劇場公開日 2021年2月11日

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マーメイド・イン・パリのレビュー・感想・評価

全43件中、1~20件目を表示

3.5奇妙で可愛らしい小世界を巧みに彩った幻想譚

2021年2月25日
PCから投稿

夜な夜なパリの川辺では不思議なことが起こる。おそらくこれが東京やニューヨークやロンドンだと全く成立しないのだろう。パリだからこその幻想譚。怪奇性と童話性を絶妙に混ぜ合わせたストーリー、カラフルな色遣い、キャラクターがなぜかしっくりくる。また、大風呂敷を広げすぎない設定に好感が持てる。そうやって世界観をしっかりとコントロールしているように思えるほど、本作は切なくて独特で、可愛らしい。そうそう、音楽やダンスといったパフォーマンスも魅力の一つ。素晴らしい芸術は人の心を根こそぎ奪うものだが、ここでは美しい人魚の歌声が文字通りに人間の命を奪う。そんな感情と結果があらぬ角度で結びつくところも面白ければ、愛を失った主人公がその特性ゆえ彼女の歌声や想いを逆にしっかりと受けとめることができるのも捻りが効いている。どこもかしこも奇妙なことばかり。だが、裏を返せば実にストレートなラブストーリーなのかもしれない。

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牛津厚信

3.5設定は「人魚姫」でテイストは「アメリ」

2021年2月18日
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楽しい

そもそも人魚は、ホメロスの「オデッセイア」に登場し、18世紀になるとアンデルセン童話の「人魚姫」として広く知られる悲恋のヒロイン。陸に上がったマーメイドが人間の男と恋に落ちるが、やがて彼女は海に帰らなければならないという設定は、多くのアーティストのクリエイティビティを刺激。ロン・ハワードはダリル・ハンナとトム・ハンクスでファンタジーラブコメの「スプラッシュ」を作り、ディズニーはアニメ・ミュージカルの「リトル・マーメイド」(実写化も決定)を製作した。共通するのは夢と恋と笑いだろうか。しかし、このフランス映画はちょっと違う。マルチアーティストとして活躍するマチアス・マルジウ監督は、その歌声で男たちを死に至らしめてしまう人魚と、失恋の痛手から2度と恋はしないと決めたウクレレ奏者の男を主人公に、ままならない恋愛の奥義をフランスのエスプリをたっぷりと含ませて描いている。シチュエーションは「人魚姫/ファム・ファタール版」で、テイストは「アメリ」。特に1950年代を意識した美術と、監督自身が作曲した音楽が目と耳に刷り込まれる。コロナ禍の影響でパリでは公開後わずか3日で上映打ち切りとなった本作が、日本では少しでも多くの観客の目に触れて欲しい。今こそ、人々はファンタジーを欲しているのだから。

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清藤秀人

4.0主人公と半人半獣の異種恋愛の物語類型をなぞるが、ポップでキュートな仕掛けはさすがフランス流

2021年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

広く捉えるならギリシア神話や日本神話の頃からある「異類婚姻譚」の一種だが、近現代の社会に人魚が現れる実写映画に限定するなら、アンデルセンの「人魚姫」を現代的にアレンジしたトム・ハンクス&ダリル・ハンナの「スプラッシュ」がこのサブジャンルの定型を確立したと思う。人魚と人が恋に落ち、街でしばしの逢瀬を楽しむが、科学者や軍といった敵による拉致の危機が迫り――というパターンだ。「シェイプ・オブ・ウォーター」は「スプラッシュ」の男女の設定を入れ替えて(男が半魚人、女が人間)終盤の展開もほぼ完コピーだったし、この「マーメイド・イン・パリ」もかなり「スプラッシュ」に近い筋ではある。

もちろん本作には、人魚のルラが歌で男を魅惑して死なせる(ローレライ伝説からの着想)、ガスパールが過去の失恋(ハートブレイク)で心が壊れているためルラの歌で死なないなど、気の利いたアレンジもある。そして何より、「アメリ」やミシェル・ゴンドリー監督の諸作、比較的新しいものではセーヌ川の船上レストラン/バーが重要な舞台になる点で本作と共通する「ロスト・イン・パリ」などのように、フランス映画で時折見かける、ポップでキュートな美術や仕掛けが物語を巧みに盛り上げ、オリジナルな魅力を高めている。

本作が初の長編実写映画となるマチアス・マルジウ監督は、デビュー作がアニメーション映画「ジャック&クロックハート 鳩時計の心臓をもつ少年」だそうで(予告編だけ見たが、デフォルメしたキャラ造形とダークな雰囲気がティム・バートン監督っぽくていい感じ)、本作のオープニングなどでもその才能を垣間見せる。今後の活躍が期待される多才な映像作家だ。

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高森 郁哉

4.5ちよっと切ないラブロマンス

2023年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ニコラデュボシェル扮する40歳になるパフォーマーガスパールスノウは、川辺で倒れていたマリリンリマ扮する人魚をトゥクトゥクに載せて家に連れてきた。何故からガスパールには人の命を奪う人魚の歌は通じなかった。人魚はルラと名乗った。ルラは2回日が昇る前に海に帰らないと死ぬと言った。

人魚は人類の敵なのか。でもガスパールはルナの傷を治そうと機嫌とりに必死。ルラが火事を起こしてもガスパールは怒りもせず優しいね。ルラが可愛いからなんだろうな。一緒に歌ったりして。隣のおばさんロッシも騒ぎ立てもせず協力してくれて。でもルラに恋すると死んでしまうのは悲しいね。ちよっと切ないラブロマンスだったね。なかなか楽しませてもらったよ。

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重

3.5僕の元カノと同じ数

2022年5月10日
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ヒロインがヘレナ・ボナム・カーターかリース・ウィーザースプーンかと思う容貌でコケティッシュではあるが美人ではない。でもだんだんみてうるうちに親近感。隣人のロッシ・デ・パルマはもうそのまま存在感ありありでいい人全開。女医さんは結構なお年で元気なお子さんを産んでいただければと。
ストーリー的には大した事はないけれど、恋愛っていいなぁ。いい恋したいなぁと思わせる映画でした。

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GAB I

3.0セーヌの人魚

2021年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公はセーヌ河畔で傷ついた人魚を助ける。
人魚に恋すると、その歌声で命を落とすらしい。
もう少し弾けてもいいのでは。

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いやよセブン

5.0とてもピュアで美しい物語!

2021年8月22日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

フランス映画は、このような恋物語を描かせたら本当にピカイチだわ!

途中、サスペンス映画かと思ったけれど、2人のデートシーンは、初恋のような可愛さ溢れている!

最後は、とても切なく美しい!納得のラスト!

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うさぎ

3.0憎しみと、献身ならば、愛育つ❓‼️

2021年8月14日
PCから投稿

復讐のために殺人鬼と化す人魚は、斬新ですが、悲壮感も無いし、親和性も無いのは、私が、彼女に余り魅力も感じないからでしょうか。
なんだか活き活きしてないし、歌で殺せるほど上手い歌でないし。
男は、愛を忘れる理由がわからないので、単に人の良い献身的な男だと思うことにしました。
無償の愛が、憎しみを溶かして、愛が芽生え、めでたしめでたし。
少し、中途半端ですが、フランス映画なので。
アパートの隣人の女性が、3時のヒロインの片割れにクリソツなので、かなり笑えます。
私的には、男の過去が浮き出て、人魚が魅力的なら、感動したと思います。
人魚のヒロインのビジュアルが好みなら、是非。

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アサシン5

2.0マーメイドかぁ

2021年8月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

軽いラブコメかと思いきや、マーメイドの歌で人間が死ぬと言う…おとぎ話のテイストがしっかり活きている。

どこか浮世離れした雰囲気が作品全体にあふれており、おフランスらしい作り(笑)
どのキャラクターも一癖も二癖もあり、普通の社会に生きてなさそうである。

そしておフランス映画であるため、主要命題は“恋”
マーメイドは陸揚げから2日しか地上では生きられないと言うわりに、のんきに色恋の物語が続く。

人魚のウラは人間社会どころか、食べ物の区別もつかないので、ガスパールの部屋を火事で台無しにし、人間を殺す歌を歌うので実際にいればこの選択はないだろうと思うが、なにしろファンタジー仕立てのこのドラマ、足の代わりにデカイヒレが着いてても誰も突っ込まない。

人魚の涙が真珠なのは常識なのだろうか?人魚の伝説はよく知らないのでこう言う生態は「昔聞いたような…」位にしか知らず一瞬、変な涙と思ってた。

フランスの感覚ってこう言うもんなのだろうか?
自分には合わなかった。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

3.5媚びてない

2021年5月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

萌える

媚びてない人魚が好感度爆上がり。
可愛いし、でも神秘的でうまく作っている。
二人を切り裂こうとするお姫様様が恋人が死んで恨んでるのも斬新。

楽しい映画でした。

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ふわり

4.5決して愛せない恋。切なくて不思議な物語。

2021年3月25日
PCから投稿

泣ける

悲しい

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:愛を捨てたから出逢えた人魚との、決して相容れない恋路が、とても切なく描かれる。音楽美や色彩美も見事。
否:展開はありがちで、ラストもあっけない印象。歌のシーンも結構あるので、その辺の好き嫌いも分かれそう。

 愛を捨てた主人公が、愛を捨てたからこそ出逢えた人魚と過ごしていくうちに、再び愛を感じていくほど、次第に弱っていってしまうという、何とも切ない設定が見事で、観ていて胸が痛くなってしまいます。
 ただ、物語の展開そのものはかなり予定調和で、ラストはやや呆気ない感も否めません。また、歌うシーンも思いのほか結構入るので、その辺の好き嫌いも分かれそうなところです。
 とはいうものの、“人魚”という不思議な存在との恋を描いた、音楽美や色彩美も兼ね備えた作品であることは間違いありません。大切な方と一緒に、是非ご覧になっていただきたい作品です。

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門倉カド(映画コーディネーター)

3.0バーバレッツをもっと見たかった

2021年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「おさかなになったわたし♪」などという山東ルシアのCMを覚えているだろうか?覚えている方はそうとうアレですよ・・・などと、ルラという名前からそこまで想像してしまうのはオッサンのみだと思います。“ル”しか合ってねーー!

 最近はかなり変化球を使った人魚モノが多い中、これはストレートに近いがコメディ色あり、ホラー色あり、ファンタジー色あり、と観る者に委ねられてる気がする。それでも人魚の美声によって死んでしまうという話は元々の神話に近いし、見世物にするという人間の残酷性は根底にありながらも描かれていなかった。自分からバーに参加しちゃったりするし・・・

 傷ついた人魚を抱えてタクシーを止めようとするガスパール。みんな乗車拒否しちゃうけど、まぁしょうがないですね。そんな中で登場したトゥクトゥク!パリでは人気らしいけど、料金はいくらくらいなのかなぁ・・・と考えると、ローラースケートと交換って割が合わないよね。ちなみにぼったくりも多いらしい。ちゃんとメーターつけろw

 徐々に眠たくなってきたのですが、終盤のファンタジックな部分から再び目が覚めてきました。あっちこっちとシーンが飛んだりしましたけど、その中で気になったのがレコード録音。いいな~アナログって。てな感じでした。そして真珠の涙です!ガスパールのオタクっぽい部屋も惹かれたのですが、小道具がなんでも飛び出してきそうです。

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kossy

3.5途中まで面白かったが、?な所が増えてラストにかけて冷めて行く自分がいた。

2021年2月28日
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鑑賞方法:映画館

途中まで面白かったが、?な所が増えてラストにかけて冷めて行く自分がいた。

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あすきち

3.5人魚のルラが可愛い

2021年2月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

バーで働くガスパールは、ある夜川べりで倒れていた人魚のルラを見つけ家に連れて帰る。美しい歌声で男たちを魅了し命を奪っていたルラは、ガスパールの命も奪おうとするが、過去の失恋により恋の感情をなくしてしまっていたのでルラの歌声がまったく効かなかった。
ルラの看病をしたり、パリの案内をしたりしてるうちに、2人は次第に惹かれ合っていき・・・という話。
ルラ役のマリリン・リマが可愛くて、特に結婚披露宴もどきのメイク時はすごい美人だった。

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りあの

5.0キュンキュンする

2021年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これは、好き!
冒頭の音楽からアニメーションから、
もう、オッサレ~で心掴まれました。
大人のファンタジーですね。

テンポも良く、終始ワクワクドキドキしながら楽しめました。
隣のおせっかいオバさまが、最初、意地悪キャラなのかと思っていたら、
とっても良い人で、カッコよくって、推しキャラです!!!

マルチな監督のようで、
音楽含め、トータルのアートセンスが、とても好みでした。
今後の作品も気になります。

真珠の涙もステキ。

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hkr21

4.0君の声に恋してる

2021年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

はい。私の馬鹿レビューにようこそ。久しぶりの洋画でございます。しかもフランス映画。ポスターもロマンチックですね。色々な映画を思い出しました。

おフランスざんすよ。 しかし・・・
ムーランルージュに行った時です。まっ日本人が多いんですよ。
しかしですよ。店員の対応が良くない。あーまた来やがったな、黄色の猿ども。もちろんそんな事は言ってない。でもねーわかっちゃうんですよ。はいはいって感じなんですよ。

大多数の人は優しいんでしょう。でもたった一人の対応でチャラになっちゃう。そりゃねパリは観光客が馬鹿みたいに多い。京都は違います。いやな思いをした事は一度もない。

しかし・・・私はパリに行った事は無かった。すみません知人のエピソードを拝借しました。

さて最近の話しです。ちょっとした用事で虎ノ門に行きました。前は試写会で良く来ていましたが久しぶりです。この辺りは官庁街で外国の大使館が沢山有ります。もう佃煮にするくらい有ります。

きっとこんな所です。東へ向かった彼氏が働いている所です。人も歩いていないし寂しい。
木枯らしのビル街 体に気をつけてね 体に気をつけてね。まっそんな感じです。

するとその時です。すると向こうから子供が二人歩いてきました。外国の子供。場所がらフランスの大使館員の子供。お兄さんは10歳、妹は8歳。

なんと!妹さんと目が合いました。すると・・・
ニッコリ笑って手を振ってくれた!

ズッキューン。スナイパーです。ブロークン ハート。
その子の背中には翼が有りました。天使です。フランスに対する認識が逆転しました。180度。

ジュテーム フランス🇫🇷

ちょろい奴だな‼️

多分その子はすぐ忘れちゃうだろ、でも私は一生忘れない。とにかく・・・

体に気をつけてね。

毒にも薬にもならない枕が終わりました。ごめんなさい。ここから映画の話しです。

セーヌ川に浮かぶ老舗のバー、フラワーガーデンで ガスパール(ニコラ・デェヴォシェル)は働いています。失恋の経験から自暴自棄になっています。

ある日セーヌ川で瀕死の人魚を保護します。なんとか命は助かります。人魚の名前はルラ(マリリン リマ)
ルラちゃんは可愛い。いつまでも見ていられます。

但し二回夜が明けるまでに海に帰らないと死んでしまいます。またルラに恋をすると男性が死んでしまいます。そして歌声を聴くと不幸が起こります。

ガスパールは失恋中だったんで平気でした。この先は劇場でお確かめ下さい。

流石のフランス映画です。冒頭からクレイ アニメーション。またポップアップブック(飛び出す絵本)もキーアイテムになっていて楽しいです。

ディズニー映画と違ってビターな味わいですが本来、アンデルセンの人形姫は悲恋の話しです。

それとやっぱりパリと言ったらエッフェル塔。一回は登ってみたいな。東京は東京タワー。スカイツリーがある押上じゃない。

虎ノ門や神谷町を歩きながらそう感じた。ビルの隙間から東京タワーが顔を出すと、いちいち、あー東京タワーだなあって感じちゃう。パリだとエッフェル塔がランドマーク。

このご時世なんで今は観光客がいません。早くコロナ禍が終息して・・・

君への贈り物 探す 探すつもりだ。

今だからこそ、こんなファンタジーも大事です。

こんな長文を読んで頂きありがとうございました。

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masami

3.5リアル「恋❤️すると胸が痛くなる」

2021年2月24日
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鑑賞方法:映画館

6連ハーモニカにきらめくエッフェル塔❣️
予告編にガッチリ心掴まれての鑑賞…

やや、脚本にツッコミしたさもありましたが
船上バーに行ってみたい!
ポップで小洒落た主人公の部屋にお邪魔してバスタブに入りたい!
パリの街に何故か似合うトゥクトゥク!
懐かしのVHSやプレーヤーのアナログ感に😂!
幻想的な映像美!心地良い素敵な音楽!
などなど掴みどころ多しのその世界観に溺れそうになりましたよ!

一連の人魚作品に堂々と肩を並べるhappyでちょっぴりダークな夢見たし大人のファンタジーでございました!

落ち着いたら水族館にまず行きたくなりました!

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ねもちゃん

4.0気楽に、ただ楽しみましょう、映画を。

2021年2月24日
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鑑賞方法:映画館

なんだかとても安っぽい言い方なんですが・・・(笑)
「ポップでキュートなファンタジー」としか言いようがないのです。楽しく、可愛らしい作品です。
難しいことは考えずに、ただただ楽しんで観て欲しい作品です。

人魚姫が現代に現れたら・・・ってお話です。
舞台は現代(?)のパリですが、時代設定は不明瞭です。その辺りがもうファンタジーです。
古のヴォードビル風な雰囲気のBarが出てきたり、アーティストでもある監督さんの哲学にのっとるようなパフォーマー(サプライザー)・・・「サプライザー(Surpriser)”とは、大いなる想像力を持つ者たち。人々を驚かせ、その世界を変える者」・・・がメインキャストなところも、ちょいと知っているようで見たこともないようなフランスを見ている気分になります。

ファンタジーっす。改めて。
けど、それがいいのです。

設定がもういいですよね。このヒネリが。
人魚の歌を聴いたら(恋したら)死んじゃう、けど仲良く世話するのは恋する心がなくなっている男。
あーー、もうっ!って感じのゆっくりじわじわと紡がれる淡い、それはそれはアワーーーーイ(甘いじゃないんです)恋物語が、歳を重ね殺伐としている僕の心にシュッシュッと霧吹きで水をかけるが如く潤わせてくれるのです。

でもって、人魚が・・・まぁチャーミング!その大きな瞳で「私、殺しちゃうの」って言われてぇなぁ!(笑)
いかん、これは・・・好きになっちゃうパターンだ!
ってな具合です。キーとなる隣人もチャーミング!あの気の毒な医師は・・・もうちょっとなんとかしてあげられなかったのか?と思うけど・・・全体を通して、「よし!」です。

お伽話なんで、色々と細かい不整合は目を瞑ります。見なかったこと、聞かなかったことにします。
そんなの言い出したら、ムーミンはなぜ二足歩行できるの?なんてことまで言及しなくてはならなくなるからです。はい。

しっかり作られて、しっかり演じられて、ちゃんと作品として成立しているこの現代のお伽話を観て、コロナ禍で大変な日々に少しでも潤いが得られればと思います。
水がないと・・・人魚は辛いのです。

あ、言い忘れ・・・キスシーン、とっても綺麗です。
秀作です!

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バリカタ

3.0大人のファンタジー

2021年2月24日
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鑑賞方法:映画館

ですね。冷静になるとツッコミどころ満載ですが😊、あくまでもファンタジーと言う事で。

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ごっとん

4.0夢のある映画

2021年2月23日
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鑑賞方法:映画館

人魚って怖いですね。

映画は怖いところもあるけど、ロマンチックです。主人公の出ているお店が素敵です。

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Momoko