「音楽は世界を救う」ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽は世界を救う
すごくバカバカしいやり取りばかりなのに、観ててなんとなく納得して話が進んでくのすごい。脚本がメチャ良いの。
「音楽やってる人は、こういうこと言ったりやったりしそう」というのを、キアヌ・リーブスとアレックス・ウィンターがやり切ってるのもいい。何故か娘ふたりもパパを尊重してるのも良かった。
父親二人がふざけたことやってる裏で、娘二人が理想のバンドメンバーを集めてくのいいよね。ジミ・ヘンドリックス、ルイ・アームストロング、モーツァルトとどんどん時代を飛ばして過去にいくの良かった。音楽のことほとんど知らないから解らないんだけど「こりゃ、理想のバンドなんだろな」っていう気がしたよ。
父親二人が未来へ行って、自分たちが作るであろう世界を一つにする曲を探すんだけど「これ整合性どうすんだろ?」となって面白いのね。結局、整合をとったような、とらないような感じなんだけど、ここを投げっぱなしで許される雰囲気のつくりもいい。
アレックス・ウインターがおじいちゃんになった自分に会って、おじいちゃんと
散々ガッカリさせてゴメン
そんなことない。いつも最高だった
ってやるところがメチャ好きだったの。
何かやるとき、どこかで自分に期待するよね。でも、そううまくいかなくて、自分で自分にガッカリしちゃうときもある。それでも、もう一人の自分が「最高だったよ」って言うのがいい。言わなきゃいけないね。
最後いよいよ世界を救う演奏だっていうときに、娘二人の曲が選ばれて「私たちサンプリングしてるだけだよ」っていうのも良かった。名作って、だいたいサンプリングからくるよね。そこに少しのオリジナリティがのって名作になる。
この作品、続編なんだね。前作の内容がチョイチョイ入ってくるから、知らずに観てると置いていかれるところもあるけど、大勢には影響ないから、いいね。
でも、面白かったから、前作、前々作も観ようと思ったよ。