「(昔)LGBT (今)LGBTQIA+」ザ・プロム bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
(昔)LGBT (今)LGBTQIA+
いやいや、そのうち、LGBTQIA+ZXDPIOKIN//// とかとかになったりする悪寒w
またまたNetflixの劇場公開バージョンです。とにかく、久しぶりのMusical って事で、初っ端からウキウキしてしまってですね。普通にセリフをしゃべってたのに、いきなり歌い出す事に違和感を覚えない、ワタクシ。やっぱり、楽しい。途中、多少ダレるけど、楽しかった!
ですが、苦言を言います。
メリル・ストリープ、ジェームス・コーデン、ニコール・キッドマン、アンドリュー・ラネルズの4人が揃ってのSing&Danceシーン。不揃いが気になります。特にキッドマン。準備不足はアリアリですかねぇ。彼女、大物すぎ、忙しすぎやないですか?
脚本勝負のHuman Dramaやアイデア勝負のサスペンスやスリラーは得意のNetflixですが、真向勝負が求められるMusicalは、ちっと荷が重いかも知れません。
それと、これが一番気になったんですが、「ブチ切れまくりのカメラワーク」。1/2小節(要するに2拍)、1小節、2小節でガンガンとカメラが切り替わります。この細切れ感、と言うか、誤魔化してる感はいただけません。
歌と踊りの新興国はインド。ボリウッド作品は、凄まじいクオリティですが、唯一の難点が「小間切れになるカメラ」。逆に言えば、ハリウッドやイギリスのMusicalのアドバンテージは、そこにある訳で。スタート直後のバーラウンジと、終盤に入る前のモール。8小節を超えるワンカットは、この2か所しかなかったんじゃないでしょうか。それくらい、短いカット割り。
その昔、ブロードウェイのレジェンド達が銀幕に登場する映画では、下手すりゃ1曲まるごとワンカットだったのに。フレッド・アステア御大とか、踊りの前の芝居から、ステージから消えて行くまでがワン・カット。ここが、ちょっと物足りませんでした。
良かったのは、楽曲そのもの。と、何と言っても、ジョー・エレン・ぺルマンの透明感はありながらも太い声質、上まで引っ掛かりなく、餅の様に伸びる伸びる伸びる声にございます。そもそも、この子の芝居も良いし。期待の新人ですねぇ。と思ったら。2020年の、ハリウッド批評家協会の新人賞を貰ってるんですね。納得です。
ジョー・エレン・ぺルマン演じるエマの登場シーンと歌が、いちいち切ないのと、物語としても、結局のところ、彼女が自分自身の力で未来を切り開いていくと言うオチがすがすがしかった。
良かった。とっても。
Musical好きの方。見ても損は無いと思います。と言うか、今、見れる時に見といた方が良いと思います。劇場で。やっぱりMusicalは、劇場の音響設備で楽しみたいですもんねw
そう言えば。
Godspell の扱いがw
Day by Dayとかいい曲なのに、ちゃんとハモって下さいよw
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1/27 追記
この映画が上映されている「八丁座」さんには大小2つのシアターあり。1回目を観た時は「小」だったのに、今日は「大」に格上げされてました。
「感動も興奮もシアターの大きさに比例する」の俺的法則通り、2回目の方が感動も大きかったw
アリッサの"I love you Ema, at all"(多分)=「どうしようもなく愛してる」の場面で、ブワッと来てしまいました。と、やっぱり、ペルマンの歌は最高だった!
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1/28 追記
「ゲイはなぜトラックなのか?」
アメリカ人の感覚で「男のゲイ」のイメージは「マッチョでキラキラにオシャレしている」。これが、マッチョなピックアップトラックに、派手なホイール履かせたり、キラキラに加飾を付けたりした姿を連想させると言う事なんです。
ド派手キラキラなトラックは「ゲイっぽい」。代表格が、FordのF-150、250あたりの限定車。エマが乗っていたのは、スカイブルーの2toneカラーのF-150。でも彼女は生物学的には「女」のゲイなので、「トラックだからゲイって思わないで」w
こんにちは
相変わらず、bllodtrailさんのレビューは勉強になります。知らない事が一杯です。
「八丁座」さんって、知りませんでした。「刈谷日劇」のようなミニシアターかと思って調べたら、立派な(K・・スマン)映画館ナンですね。今度、県境を越えての出張が出来るようになったらマ〇〇さんに行ったときに寄ろうっと・・。(このコメント、時間が経てば、消えますよね・・。)
では、又。”八丁味噌”が有名な都市在住者より。
グレイテストショーマン14回の観賞!
凄いの一言です!
でもホントにそれぐらいの名作ですよね。
当時はまだまだIMAXの魅力に気づけておらずだったので、再上映とても羨ましいです~♪
bloodtrailさん
コメントへの返信有難うございます。
ジョー・エレン・ペルマン(「ペ」でしたね。。すみません。)、人柄は演技に滲み出ると言われますが、強い想いはホンモノだったんですね🤔
改めて、納得!です。次はどんな女性を演じられるのでしょうね。
bloodtrailさん
ジョー・エレン・ベルマンの伸びやかでパンチのある歌声に感動しました。
彼女の今後のミュージカル作品に期待!ですね。
気になるポイントを書かれつつ、お褒めのレビュー、いいですね。