「【”不寛容で、古臭い保守的思想を歌とダンスで吹き飛ばせ!” 高校最後のダンスパーティは、本当に好きな人と踊りたいよね!】」ザ・プロム NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”不寛容で、古臭い保守的思想を歌とダンスで吹き飛ばせ!” 高校最後のダンスパーティは、本当に好きな人と踊りたいよね!】
■今作の感想
1.ディーディー・アレン(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)は”少し、落ち目の”ミュージカルスター。コーラスを務めるアンジー(ニコール・キッドマン)も今一つ、パッとしない”代役”を務める日々・・。彼らが共演した舞台は、批評家から酷評されてしまい・・
-メリル・ストリープとジェームズ・コーデンとくれば、一流の歌唱力を誇っている事は周知の事実。実際、素晴らしい歌が聴ける。が、ニコール・キッドマン等、他の共演者も負けていない。-
2.エマは”プロム”で、好きな女の子アリッサと踊りたいが、保守的な風土の、インディアナ州にある”マディソン高校”では、ミュージカル好きで、寛容な思想の校長先生は支持するが、PTA会長のアリッサのお母さん、グリーン(ケリー・ワシントン)はそれを認めない・・。
-アリッサも、エマが好きだとカミングアウト出来ない・・。二人は”プロム”で一緒に踊ろうと約束するのだが・・。土地柄もあるのだが、辛いね。エマは過去、レズビアンであると公言したため、辛い思いをしている・・。
又、PTA会長のアリッサのお母さんのグリーン(離婚している)も、娘の事を思っての事だという事も分かるのだが・・。ー
3.ディーディー達は、マネージャーから、エマの話を聞き、”自分たちの”名誉挽回の意味も込めて、マディソン高校にやって来る・・。
だが、エマと彼らが”プロム”の会場に行くと誰も居らず・・。保守的思想を持つ人々により、会場が直前に変更されており、アリッサはそれを知りつつ、エマに連絡できず・・。深く傷つく、エマ。
- 彼らが、宿泊するホテルで繰り広げるドタバタ騒ぎが、彼らがやや下衆な思いを持っている事を明示している・・。トニー賞のトロフィーを2個カウンタ―に出し、”良い部屋を・・”とホテルマンに迫るディーディーの姿・・。
そして、エマの哀し気な姿。アリッサも・・。ー
4.ディーディーのファンである、校長先生は彼女と楽しい時を過ごすが、ある事から彼女たちが来た狙いを知ってしまい・・。
- ここら辺から物語はさらに良くなる。
それは、ディーディーは別れた夫がTVで活躍する姿と自らの境遇を重ね、複雑で寂しさを抱えているし、バリーは16歳の時、”プロム”で好きな男の子と踊りたかったのだが、願いが敵わず、更に両親から”ゲイ”であることを認められなかった哀しき過去を持っている事が徐々に明らかになって来るからである。
そして、彼らが、エマとアリッサのために、本気で彼女たちのために”プロム”を開こうとする過程。
バリーの母が過去の過ちを息子に詫びるシーンや、ディーディーが”かなり強引に”校長先生に正直に自分の想いを伝えるシーンなど。
”アメックスのブラックカードを渋々出す、ディーディーの姿など、笑える・・。”
<不寛容で、古臭い保守的思想を、コミカル要素を絡めて、ダンスと歌で吹き飛ばしていくミュージカル。それにしても、ハリウッド俳優さんたちは、歌も上手であるのだなあ・・。多幸感溢れる作品です。>
NOBUさんへ
何時もお世話になっております。
八丁座の一番シアターは、スクリーンもでかいし、7.1ch、座席は広々で座り心地も良く、一番のお気に入りですw
一日4本とかのハシゴになると、座席の良し悪しは重要ですから!
NOBUさん
コメントへの返信有難うございます。
私も録画して観ました (^^)
「 トップ・ガン 」の上映後、海軍応募者が5倍に、とのナレーションに、改めて反響の大きさに驚かされました。
映像が与える影響力を考えると、NETFLIXの野望、分かる気がします。
NOBUさん
多くの人に映画館で観て貰いたい素敵な作品でした。
先日NHK - BSで放送していたトム・クルーズのドキュメンタリー番組で、映画「 トップ・ガン 」はロシアに対するアメリカの強い思いを込めた作品だとの紹介が。この作品も、今のアメリカが抱える思いが込められているのかも知れません。