「私も憶測した」私は確信する MARさんの映画レビュー(感想・評価)
私も憶測した
2000年にフランスで実際に起きた「ヴィギエ事件」を題材にした法廷モノサスペンス。
突如として姿を消したスザンヌ・ヴィギエという女性。手掛かりという手掛かりもなく、今現在も生死はわからないままの未解決事件らしい…。
失踪日は2000年2月27日…ってちょうど21年前の今日じゃないか!!
そんな偶然に驚きつつ・・・。
証拠もないまま殺人を疑われてしまう夫のダニエルを助けるべく、弁護士デュポンとシングルマザーのノラが奮闘する。
ちょっとテンポが良すぎる展開に加え、鳥肌の立つような伏線回収みたいなものもないからあまりノリ切れず(そもそもそういうのを狙った作品じゃないけど)、しかし確かなメッセージを持っている本作。
本当に、後半デュポンが言うセリフが全て。
気持ち的には全面的にノラに同意だけど、段々と目的がズレてきちゃっていたのは確か。
相手をダニエルと同じにするのがゴールじゃないですからね。
そもそもそれは弁護士の仕事でもないし…。
最終弁論のシーンは見ごたえがありましたね。
それと同時に、この言葉が10年も経ってやっと強く語られたものなのかと思うと、ある意味唖然としてしまう。こんなんで10年も続いたの?ダニエルの時間返してほしい。。
まさにちょうど21年経った本日現在もスザンヌの行方は分かっておらず。真実が気になる。
やっぱりデュランデが~とか結婚生活が破綻していたダニエルにも動機が~なんて自分なりの推理(憶測)を楽しみ始めた所で、デュポン・モレッティ氏に叱られたような気分になる、、、人の悲しい性ですね。
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