総理の夫のレビュー・感想・評価
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一般人が、ある日突然に総理大臣の配偶者になるとどうなるのか? 独特な視点から描く政治エンターテインメント作品。
偶然、公開日の日本では「総理大臣」が決まる選挙が間近で、しかも、候補者の4人中2人が女性ということで、キャッチコピーにあるような「日本の未来を先取りした」映画になっているのでしょう。
点数は正直、迷いましたが、似たようなテーマで三谷幸喜監督の「記憶にございません!」があり、どうしても比較してしまいます。
「記憶にございません!」はディテールを含めてかなりクオリティーが高かったため、こちらは★3.5か4くらいでしょうか。
ただ、笑いの要素は、個人的には少し弱いかな、と思い★3.5にしました。
とは言え、「記憶にございません!」に比べて全てが劣っているわけでもなく、原作がしっかりしているのか政策面では至極真っ当な主張がなされていて評価できます。
エンターテインメント作品で、笑いの要素だけではなく、意外と感動要素もあったりします。
私はこの手の作品で、本来の秘書の人数やら、官邸のセキュリティー面など細かいツッコミは無粋だと思います。あくまで政治は舞台の一つで、大切なのはメッセージだと思うので。
中谷美紀の魅力が際立つ
妻が日本初の女性総理になったことで、史上初のファーストジェントルマンとして担ぎ上げられてしまう鳥類学者の夫が、これまでの常識が全く通じない政界で奮闘する姿を描いており、中谷美紀の貫禄すら感じさせる女優としての魅力が、これでもかと際立つ。
ただ、政治家としての信条など、少々詰めが甘い点も見逃すことはできない。エンタメとして成立させるにはそうせざるを得なかったか…。
とはいえ、中谷と田中圭はもちろん、貫地谷しほりの芝居は流石と言うほかない。
本当に中谷美紀が総理大臣になればいいのに
田中圭を愛でる映画
もし私が総理大臣になったら何か不都合があるか
エンタメ映画
☆☆☆★★ 原作読了済み 少しだけの感想 《聡明な中谷美紀と唯一無...
☆☆☆★★
原作読了済み
少しだけの感想
《聡明な中谷美紀と唯一無二の田中圭》
原作を大筋でなぞりながらも、登場人物達の人物設定をそれぞれ変えている。
原作を読みながら、「嗚呼、確かにこれは田中圭しか考えつかないわ!」…と言える主人公。
それでいて更に、原作よりも頼りなさげに田中圭が演じるから、最後の【あの】場面が効いてくる。
元々、原作だと。総理大臣に任命された際の所信表明演説を、国民の目線で詳しく説明する感動的なスピーチなのですが。それを田中圭の口から全然違う方向へ向けてのスピーチに変えた事で、夫婦感動物語として完結させる…と言う。
原作自体が割と中途半端気味に終わる内容だっただけに、これは意外(いや、ある意味では脚本家としての勝負所とも言えるのかも)な展開でした。
原作そのものに筆力があり、且つ読みやすい内容ではありましたが。腹黒ならぬ原九郎の裏工作であったり。原作だとシングルマザーになってしまう富士宮さんの子育て育児問題から、凛子の妊娠による辞任発表等。
面白かったものの。政治映画として製作するには今ひとつと感じていただけに、全体的にゆる〜い映画にしたのは正解だったのかもしれない。
映画を観終わって思ったのですが。監督はジャニーズ系やキラキラ青春映画を多く監督していたのを思い出した。
そうか!学園生活の中での恋愛映画を、舞台を政界に移し。流石に壁ドンこそはないけれども、最後の【あの】スピーチ等は、全校生徒を前にしての《君が好きだ!》に通ずる告白場面だったのですねえ。
そりゃ〜この監督ならば、慣れに慣れた演出でしよう。
今日はこの作品を含めて4本観たのですが。
(他は『MINAMATA』『マイ・ダディ』『クーリエ』)
1番見やすくて楽しんで観れました。
尤も、、、
見やすくて分かりやすい内容にすればするほど、内容的には1番薄っぺらい作品になってしまい。
その為に、全くもって人生に於いては何の徳にもならんのですけど( ´Д`)ドンマイ
2021年 9月23日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン7
中谷美紀さんの総理がすごい
最初の総理に指名されるシーンの表情から、いきなり心をわしづかみにされ持っていかれました。
「はじめはアンチだった人も、本人に会うとファンになってしまう」
政治の業界の近くにいるのですが、テレビやネットではさんざんこき下ろされてるような国会議員にも、実際に会うと周りを虜にしてしまう、こういう不思議な魅力を持っている人がとても多いです。
そういう政治家としての魅力的な部分や、威厳、オーラ、知性、もちろんとびきりの美しさがあればこそでしょうが、
演技力がすごいと思いました。
本当の政治家にしか見えませんでした。
美しさに見とれつつ、感情移入とはちょっと違う、中谷美紀さん頑張れ、ってずっと涙目で応援しながら見てました。
もっと妻が総理になった、なってしまったからこそのドタバタ痛快コメデ...
もっと妻が総理になった、なってしまったからこそのドタバタ痛快コメディがあるかと期待したけど、そうでもなかった。
政界のダンゴウ的なんや、スキャンダルがメイン。
なので、お話よりも、中谷美紀の美しさや、田中圭のああ見えてやはりかっこいい、演技もいいんじゃないかなあ的なことを楽しむ映画になっている。
木下ほうかが、なんかやらかして、もう芸能界に出てこれないけど、久しぶりに見て、もうそんな前の映画かあみたいな感傷に浸るとか。
夫が金持ちの家の子なので、呑気に野鳥関係の仕事なんかしてるとこは、いかにもお気楽な夫って感じだった。これがただのサラリーマンになると、もう少し映画にリアリティが出てきたり、共感できるコメディになったりしそうなものだけど。これはこれでお気楽でいいのかもね。
財務省提供作品?
物足りない。とても、とても、とても。
東京地検で特捜部長まで勤め、退官後は福祉財団の理事長に転身した堀田力(ほった・ちから)氏の著書に「おごるな上司!」というものがあり(1994年刊)、その中で、検察官であり続けるために「女性であることを」を捨てなければならなかった女性検察官の話が出てきます。
妊娠して子供を産むことは、女性だけができることなのですが、いくら切迫流産で危険な状況だからと言って、あっさりと内閣総理大臣の職を辞してしまうのであれば、令和のこの世の中も、くだんの女性検察官の時代と、少しも変わらないことになってしまうのではないでしょうか。
せっかく「日本初のファースト・ジェントルマン誕生」という壮大なフィクションをぶち上げたのですから、女性が妊娠しても内閣総理大臣のの職を続けることができるようなフィクションまで組み立てても、少しもおかしくはなかったものと思います。
むしろ、組み立てて、世の中に問題提起をすべきであったと、評論子は思います。映画としては。
そういう意味で、とても、とても、とても、物足りない一本になってしまいました。評論子には。とても残念に思います。
時代錯誤では?
中谷美紀の演技だけは評価したい
少し中途半端でしたね。
もっとコメディ寄りの作品だと思っていたのですが、割りと笑いの要素は薄めでしたね。
コメディでしたら許されると思うのですが、シリアスに描くつもりなら、もう少し設定をきちんとしないとリアリティさが欠けてしまいますね。
悪くはなかったのですが、これは映画ではなくドラマとしてもっとじっくり描いた方がより良かったのではないかと思います。
原作未読なので、原作ではどこまで描かれているのかが分からないんですが、女性初の総理大臣が誕生した際に直面するであろう様々な問題点が描かれている本作ですが、駆け足過ぎて中谷美紀さん演じる相馬凛子の個人としての魅力はしっかり描かれいるものの、政治家としての魅力が描ききれていないように感じました。
これは僕が期待したような内容ではなかったせいなので、本作が悪いわけではないんですけどね。
個人的には女性初の首相との設定なので、日本が現在直面しているであろう問題点について、どのような政策を用いるのか、また、原九郎など他の政治家や政党とのやり取りももっと詳細に描いて欲しかったです。
と、文句を連ねてしまいましたが、前半コメディ色も強くて作品に入って行き易く、楽しく観れながら、女性の社会進出について、まだまだ考えなければならない事が多々ある事に改めて気付かせてくれる作品でした。
女性初の首相が早く誕生して欲しいですし、女性がもっと活躍出来る世の中になると良いですね
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