「言葉、芝居、嘘の中にある真実 分かり合えない者たちの生き様」ドライブ・マイ・カー A Poさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉、芝居、嘘の中にある真実 分かり合えない者たちの生き様
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嘘の中にある真実の言葉、感情のないセリフ読みの演技から染み出す本当の感情に向き合う役者たち。
多言語で分かり合えないはずの役者たちが舞台の上で相手を受け入れ、分かり合い作品を作り上げる様と、真実を受け入れられず演じられなくなった主人公が、全てを許し、自分を受け入れて生きる覚悟を決め、言葉の本質に向き合うまでの物語。とても詩的で村上ワールドそのものだった。
淡々としたセリフ運びの絶望感、ややセリフ過多ではあるが、それが村上春樹的だった。
一点、岡田将生の役柄はもう少し感性の鋭い野性味のある役者の方がよりよかったのではないか。車中独白の場面は前後の芝居から浮いてしまった印象を受けた。
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