「ジジイになってもギターを弾いていたい!」ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ジジイになってもギターを弾いていたい!
やっぱりギターはいいよね。未来においてギターがズラッと並んでるシーンでは思わず涎が落ちるほどでした(水色のセミアコが好き)。前作から29年も経ったけど、ワイルドスタリオンのCDは酷評ばかり。それでもビルとテッドは結婚式で自己陶酔する風変わりな演奏を披露する。娘たちは喜んでいたけど、他の人たちは雑音にしか聞こえない。バグパイプとかテルミンでノリノリなんだけど♪また、『私をくいとめて』を観た直後だっただけに、“ホーメイ”には驚いた。
未来と現在を行ったり来たりというパターンは過去作を踏襲しているが、ビルとテッドの娘二人ビリーとティアが過去に戻って有名ミュージシャンをバンドメンバーとして集めてくる展開が秀逸。ジミヘン、サッチモ、モーツァルトetc.さすがにアフリカの古代人を誘うところでは思わず笑ってしまう・・・
くだらないストーリーなのに音楽愛に満ち溢れ、人種の多様性にも驚かされる。ロボットには笑えないけど、死神のベースだらけの部屋は笑えるなぁ。演じてるウィリアム・サドラーも前作からの続投。5弦ベースが光っていた。
ゆるい時空SF作品ながらもクライマックスではバンドメン総結集が描かれ、音楽映画好きの人なら感涙モノでもあります。娘二人もビル&テッドのバディ遺伝子を受け継いでいて、才能を発揮する。まぁ、本編だけだと感動も普通クラスなのですが、何歳になっても相棒(dude)とギターを弾きたい!と思わせるエンドロール後の映像にちょっと涙。