劇場公開日 2021年1月22日

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KCIA 南山の部長たちのレビュー・感想・評価

全132件中、1~20件目を表示

3.5イ・ビョンホンの名演を堪能し、感慨に耽る

2021年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

韓国の実話を基にした映画の腹の括り方(覚悟)には毎回感服させられる。1979年10月26日に韓国の朴正煕大統領が、右腕とも言える中央情報部(通称KCIA)部長キム・ギュピョンに暗殺された。大統領はなぜ暗殺されたのか。映画はこの事件発生の40日前から真相にスリリングに、サスペンスフルに迫っていく。

原作はキム・チュンシクによるノンフィクション「実録KCIA『南山と呼ばれた男たち』」。メガホンは「インサイダーズ 内部者たち」で、財閥と政治家の癒着による巨大権力の腐敗を描き高い評価を得たウ・ミンホ監督がとった。「KCIA 南山の部長たち」の全編を貫く重厚なトーン、カメラワークや光と影にこだわった照明、そして79年当時を再現した美術など、そのクオリティは極めて高く、フランシス・フォード・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」(1972年)のような質感と展開に圧倒される。

しかし、何と言ってもこの作品の見どころはキム・ギュピョン部長を演じたイ・ビョンホンの名演に尽きるだろう。「インサイダーズ」でも組んだミンホ監督と息もぴったりで、キム部長の揺れ動く心情を、無表情のようでいて、瞳の奥や表情のちょっとした動き、またその背中で力強く、そして繊細に表現し、説得力を与えている。

パク・チャヌク監督の傑作「JSA」(2000年)で、共同警備区域の若き兵士を鮮烈に演じていたイ・ビョンホンが、20年の時を経て、大統領暗殺者の役を演じているのがとても感慨深い。本国で大ヒットし、ビョンホンが百想芸術大賞主演男優賞を受賞したのも納得である。彼の成熟した名演を堪能でき、韓国史を知る上でも必見の作品だ。

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和田隆

4.0権力はなぜ人を腐敗させるのか

2021年3月31日
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鑑賞方法:映画館

権力を握ると人が変わるのは歴史の必然なのか。韓国の中央情報部局長が現職の朴正煕大統領を暗殺した事件をもとにしたこの作品、かつて同士としてクーデターを起こした大統領と主人公の中央情報部部長は、やがて学生運動の弾圧の是非を巡って争う関係になる。自らの保身ばかり考える取り巻きと同様に、大統領にはかつて国を変えると志して、腐敗と旧悪の一掃を唱えてクーデターを起こした。しかし、長く権力の座に居座り、自らが腐敗と旧悪となってしまう。少なくとも主人公にはそう思えた。国を想う気持ちを忘れた独裁者は国家にとって裏切り者、だから主人公は職責として大統領を暗殺した。歴史は繰り返すというが、高い志を掲げて権力の座についたものもいつか腐敗する、歴史はその繰り返しで様々な人間が実権を握ってきた。
映画は、主人公のキムが国家の行く末を憂う人物として描く。彼の行ったことは暗殺であり、非合法な手段である。しかし、この映画は暗殺の是非は問わない。むしろ、この暗殺行為は歴史の歯車だったのだという感慨すら湧く。

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杉本穂高

4.0非常に見応えのある現代史の実録モノ

2021年1月24日
PCから投稿

見応えのある実録モノであり、各々の人物の感情のうねりがダイナミックに伝わってくる。単に歴史的事実を並べるのではなく、そこに個々の思惑がどう絡み、いかにして79年のあの日、あの時、主人公が引き返すことのできない橋を渡ることになったのかを、時に針のような鋭さで描く。つまり、感情はダイナミックで、演出はタイト。このメリハリが本作では巧みに機能していて、韓国、アメリカ、フランスという広大な場所移動を抱えながら決してバラバラな印象はなく、さらには一つ間違えると複雑さに溺れかねない相関図をあえて最小限にしたのも効果的。本編が2時間弱に収まっている点も含めて、作り手のアングル設定が非常にクレバーなのだ。そしてやはりイ・ビョンホン。メガネ奥の目の動きで、彼の動揺や思惑、意志、覚悟のほどが推し量れる。さらにはベテラン役者陣との絡み合いによって場面ごとに微妙に温度感の異なる化学変化が醸成されていく様は見事だ。

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牛津厚信

4.0暗殺決行の瞬間に向けてキリキリと弓が引かれるような緊張感

2021年1月22日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

たまたま大河ドラマ「麒麟が来る」が大詰めを迎えているが、韓国で権勢をふるった朴正煕大統領を側近のKCIA部長が暗殺した事件は、まるで織田信長を明智光秀が討った本能寺の変のようだ。動機は諸説あるが、首謀者に「世のため民のため」という“義”があったとする説に立つ点でも「麒麟が来る」と共通する。

ウ・ミンホ監督は2作前の「インサイダーズ 内部者たち」でイ・ビョンホン(破天荒なヤクザを熱演)と組み、韓国のR指定作品として歴代最高の動員数を記録した。同監督の「スパイな奴ら」も配信で観たが、いずれもケレン味あふれる演出という印象。だが今作は実際の暗殺事件に基づくこともあってか、ソリッドでストイックな演出に徹している。イ・ビョンホンも打って変わって七三に固めた髪に眼鏡でイケメンオーラを封印し、大統領からの理不尽な命令に追い詰められていくKCIAのキム部長を的確に演じた。いくつもの出来事と状況が積み重なり、大統領暗殺という究極の一手に至るまで、場面場面の丁寧な心理描写でじわじわと緊張が高まるさまは、弓がゆっくりとキリキリと引かれていくかのよう。放たれた矢と同様、決行はほんの一瞬だが、そこに至るサスペンスの盛り上がりこそが本作の肝だ。

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高森 郁哉

4.02020年の韓国で興行収入1位、アカデミー賞選出作。1979年に韓国大統領が韓国のCIAに暗殺された実話がベース。

2021年1月22日
PCから投稿

まず、結論から言うと、本作の出来は良いです。実際に韓国で2020年の年間興行収入1位の大ヒットをしています! しかも「パラサイト 半地下の家族」に続いて、本年度のアカデミー賞で韓国代表作に選出されてもいます。
ただ、決して難解な内容ではないのですが、日本人が見ると、「少し難しい」と感じるのかもしれません。
それは、顔と名前と専門用語と場所が少しややこしいので、置いてけぼりにされるシーンも出てくると思われるからです。
まず、さすがにイ・ビョンホンは有名なので識別しやすいと思います。ただ、彼以外だと似た雰囲気の顔の人もいて、「…ん?」となるシーンもあると思います。
また、名前が、キム部長、パク大統領、パク元部長、クァク室長など、やはり韓国映画らしい名前が多く、登場人物も少なくないため、ややこしくなります。
さらには、タイトルの「KCIA」というのは、韓国のCIA(中央情報部)のことで、政治が舞台なので韓国の政治の専門用語も出てきます。

ただ、あえて言うと、細かいところは無視してもいいのかもしれません。
全体を見てみると、やっぱり面白いと感じられる作品だからです。
本作は、1979年10月26日に韓国の大統領が「KCIA」に暗殺された実話をベースに描かれています。フィクションの部分もありますが、史実を描いていて、ラストでは「実録映像」に変わります。
映画で描かれるのは、「暗殺事件発生の40日前」から「暗殺事件当日」までなので、案外、短い期間なのです。
しかも「韓国版のCIA」なので、韓国だけではなく、アメリカやフランスも舞台となっています。
さらには、意外なところで「日本語」で話し始めたり、「日本の週刊誌」が出てきたり、「日本のお札」が出てきたりもします。
ちなみに、副題の「南山の部長たち」というのは、「KCIAの歴代トップたち」という意味です。
「KCIA」という大統領直属の諜報機関は、大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っているため、「KCIAのトップ(部長)」は大統領の次に権力を持っている存在でした。
そして、「KCIA」は南山という場所にあったので、その「歴代の部長たち」は、場所に因んで「南山の部長たち」と呼ばれ恐れられていたのです。
本作では、アメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発するパク元部長と、イ・ビョンホンが演じるキム部長の2人が登場します。

わずか40日間を描いた作品ですが、「今から約40年前の韓国って、こんな感じだったの?」と、いろんな面で発見や驚きがあると思います。
果たして「イアーゴ」は誰だったのか? これだけでも十分に面白いサスペンス映画です。
なお、評価は、知識の有無で平均3.5~4.5点くらいになると思うので中間の4点にしておきました。

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細野真宏

4.0凄い話、これも実話ベース。

2025年7月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イ・ビョンホン(僕が名前を知っている唯一の韓国の男性俳優)も大統領役の俳優も実に演技が上手い。毎度の事ながらこれがほぼ実話というのが韓国の凄いところか。

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Yohi

4.0陰鬱だけど、綺麗な映像、魅力的な主人公

2025年6月18日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

ドキドキ

 韓国の歴史を少しでも学ぼうとして、「ソウルの春」を鑑賞後、本作を鑑賞しました。本作の方がより陰鬱な雰囲気が漂いますが、映像はずっと綺麗で、美術作品として好ましい映像です。落ち着いた主人公(イ・ビョンホン)はとても魅力的で、その風貌や演技の一挙手一投足が格好良くて素敵です。
 ただ、エンドクレジットで、主人公のモデルになった実在の人物の写真と軍法会議でのコメントが紹介されていましたが、それを見聞きすると本作本編の印象がかなり変わリ、本作のフィクションの程度が高いのではないか、と事実との乖離が気になりました。

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たけちゃん

3.5「青瓦台の主は早死する」

2025年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

 1979年、アメリカに亡命したKCIA前部長パク ・ヨンガクは、下院の聴聞会でパク・チョンヒ韓国大統領の腐敗を告発、回想録も執筆中だという。激怒した大統領は、KCIA現部長キム ・ギュピョンに回想録の原稿の入手を命令。任務を遂行しようとするキムだったが、彼もまた大統領と側近に失望していき。
 民主化を掲げ軍事クーデターにより大統領となったパク・チョンヒだったが、独裁者となり最期は部下に暗殺され、短かったソウルの春が始まる。その暗殺の経緯をフィクションを交えて描いた物語。容易に同志に手をかける、軍事独裁政権の非情さが恐ろしい。心情の変化と緊張感が手に取るようで楽しめました。韓国の歴史を知らなくても、興味を惹かせる作品。
 青瓦台は韓国大統領府がある場所、南山はKCIAの本部があった場所。

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sironabe

4.0硬派な実録もの。韓国現代史に無関心な人は辛い

2025年5月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

知的

2020(日本は2021)年公開、韓国映画。

【監督】:ウ・ミンホ
【脚本】:ウ・ミンホ、イ・ジミン
【原作】:金忠植〜『実録KCIA―南山と呼ばれた男たち』

主な配役
【KCIA部長 金規泙】:イ・ビョンホン
【朴大統領】:イ・ソンミン
【前KCIA部長 朴勈愨】:クァク・ドウォン
【大統領警護室長 郭尚川】:イ・ヒジュン

1.俳優たちの熱演で当時の空気を思い出す

イ・ビョンホンに目が行きがちだが、
大統領役、警護室長役、本当に良い芝居をしていた。

実際の朴大統領は、長期にわたり政権維持したため、
徐々に国民の信任をうしない、暗殺未遂が発生して奥さんが亡くなったり、いつか、事件に巻き込まれる予感は漂っていたのを思い出す。

しかし、まさか最側近に殺されるとは…

暗殺後に、南山に向かっていれば大統領になれたのでは?
という意見も目にするが、
個人的には行く先がどちらであっても、
あるじ殺しの「明智光秀」に未来はなかったと思う。

2.真相はわからない

本作のラストシーンでは、
コードネーム「イアーゴ」が、全斗煥であったことが描かれていた。

◆アメリカ黒幕説
◆単なる個人怨恨説
◆失脚させられることを恐れた暴発説

諸説あるが、あの年代の人達は、
本当の秘密は墓場まで持っていける能力があるので、
おそらく真相は闇の中だろう。
※前KCIA部長がフランスで拉致・殺害されたのは確かなようだが。

3.まとめ

しっかりと硬派な作りに徹した姿勢に好感が持てる。
意味不明なロマンスを挟んだりしないのも◎。
☆4.0

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Haihai

5.0何の為に⁉️

2025年5月5日
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りか

4.5イ・ビョンホンが素晴らしい

2025年2月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

最近尹大統領の騒動もあって、韓国近現代史に興味を持ち、映画で観たらわかりやすいじゃん!と、手始めに鑑賞。
いや、面白かったです。
特にイ・ビョンホンの演技、実は初めて観ましたがすごいなーと思いました。
職務に忠実な情報部の部長が、なぜ大統領を裏切るに至ったのか。。
その心理の葛藤がすごく細かく描かれていました。終始冷静沈着な彼が大統領を撃ったあとの演技が秀逸!
ストーリーそのものは、ある程度基礎知識がないとわかりにくいかもしれません。
大統領役の人も悪役がはまってました。
真実とフィクションの境が曖昧なこういうジャンルをファクションというらしいですが、見事なファクションでした。

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ナイト

1.0実際あった事件

2024年12月30日
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鑑賞方法:VOD

とにかく淡々と、歴史は進む
あったであろう事実
イ・ビョンホン
さすがですとうならずにはいられない

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千恵蔵

4.0夢中になってあっという間に見終わってしまった。

2024年12月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今現在うつ病のわたしがこの映画を観て、こんな世界に日々耐えて出勤できていた人たちがいたことに驚いた、同じ人間とは思えないバイタリティー!というのがまず感想でした。

初めは同じ志しで革命を起こしたのに、いまその大統領は変わってしまった。しかも陰で自分を侮辱して立場を切ろうとしている。それでもその大統領のために戦友を騙して殺してしまうまでしてやったのに。車で連れ去って暗殺するはずが、強くて車の中の雇われ殺し屋を頭に袋を被ったまま手錠をかけられたままやっつけて逃げ出すシーンがかっこよくてよかった、結局殺されてしまったけど…。対立する軍の部長?との揉み合いのシーンも主人公を応援していながら観ていた。主人公は暗殺者で実際に殺人を犯しているけど、この映画で主人公は悪人には表現されていないようだった。当時の韓国の国民の人たちの感想を聞きたいなと思った。

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ししまる

4.0個人の信念の「狂信性」の怖さ

2024年12月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

映画「ソウルの春」へとつながる、朴正煕大統領暗殺事件を扱った作品。今作を単独で観ていたらきっとわからなかっただろうと思うことが、ユン大統領の非常戒厳騒動と「ソウルの春」の視聴のおかげで大分理解できた。
ただ、どちらの作品を観ても、やっぱりその時々の軍のクーデターの大義名分が、自分にはよくわからない。反共や北の脅威が強い理由になっている(今回の非常戒厳も)が、日本の植民地支配を経てソ連参戦からの南北分断、その後の朝鮮戦争という経緯を考えると、そもそもの昔に戻る南北統一に気持ちが向かうのは、人々としてごく自然なことのように思うのだが、大韓民国としての体制維持の観点からは、そんなに許されないものなのだろうか。朝鮮戦争のきっかけとなった北の侵攻や、南だけで国家の樹立が急がれたこと、朝鮮戦争の結果の何十万人という犠牲者、形式上は今も休戦状態ということからすると、やっぱり許せない状態なのかもしれないが…。
「モガディシュ」や「宝くじの不時着」の中に見られたような世界を望むのは、自分が傍観者でいられる立場だからなのだろう。
それでもなお、東西ドイツが統一を果たしたように、朝鮮半島の統一の道を探る方向が主流にならないものか、自分はずっとモヤモヤしているので、クーデター自体が、もっともらしいことを口実にした単なる権力闘争に見えてしまうのだ。(実際にそうなのかもしれないけれど)
体制側の腐敗を指摘し「国民のために」とは言うが、朴正煕が起こした5・16軍事クーデターの目指したものが、今ひとつつかめていない自分にとって、イ・ビョンホン演じるキム部長が繰り返し語る「我々が何のために革命を起こしたのか思い出してください」というのが正直入ってこない。
「反乱分子は戦車で轢き殺せ」という警護室長や大統領に対して、苦虫を噛み潰したような表情はするものの、大統領がいみじくも指摘したように、キム部長自身も「目的のためには友人(パク元部長)を殺す人物」な訳で、「何を国益と考えるか」の違いによって、「犠牲にしても仕方がないという相手が誰か」が変わっただけに過ぎないのではないかと思ってしまう。
そう思いながら観ていると、この映画の本当の怖さは、「これが絶対に国のためになる」と思っている個人の信念の「狂信性」なのではと思わされる。(そうした点でいうと、「ソウルの春」でも、今作でも、自分の欲望にまっすぐな人物として描かれる全斗煥は、逆の意味で清々しさを覚えるくらいだ)

今作の中で、朴正煕は度々「君のそばには私がいる。好きなようにしろ」というセリフを口にする。パクもキムも南山の部長たちはそれに従い、良かれと思ってしたことの揚げ足をとられて失脚していってしまうのだが、その人が判断基準になる人治主義の手法が、こうして全斗煥に継承されていったんだなというのは、よく見てとれた。

というように、すっごく面白かったとまでは言えないが、改めて色々考えさせられた映画だった。

本筋とは外れるが、お酒が本当に美味しそうに描かれていて、マッコリのサイダー割、やってみたくなった。

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sow_miya

4.0盗聴

2024年11月7日
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鑑賞方法:VOD

ハズレ無しでおなじみ韓国の実録路線映画。政治的信念や正義への思いと、死の恐怖との間で引き返せない道へと進むKCIA部長を描く。イ・ビョンホンいいね。/コッポラ『カンバセーション……盗聴』でもそうだけど、盗聴は人をおかしくするね。聞こえない方がいいことってあるね。

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ouosou

4.5極上サスペンス

2024年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

韓国映画にありがちな間抜けなキャラが出てきて
ノイズとなることなく(直情的な奴は出てくるが、間抜けではない)
終始緊張感のある演出で、最後のその時へ迫っていく。
イ・ビョンホンの演技が素晴らしい。

史実でも義憤説と私情説どっちもあるらしいので
最後の描き方もよかった。

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うまぶち

3.5ふと

2024年9月28日
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鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

途中でプーチンを思い出した。
ロシアでもこういうことが起こる可能性ないのかな。

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tykotoeiga

3.5韓国のバックボーンを感じる

2024年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

実際にあった大統領暗殺事件

男性ばかりの政治組織

18年続く独裁

映画化できたことが、ある意味、韓国の今なのだ

歴史的背景を知ることが、その国を知ることにつながるという
当たり前のことに気づかされる

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くまっち

4.0大統領閣下のお気に入り

2024年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

韓国映画強化月間、第3弾は「KCIA 南山の部長たち」!

韓国映画に疎い私でも、ご存知!イ・ビョンホン。かの名作JSAはリアルタイムで劇場で観ましたから。

自分の好きな政治もの、情報機関ものなので、評価が甘めになっている可能性大ですが、予想に反して、国家の陰謀とかそういう大それた話ではありませんでした。韓国の歴史を知らなかっただけですけど・・・。
ワシントンでのアメリカ議会の公聴会、パリでの工作活動など、政治もの、情報機関もののエッセンスは入れつつも、ほとんど3人の男の心理戦というか愛憎劇というか。
「大統領閣下のお気に入り」になれるかどうかが出世と生死を分けるという非常に狭い世界の話。

KCIAのキム部長の凶行は、国家国民を思ってのことですか?苦悩するヒーローのような描かれ方をしていて、イ・ビョンホン贔屓だとそう見えてしまうかもですが、どうもそんな深遠なお考えと冷静な判断で閣下を暗殺したようには思えません。
ほとんど、感情的、発作的な犯行でしょう。彼は閣下の暴走を止めたかった。あの頃の閣下に戻って欲しかった。自分の話を聞いて欲しかった。歪んだ愛情なのかもしれません。

情報機関のトップとしてのキリッとした表情と出で立ち。打ち震える感情が表に出てくるのを必死で堪える苦悶と緊張の表情・・・。イ・ビョンホンの演技が堪りません。
情報機関員らしくスマートに仕留めず、拳銃の弾切れとか、血糊で滑るシーンを入れてくるあたり、彼の発作的凶行と動揺ぶりの生々しさが伝わってきて、演出にも唸ります。

しかし、私はやはり目がおかしくなったのかもしれません。
「密輸 1970」でも同様の現象に陥って困ったのですが、イ・ビョンホンがずっと遠藤憲一に見えました!

こうして評価の高い韓国映画を観ると、どうしても邦画と比べてしまって彼我の実力差というか、政治でも何でも恐れず描く映画界の度量の差というものを見せつけられる気がします。日本の映画界は、何か恐れているのか?忖度しているのか?

いつか日本でもこのような権力の「暗部」に真正面から切り込む映画を観たいと願います。大衆ウケしなくてもいいから!

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TS

4.0大統領の殺し文句がすごかった。

2024年9月2日
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鑑賞方法:VOD

凄かった。
最後20分ほどは自分の心臓の音が聞こえそうだったわ、ヘッドホンしてみてたから。
夢中で観てしまった。

大統領の部下を掌の上で転がす時に使うセリフが何ともいえない。何があっても味方だよ、と言われているようなもんでしょ。
時の権力者にそんなこと言われたら、そりゃグラグラするよな。。

そして太鼓持ちが過激だと、注がれる油の量が半端ないから燃え上がり方も激しいな。
彼がずっと可燃材料を投下し続けるから、大統領も自分の火種を全然穏やかに消せず、冷静に冷やそうとするキム部長の声が届かないのがしんどかった。

先に『ソウルの春』を観てからこちらを観たのだけど、本当に激動の時代だったのね。
事実は小説よりも奇なりは上手く言ったものだわ。作り話じゃないところがすごい。

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icco
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