劇場公開日 2020年11月20日

「ひたすら個人的興味で映画を作ってしまう。」Mank マンク ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ひたすら個人的興味で映画を作ってしまう。

2020年11月23日
iPhoneアプリから投稿

なんていうマニアックな企画。確かに劇場用映画では成立してないだろう、というストライクゾーンの狭さ。私的興味の固まり。ゆえに面白さで比肩するものがない。圧倒的な技術を持っていて、そして会話のほとんどが業界会話だし。
しかしハリウッドは脚本家主人公の映画の系譜があるよね。まあだいたい閉じ込められる。ここで締め切りがセットされて、しかも脅してくる相手が若き日の天才オーソンウェルズ。こっちは大ベテラン。そこに至るまでが断続的に回想で突っ込まれてくる。
正直、このハーストネタから市民ケーンへと至る創作ネタをもっと盛り上げて欲しかった。でも敢えてなんでしょうね。熱がこもりそうな書いてる姿は描かず寝ておきてばかりだし。
ということで、盛り上がりには欠く。あくまで市民ケーンのシナリオができるまでの話なので。でもラストシーンはなんかいい気分になる。

ONI