劇場公開日 2020年11月20日

Mank マンクのレビュー・感想・評価

全64件中、1~20件目を表示

4.0フィンチャー映画史上、最も熱い物語かも。

2021年3月31日
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村山章

3.5「市民ケーン」と共にクレイジーなハリウッド黄金期が蘇る

2020年11月23日
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鑑賞方法:映画館

デビッド・フィンチャーが今は亡き父親で作家だったジャック・フィンチャーの脚本を手に、30年来製作を目指してきた執念の作品は、ハリウッドのゴールデンエイジに正しく評価されなかった「市民ケーン」(41)に関わった、不遇の脚本家の才能を再評価し、その存在を救済しようとする。膨
大な台詞が吹き荒れる中、クレイジーだった時代の空気感が蘇り、観客は次第に混沌とした映画製作の闇へと引き込まれて行く。予想に反して、主人公の脚本家、 ハーマン・J・マンキウィッツと監督オーソン・ウェルズのガチ対決はラストの数分で、フィンチャーは主に、マンキウィッツを通してMGMの創設者、ルイス・B・メイヤーや、「市民ケーン」のモデルになった新聞王、ウィリアム・ランドルフ・ハースト等、映画の都の巨人たちの実像を詳らかにしていく。特に、輝くスターの宝庫と言われた自社MGMについて、「いや、スターは他社で輝いているだけだ」(お抱えだったジョーン・クロフォードがコロンビアで女優開眼したりとか)と切り捨てるメイヤーの怪物ぶりが笑える。メイヤーは「ジュディ 虹の彼方に」でも子役を食い尽くす悪魔のようだった。そんな風に、華やかなハリウッド好きの知識に新たなページをユニークなタッチで書き加えてくれたフィンチャーに感謝しつつも、繊細な明暗法を取り入れた風合いのあるモノクロ画像が、反面劇場では暗すぎて俳優の顔が判別できない恨みも。近く始まる配信ではどうだろう?

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清藤秀人

4.0独特な

2023年11月25日
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ハンバーグ

3.5「市民ケーン」製作裏話を脚本家を主役に、時代背景も描く

2023年2月2日
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鑑賞方法:VOD

ラストでパチパチパチパチっと拍手をしたくなりました。
だからそこに至る過程の分から難さは、帳消しになりました。

マンク(ゲーリー・オールドマン)がともかくチャーミング。
毒舌なお喋りにも愛嬌があり可愛い男性です。
(これはゲーリー・オールドマンによるところが大きいのですが、)
マンクは愛称で本名はハーマー・J・マンキウィッツ。
「市民ケーン」の脚本家(オーソン・ウェールズと共同ですが、殆どは彼)

当時は脚本家の名前をクレジットしない契約なんて多かったらしく、
ラストでマンクが、オーソン・ウェールズ相手に珍しく声を荒げる。
「クレジットに俺の名前を載せてくれ!!」
「分かった、そうしよう」
だが腹立ちは明らかで、怒ったオーソンは激しくどこかにぶち当たる。
でもマンクはどうしてもクレジットしてほしかった。
だからアカデミー賞脚本賞に輝いたマンクは珍しく素直に喜んでいた。
私のパチパチパチは、マンクさん良かったね、の気持ちです。

オーソン・ウェールズは190センチの大男です。
当時24歳で《映画を好きなように作って良い》と、
PKOの社長に任されるほどの天才。
飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
「市民ケーン」で主役の新聞王ケーンを自ら演じたのですが、
威圧感と貫禄・眼光の鋭さ、そして何よりそのカリスマ性に驚きました。

「マンク」では、
オーソンはラストの対決以外では、殆どが電話口に出るだけなのですが、
回りの大人が彼を天才扱いして畏怖しているのがよく分かります。
一方のマンク(H・J・マンキーウィッツ)は、アルコール依存性に、
ギャンブル狂でいつも借金を抱えている。
その大物ぶりは、看護師に秘書がついて牧場のホテルに、
2ヶ月以上こもる経費は映画会社持ち、
だから重用されているしVIPなのは確かですね。
(その缶詰状態は「市民ケーン」の脚本を60日で仕上げるためなのだが、

最初の部分も面白かったですね。
マンクは先立つ1ヶ月前に交通事故に遭い、大腿骨を骨折している。
(脇見運転でクラッシュしたのだが・・・)
半分寝たきりで秘書のリリー・コリンズに口述筆記を頼む身の上。

この映画は1930年〜1943年のアメリカ。
禁酒法時代の末期、
世界大恐慌で景気が悪く、
しかも第二次世界大戦が勃発、
ヒトラーも台頭しているが、アメリカがナチスの脅威を
感じるのはもう少し先。
そんな情勢の中で不況に喘ぎつつも夢を追っている映画会社、
パラマウントやMGMのお偉いさんや監督・脚本家も次々と、
登場するが、私は殆ど名前を知らない。
うーん、難しいというか、
頻繁に回顧シーンが入るんだけれど、もう少し話のポイントを
整理して枝葉を切り揃えてもらったら良かったけれど、
(多分のアメリカ白人のお年寄りには懐かしくて楽しいのでしょう)。

カリフォルニアの知事選の話も、新聞王ハスラーは候補シンクレアに
恨みがあって、フェイクニュースを流す。
ここはトランプの手法そっくり。
いつの時代も選挙戦は情報操作に踊らされるんですね。
この知事選。
市民ケーンでは、
新聞王ハスラーが自ら知事選に出馬します。
(ちなみにハスラーは民主党員)。
マリオンとの不倫を対立候補に新聞にデカデカと書かれます。
不倫報道で立候補を取り下げる。
この展開、
ハスラーの野望は政界進出して、行く行くは、大統領を
目指していたらしい。
しかしこのスキャンダルでハスラーの野望は絶たれたのかも
知れません。
ハスラーの愛人で女優のマリオン・デイヴィスを
アマンダ・サイフレッドがとても魅力的で可愛かったです。

マンクは飄々としているようでその実、
高見を目指して苦悶しつつ
映画史に燦然と輝く『市民ケーン』を書き上げた。

この映画の脚本はデヴッド・フィンチャー監督の実父
ジャック・フィンチャーが30年前に執筆して、映画化を夢見つつ
2002年に死去。
息子が父の夢を叶えた恰好ですね。

………………………………………………………………………………………………………………………

「市民ケーン」を終わりまで観ました。
ケーン氏の死にはじまり死で終わる。

成功して昇り詰め、ザナドゥ(城で美術館ので博物館で動物園)
更なる野望のために政治家を目指すも、対立候補に
愛人スキャンダルを暴露されて、候補を辞退。
(不倫スキャンダルにより政治生命を絶たれたし、
ケーンは市民=ブルジョアジー=ために生きる、との理念も失う)
後世は屍のように孤独。

……………………………………………………………………………………………………………………

「市民ケーン」の脚本を書くために苦悶し四苦八苦したマンク。

ラストはアカデミー賞脚本賞を受賞して、
目出度、目出度。

それにしてもフィンチャー監督。
親孝行しましたね(笑)

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琥珀糖

3.0逆境無頼マンク。 温度感が低めなのも『市民ケーン』ゆずり?

2023年1月29日
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知的

難しい

寝られる

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たなかなかなか

2.5話に乗っていけず…

2023年1月7日
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てけと2

1.0わからん

2022年5月1日
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元ネタを知らん

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aaaaaaaa

3.5私には難しかった…

2021年10月14日
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笑える

悲しい

難しい

「市民ケーン」の脚本執筆の過程を描く作品。本作を観る前に、まず「市民ケーン」を視聴し作品を理解しておくことを強くお勧めします、、その事前準備を怠ったために本作を3割くらいしか楽しめなかった気がする…。時系列や固有名詞や社会情勢が難しいが、おそらく傑作ではある!

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みな

3.0予習して見れば良かった

2021年5月19日
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知的

難しい

女性陣が全員魅力的だった。
モノクロ映画は見にくくて苦手なんだけど、女性陣がさらに素敵に見えた。

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ふわり

3.5一向に書かない脚本家の毒舌

2021年5月17日
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笑える

興奮

難しい

物書きであるはずの脚本家が、ペンも持たずタイプも打たないでよく書けたものだが、才能を認める会社が、メイド付きの高価なホテルに高級酒まで提供して書かせる厚遇にも、皮肉と揶揄を撒き散らせずにはおれない作家の性分が周りを混乱に陥れ、仕事は一向にはかどらない。そんなやつの本を買う気になったオーソンウェルズとの顛末やいかに。

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ezu

3.5フィンチャー監督のフィルターを通した市民ケーン

2021年5月13日
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21053.ソーシャル・ネットワークと対を成す

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movie

3.5「バラのつぼみ」の意味がわかった!

2021年5月5日
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 こだわりがいっぱい。モノクロ撮影のみならず、フィルム作品のようにチェンジマーク(黒い点、パンチマーク)がつけられていたことに驚き。その他、物語の構成にも『市民ケーン』と同じく過去のエピソードに舞い戻ったりする技法が使われていた。ただし、残念ながらオーソン・ウェルズ作品のような光と影のバランスは感じられなかった。

 ザナドゥと呼ばれる新聞王の城。やっぱり動物園のようにゾウやらキリンやらサル(マンクじゃなくモンキーだよ!)がいっぱい登場する。せっかく5月5日こどもの日に鑑賞したのに、観客はお一人様でございました。おーい、動物いるよ~

 それにしてもマンクの会話が面白くて、メモを取りたくなるほどウィットに富んだ切り返しが素晴らしかった。やっぱり伊達に脚本家やってるんじゃないのね・・・頭が下がります。新聞王の愛人アマンダ・セイフライドもよかったけど、それよりリリー・ジェームスの可憐な姿に惹かれました。夫の行方不明という一報が届き、慰めてあげたくほどなのにマンクときたら・・・てな感じ。

 驚くべき展開というものがほとんどなく、序盤でマンクが交通事故に遭ってたことくらい。まぁ、最後にはクレジットに載せるどうのこうのでウェルズと葛藤があったこともそうか。個人的には「バラのつぼみ」のくだりですかね。いつもクビになってるってのも痺れるわぁ。

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kossy

3.5よかった

2021年5月5日
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吉泉知彦

3.5マンクの魅力

2021年5月4日
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笑える

楽しい

脚本家マンクはアルコール依存症だが、「市民ケーン」の脚本を引き受けていた。それまでの機知に富んだ行動や正論を吐く姿などマンクの視点から紹介する。
マンクの魅力が存分に楽しめる作品。

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りあの

3.0まあ予想通りでしたが、何度も観たい映画ではないな

2021年5月1日
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デビッド・フィンチャー&トレント・レズナーの作品ということで、イオンシネマが公開してくれたので、観に行ってきました。
難解との前評判もありますが、事前に「たまむすび」だったと思うのですが町山さんの簡単な解説を聞いていたので、何となくは理解できた感じ。
でも、イマイチのめり込めず、玄人受けする映画だったなという感想。次回は、シカゴ7裁判を観る予定。

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矢吹 貴

4.0美術賞!撮影賞!

2021年4月27日
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知的

モノクロなのに、とても映像が綺麗でした!

第93回アカデミー賞
美術賞 撮影賞
受賞おめでとうございます🎉🍾

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H1DE!

3.5「市民ケーン」を超えられるのか楽しみ

2021年4月25日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

知的

あの「市民ケーン」の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツにスポットを当てた物語。
「市民ケーン」がアカデミー9部門にノミネートされながら
脚本賞のみの受賞となった理由に・・・なるほどね、とうなずいちゃいました。
新聞王ハーストに気に入られながらも最終的に敵に回して脚本を完成させ
ある意味命がけで仕事をやり抜いた姿に惚れ惚れしちゃいました。
30~40年代のハリウッドをモノクロで映し出して
「市民ケーン」のシーンがオーバーラップするような映像。
さすがデビッド・フィンチャー監督ですね。
「市民ケーン」の9部門を超える10部門にノミネートされたけど
結果はいかに・・・楽しみです。

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tom

3.5金かかってる!

2021年4月24日
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2021年4月23日
映画 #MANKマンク (2020年)鑑賞
@福岡中洲大洋映画劇場

Netflix入ってないので、Netflixの映画は初めて見ました
テレビ用にこのレベルの映画を作るのか!と驚くのはもう古いんでしょうね
かつてのMGMが今やNetflixなんだろうな

今や伝記映画と言えば、#ゲイリー・オールドマン ですね

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とし

3.5市民ケーンもう一度見なくては!

2021年4月11日
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知的

幸せ

市民ケーンもう一度見なくては!

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Yoshi K

3.0今年は「市民ケーン」公開されてから80周年

2021年4月4日
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寝られる

1 著名な脚本家・通称マンクの「市民ケーン」の創作や30年代におけるハリウッドでの活動の一端を描く。

2 映画界の裏面史モノとして期待して観たが、やや期待外れであった。良くなかったのは①メインストーリーが平板で弱いこと②回想が効果的ではないことに尽きる。

3 メインストーリーは「市民ケーン」の創作過程。冒頭の執筆のキックオフ場面やその直前に起きたハプニングの場面は《つかみはok》で良い感じでした。
しかし、その後は執筆の進捗が語られても産みの苦しみなどオリジナル脚本特有の場面が描かれていません。また、クレジットタイトルにおける名前の扱いについてオーソン・ウェルズとの確執、モデルとなったメディア側からの強烈な圧力などの食い付きが弱い。火星人襲撃のラジオドラマを実況中継風に流すなど、常に話題性のあるドラマづくりをしてきたウェルズ。彼が関わった「市民ケーン」の完成稿とマンクの初稿との違いも知りたかった。

4 メインストリーの途中で、回想という字幕を出してからフラッシュバックする場面が何度も出てきます。大不況時代での映画産業の状況や映画作りの舞台裏が興味深いところ。また、共和党と民主党の選挙戦や上流階級の食事会のシ−ンが描かれ、マンクの思想的立ち位置や内心の鬱積が示されました。こうした点が「市民ケーン」の底に流れる批判的精神の源になったのかもしれません。いづれにしても、回想シーンは面的にまとめて挿入したほうがマンクの人物像を語る上で効果的だったと思う。

5 全編を通じ、台詞回しやシ−ンのテンポがはやく現代的。モノクロ映画にしたのなら、台詞回しや動きをもう少し落ち着かせスタンダードな作りにした方が完成度があがったと思います。

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ショコワイ