、
時計を見て、
3時間経っていたことに驚くほどに、
時間を感じさせない映画でした。
ちゃんと村上春樹だったと思います。
三浦さんの声、西島さんの眼差し、全てが自然。
日本アカデミー賞8冠おめでとうございます。
海外の映画賞を獲得しだしてから
ずっと気になっていて、やっと観れました。
とにかく、ドライバー役の三浦さんの声のトーンに
引き込まれました。女性でも男性でもない、
まるで動物が人に化けたかのような、
ピュアで澄んだ声色。
西島さんの眼差しは、賢い良馬のように優しい。。
動物にたとえ過ぎてしまいましたが、
常に、ざわざわ、モヤモヤはするのに、
緑燃ゆる風景を眺めているような、
リラックスした気分で、、
気づいたら終わってました。。
最後の最後は、監督の言いたい事を西島さんが
絞りだしていて、泣いてしまいました。。
なんか軽く高原を散歩したような、
不思議な読後感、、、
あー、もう一度、館で観ようかな、
そんなふうに思ってしまう
不思議な風みたいな映画でした。
芸術作品として。
タイトル通り
脚色賞、なるほど!
原作、ワーニャ伯父さん未読ながら脚本の多重構造に驚きました。ここまでのものはなかなかないですね。素晴らしい作品だと思います。けど、個人的には刺さらなかった。
主人公含め登場人物達がなんか現実感がない人たちばかりなのでこの先家福がどういう事になるのかに余り興味が惹かれず最後まで見るのがちょっと苦痛でした。でもそもそもファンタジーなんですよね。で、それを踏まえ脚本演出の多重構造をもう一度理解したいと思ったのですが3時間を考えるとしばらく見る気にはなれないでした。
主人公をもっと3枚目で実直の感じの役者の方が良かったと感じました。1番リアルで共感できたのが岡田さんでした。最後の独白もなかなかの迫力で良かったです。
いろんな感情が湧き出る作品
短篇を3時間弱に改変する脚色力
179分の珠玉のロードムービー。
映画の後、頭文字Dで峠をドライブしました
2022年2月22日
ずっと観たかったけどタイミングを逃していた映画。
天王寺のアポロシネマで偶然公開していたので、感謝しながら鑑賞しました。アポロシネマ様は偉大なり。
村上春樹は学生時代、本編スキップして、ひたすらエロい描写だけを読んでいた思い出がありお世話になりました。
■映画全体の感想
村上春樹らしく分かったような分からないような映画でした。
映画のベースになっている演劇内容をなにも知らないので、見せられている内容より深い内容は掴めずでした。
ただ、映画を観たらドライブをしたくなったので、帰り道ゲームセンターで頭文字Dで峠を攻めました。事故りました。
■三浦透子
今大注目の女優さんですね。
陰のある役が似合う役者だと思いました。
しかし、古川琴音といい、三浦透子といい、ユマニテの俳優層はすごいですね。楽しみしか感じません。
あんまり村上春樹の映画でレビューを書くとハルキストに殺されそうなのでやめておきます。
前半から後半に向けて重厚になる
伝えたい妻と逃げた夫 妻のあの行為はある種の自傷行為だったのかも ...
伝えたい妻と逃げた夫
妻のあの行為はある種の自傷行為だったのかも
チェーホフの戯曲を巧みに挟み込み2人の関係性を描き出す
その棒読みのセリフが抑えられた感情をなぞる
家福家のリビングの隙のないしつらえは、
不調を受け入れない象徴のように見える
特筆すべきはユナ役のパク・ユリム
オーディションの場面の手話の演技は釘付けになった
更に高槻役の岡田将生
車中で家福と会話するシーン、奇跡のような表情だった
私たちが演劇や映画に求めることって
案外、こういうカタルシスなのかと感じた
ユナが語った『ワーニャ伯父さん』の台詞は
何度も頭に蘇り心に染み入る
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