「優しい気持ちでゆっくり観られる」ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
優しい気持ちでゆっくり観られる
D.ジョンソン演じる主人公のマギーはアメリカのトップシンガーの一人として活躍するグレースの付き人として働いている。
そんなマギーは音楽一家に生まれ大学まで音楽の勉強をし、音楽を心から愛している。故にトップスターの付き人として働きながらも自身の音楽プロデューサーになる夢を捨てきれずにいる。
そんな中素晴らしい歌声を持った男性と出会いそして恋に落ちる。彼との出会いがプロデューサーへの想いが高ぶり、彼をなんとかデビューさせようと必死になる。
それが本職に響き、グレースのイベントの一部を台無しにしてしまい解雇処分を命じられ、また恋人とも溝ができる。
彼らとの関係に距離をおき故郷に戻る。距離をおいて初めてマギーの存在の貴重さに気づきグレースに戻るよ言われ、そして念願だったプロデューサー職に就く事になる。
そして恋人はグレースの息子だったと知り最後はハッピーエンドに終わる。
まぁストーリーはありがちではある。特にオチのグレースの息子の存在も早々と察してはしまう。あんなに互いに恋人は作らない、母親は幼い頃に出て行ったという描写が冒頭にあると登場人物が少ないこの作品ではある程度は察してしまう。
ただこの作品に関してはそれで良い。大きな変化や描写はないが、ゆっくり観られてそして人間関係や、人との繋がりといった所を優しく温かく描かれている為こちらもやさしい気持ちでゆっくり観賞ができる。
挿入歌なんかも優しい曲調の曲が多くさらにこちらも温かい気持ちで鑑賞ができる。
人に強く勧めたくなるほど魅力ある作品ではないかもしれないが、音楽とそして人と人との繋がりの大切さに魅了され優しい気持ちになれる作品だったように思えた。