「【ミュージカルっぽいミュージカル映画】」ザ・プロム ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【ミュージカルっぽいミュージカル映画】
ミュージカルは、映画や舞台より、非日常感が強いと思う。
なぜだろう。
歌でコミュニケーションするからだろうか。
やっぱり、分からない。
でも、実際のミュージカルの方が、映画のミュージカルより、非日常的で、高揚感は高いような気がする。
ただ、この作品について言えば、ミュージカル部分は、極力、セットで作った空間で撮影されて、スポットライトの色彩や当て方など、舞台の良さを強調して、ミュージカルの非日常感を出しているように感じる。
更に、一定の閉ざされた空間で、多くの人が踊る方が、迫力が段違いだと感じるのは僕だけだろうか。
青空、大草原で歌い踊るより、歌や踊りがピンボケにならず、前面に迫力を持って迫って、こちらに向かってくる感じは、舞台のミュージカルに近い気がするのだ。
物語はベタだ。
でも、ミュージカルの物語は、ベタでなくてはならない。
性質上、ベタであるべきだ。
インディアナ州のど田舎の高校のプロムに、ゲイの高校生の参加を助けるために、売名行為のブロードウェイで落ち目の連中がやって来る。
このありえないストーリーも大切だ。
そして、女子高生がめげずに勇気を持ってカミングアウトして、それを皆が理解して一体感を出して踊る姿にもワクワクするが、ご都合主義の大人が正直になって、それぞれ大なり小なりの問題を解決する姿にもホロリとさせられる。
このベタさに拍手喝采だ😁
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