燃えよデブゴン TOKYO MISSIONのレビュー・感想・評価
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無心で楽しめる。痛快すぎるド迫力アクション!!
【賛否両論チェック】
賛:痛快で怒涛のアクションの数々を、何も考えずに観られるのが楽しい。一本気溢れる主人公の人柄も魅力的。
否:設定やストーリーは荒唐無稽すぎて、ツッコみどころが満載。東京の街のシーンも、日本人が観ると違和感しかないはず。
不幸が重なったせいで巨漢へと変貌し、それでも愛と正義に孤軍奮闘する主人公の姿が、まさに痛快でカッコいいのは、さすがドニー・イェンのアクションです。ストーリー自体はシリアスなはずなのに、主人公がなんだかんだドタバタの大騒動を繰り広げながら、ピンチを切り抜けていく姿は。どこかコントみたいでクスッと笑ってしまいます(笑)。
ただ、如何せん物語の世界観が荒唐無稽すぎるので、その辺は好き嫌いが分かれそうなところです。また、この手の映画にはよくあることですが、日本人からすると、街の看板や住民の会話1つをとっても、
「いやいや、東京って全然こんな感じじゃないでしょ(笑)。」
って思わずツッコみたくなってしまうのも、致し方ないところですね。
基本的には、何も考えずに純粋にアクションを楽しみたい、そんな作品といって間違いなさそうです。
新宿の映画館で観よう!
2021年元旦の映画初めはとにかく楽しく笑える映画を求めていた自分にはピッタリの作品だった。
いわゆる昔懐かしい香港カンフー映画の、いい意味での馬鹿馬鹿しさを残した現代版デブゴン。
歌舞伎町や築地のカンフー映画用に作り込まれたセットは本当に凄い!楽しい!
TOHOシネマズ新宿での鑑賞を絶対的におススメする。帰り道に甘栗屋を探してしまうだろう。
東京タワーでのアクションシーンは、一部の足場だけをセットで作り、他は全てCGだが、良くできていたと思う。(何故か映画の冒頭にそのエクスキューズが表示された…)
イップ・マンで聖人君子のような役がハマっていたドニー・イェン兄貴が、コミカルで愛嬌のある役柄を演じるのも味わい深い。自身の過去作の写真を用いたり、シーンを再現したり自虐的な扱い方もファンにはたまらないサービスだ。
それにしてもドニーのカンフーアクションは本当にかっこいい。デブのメイクをしてあのキレはすごいよ・・・。冒頭の車のアクションシーンからアガりっぱなしだった。築地のリフトを使ったアクションもよかった。
谷垣監督に感謝を伝えたい。最高!
正月気分のうちに観て欲しい映画!と、監督もおっしゃってます。
みんな、映画館へ行こう!
太ってもドニーの兄貴
最近お正月映画と呼べるものが減ってきた気がする。
いい意味で言うと、春休み、夏休み、冬休み~年末年始という
映画公開の中心時期が一年に満遍なく広がっている印象あり、
ただ年末年始は大作映画を一本は観たい気持ちは
子どもの頃からの経験があるので、
ようやく、いや久しぶりにお正月映画として楽しめる
エンターテインメントの快作だと思う。
それに香港のアクション映画、主演は宇宙最強のドニー・イェン兄貴。
監督は日本が誇るアクション監督、谷垣健治。
最初、ちょっと映像的に現代調に凝った感じかなと思わせつつも、
まだ痩せているパートでのドニー・イェン兄貴のキレをまず確認。
上半身はタキシードなのに下半身はなぜかジャージ(だったと思う)という
アンバランスな衣装で武装した強盗集団に身一つで突撃&追跡する兄貴。
結局兄貴は香港映画によく出てくる腕はものすごくいいが
派手に活躍するため、警察内の厄介者(これに時代遅れ感を味付けとして加えて)
であり、この追跡で何故か何もしていない同僚は昇進、兄貴は証拠品係に左遷。
また追跡のせいで婚約者との約束をすっぽかし、愛想つかされて別れる。
ただあらすじだとこれで落ち込んで太るとあるが、
実際には婚約者もなかなか性格が特殊(神経質、売れない女優だけどプライド高め)な故、
付き合っている時点からドニー・イェン兄貴はちょっと距離感ある感じ。
ただいつもそばにいるはずの存在がいないことで何となく空虚になり、
次第に太り、コツコツそれを重ねた結果、120㎏の巨漢になってしまったというのが、
現代っぽさと、昔の香港映画の荒唐無稽さとは一線を画して良いなと思えた。
それから日本へ容疑者を護送する兄貴、日本に来て容疑者は逃げるは
トラブルに巻き込まれるも、日本のオリエンタルな歌舞伎町(架空)でヤクザ連中を料理、
太っても兄貴というキレと太ったおかげで付いた威力で降りかかる火の粉を払うように
敵を倒していく。
途中でドニー・イェン兄貴の過去作「SPL」や「フラッシュポイント」の映像を出してきたり、
オマージュシーンを再演したり、お年玉的な遊びが尽きない。
不思議なのは後半、婚約者と再会するときに何故かここぞという場面で
大きな地震が起きる。地震によりシーンが一旦リセットされるような感じと
何かが起きるのではないかという期待が籠る不思議。
ヤクザの野心的なボスを演じた丞威とのラストマッチ、
ファンならピンとくるオマージュもありながら、
コミカルな風貌でキレキレのアクションをイケメンに叩き込むドニー・イェン兄貴。
日本の警察が腐敗していたり役に立たないという外からの目線もありつつ
遊び心と人を大事にする心を忘れない、ドニー・イェン兄貴の快作だった。
谷垣健治監督の次回作を楽しみに待ちたい。
チャーミングなドニー
先ずひと言云いたいんだが、冒頭に「この映画の東京タワーのシーンはCGとセットです」なんて註釈を入れたのは何処の馬鹿だ。二度と許さん。
まあさて、ドニーがコメディやると、こうも可愛くなるのは何故なんだろう?太る前から可愛い(笑)
昔のドニー映画だと、怒ってる顔か(たぶん)怒ってない顔の二種類しか表情のパターンが無かったんだが(いや、そんな事は無い筈、たぶん)イップ・マンシリーズを経て確実な演技力を身に着けたんだと思う。
ゴリゴリのナルシストのドニーが太った役を演じるなんて、昔なら考えられない。ほとんど奇跡だ。
そんなドニーを見事に演出した我等が谷垣健治監督。苦労も多かったようで、監督を押し付けられた。次に同じ話が来たら下村勇二に振る(笑)。とか映画秘宝で云っていたが、またやっちゃうんじゃないかなあ?
何だかんだいっても、いい師弟関係だと思う。
なので是非、今後も組んで我々を楽しませてください。これまでもセリフ無しの共演シーンは有ったけど、内輪ネタ的なセリフのやり取りをする共演シーンを、是非観たいもんです。馬鹿ウケ間違い無しだ(ごくいち部に)。
そして今作のアクション監督を担当したのは立体的なアクション設計を得意とする「High&Low」の大内貴仁氏。
この方に任せたからこそ東京タワーのクライマックスは実に見応えの有るシーンになったと思う。
とはいえ先輩とその師匠に挟まれての演出は、かなりキツかっただろうなあ。ドニーは今やハリウッドスターなわけだし。
きっと胃薬手放せなかった事でしょうな(笑)。
で、クライマックスといえばその相手を務めたのは期待のアクションスター、丞威氏。
初めて目にしたのは「TOKYO TRIBE」で、まるで重力無視するかの様にクルクル廻ってピョンピョン飛んでいて、出演シーンは少ないながら、凄ぇ、何この人。って感じの印象を強烈に残した人だが、調べるとダンスが得意でアメリカでフルコン空手のチャンピオンになった事も有るという実力の持ち主。
背が高くハンサムで強いという人類の敵です(笑)。
今後も是非活躍して頂きたい。
因みにニコラス・ツェーには似てない。
以上の様に素晴らしいスタッフ、キャストによって作られた、暗い空気を忘れさせてくれるオススメの娯楽映画。
まだまだ公開してると思うので、まだの方は是非。
蛇足
タイトルが「Enter the fat dragon」なのにテーマ曲が「Way of the dragon」なのはなんでだ?ラロ・シフリンの権利高かったのかな?
あと、是非サモ・ハン御大にも出演して戴いて、ドニーに「ガリガリだな」とか言うシーンが観たかったなあ。
正月太り映画
東京に行ってヤクザと喧嘩する話
ドニー・イェンが肥満になって大暴れ。
コメディとしてコンセプト的にはいいかもですが、正直退屈でした。
ストーリーはほぼ無いに等しく、ただただ自己満足のスタントを見せられたとしか思えない。
キレキレの格闘シーンは流石ドニーと言った所だが、あえて肥満体でそのアクションを見れてもあまりかっこよくなかった。
サモハンのように実際太ってる人が体系に似合わず動き回るのはカッコいいけど、今回のドニーは作られた肥満体なので偽物感がすごくあった。
冒頭の痩せてた頃のアクションはかっこよかったんですがね。
敵役の岩永ジョーイのアクションはよかったですね、日本一動ける俳優なのではないだろうか、ラストバトル見ごたえありました。
個人的に一番、興味が沸いたのはエンディングのメイキング映像です。
むしろ舞台裏のスタントの仕組みや技術の素晴らしさをもっと知れれば楽しかったかも。
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劇中セリフより
「無事でいる事、それが大事」
アクション映画を撮る上でもっとも大事なことですね。
劇中何度も言ってるので監督の信条なのかも知れません。
ドニー・イェン大活躍
古き良き香港映画の爆笑カンフー🤣
CG多めですが十分に楽しめました。
テンポ感が独特であっという間に引き込まれて一気にという感じ。
日本は地震とヤクザと馴れあいだけでは無いと韓国映画製作者の皆さんにお伝えしたいと途中思いました。
ブルースリーと竹中直人、思わず懐かしいと心の中で叫んでました。
東京ミッションを是非映画館で🎦
これぞ香港カンフー映画!
2021年が明るく楽しい年になるよう、今年の1本めに選んだのは本作。予告編から、昔懐かしいジャッキー・チェンのカンフー・コメディを彷彿とさせたからです。その期待どおり、頭空っぽで笑って楽しめる作品でした。
とにかく序盤からアクション満載で、これぞカンフー映画といった感じでテンションが上がりました。走る車内で複数の敵を相手に立ち回る主人公フクロンがカッコよかったです。そして、散々あたりに被害を出しまくり、最後も大惨事の一歩手前で無事終了という王道展開も楽しめました。
物語も、この序盤の騒動から恋人との別れ、部署の異動、主要人物の関係性や人柄をコンパクトに描き、あっという間に舞台を整えてメインストーリーを展開していきます。このあたりも香港映画らしく、実にテンポがよかったです。
本作の舞台はほぼほぼ日本で、地方在住の自分には馴染みのない場所でしたが、おそらく歌舞伎町あたりでしょうか。しっかり取材して組んだセットだとは思いますが、日本なのにどこか違和感を覚える街並みで、洋画の吹き替え版を見るような感覚がなんとも言えない不思議さでした。そして、そのセット内で手近なものを駆使して縦横無尽に暴れ、あたりを壊しまくるカンフーアクションが痛快です。ただ、日本の街中で暴れられるとなんだか複雑な気持ちになるのは、やはりセットがよくできていたせいでしょうか。
それにしても、主演のドニー・イェンは本当によく動きます。本編中のフクロンはブルース・リーを意識していたようですが、キレと柔らかさとユーモラスな動きはやはりジャッキー・チェン。ラストの東京タワーでのアクションも秀逸でした。冒頭で「東京タワーはセットとCGだ」とわざわざ断りがありましたが、それでも現地ロケしたのかと思えるほどでしっかり楽しめました。
さらに、エンドロールもメイキング映像もしっかり楽しませてくれました。まあ、ストーリーはがばがばですが、本作に求めるのはそこではないと思うので、あまり気になりませんでした。というわけで、徹頭徹尾、正統派香港カンフー映画として楽しめる一本でした。
相変わらずのヘンテコ日本
特殊メイクのドニーイェンの日本が舞台の香港映画。
相変わらず外人から見たヘンテコ日本のオンパレード。
しかし、セットで作ったヘンテコ街並みの新宿歌舞伎町の日本語表記を目を皿にしてチェックしていたが、不思議とおかしなところは無かった。
なんでやろ?と思っていたら監督は日本人なのね。なるほどや。
予告編で見た東京タワーのアクションシーンは、冒頭テロップで本物ではありません、CGです。とのこと。
歌舞伎町やら東京タワーのセットとか意外にお金かけてますな。
そこには関心。
しかし、総体的には今ひとつかな
超一級の殺陣だった☆セットも金が掛かってる!捜査権の無いドニーがど...
超一級の殺陣だった☆セットも金が掛かってる!捜査権の無いドニーがどれだけ暴れようが関係ない脚本はテンポ良しだが、竹中直人をもっと生かしてほしかった…
声を“大“にして言いたい❣️誰かが言っていたが正月に持って来い!の作品⁉︎
(人はどうあれやれ,ブルース・リーだのサモ・ハン・キンポーだの)言ってる人をかなり見受けた気がした。 私は,スター・ウォーズ好きで、オットあの盲目の戦士じゃん❕が,この作品を観るきっかけになった処だが…。
サッパリ?スッキリ?後腐れも全く無く,冒頭にも書いたが、年始めには宜しいんではないでしょうか(笑)٩(^‿^)۶
Enter the fat dragon. こういうのが見たかった(制作側が)
ドニー・イェンをメイクで太らせたアクション映画を作ろう‼️って飲み会の席で出たような企画を本当にやっちゃいました的な作品です。ブルース・リーへのオマージュ盛りだくさんだったりして、作ってる側が楽しかったんだろうなぁってのが伝わってきます。監督が日本人なのでヘンテコな日本もギャグの一貫でしょう。
アクションは流石のドニー・イェン‼️まぁホントに動く動く。ドニー・イェンって「イップマン」みたいなキャラクターのイメージが強いのですが、きっとコメディがやりたかったんでしょうね。渋い顔ばっかりはもう飽きたって気持ちなのではないでしょうか?かなり弾けていました。今回は顔半分ぐらいを太った特殊メイクしているので若く見えますが実年齢は57歳💦そんな歳であれだけ動けるって「宇宙最強」は違います。まぁ、アクションにお腹ではじくみたいなデブ要素が全く含まれてなかったのはちょっと残念でしたけど。
アクションコメディで80年代のジャッキー映画のような雰囲気を残しつつ、現代版にアップデートしている感じでした。ちゃんとエンドロールにNGシーン入れてるし❗気軽に笑って観れる最近は珍しい部類の香港映画なのではないかと思います。
そう言えばドニーって「イップマン2」辺りで本家デブゴンのサモハン・キンポーとも共演していましたね。もしかしてその頃から本作のアイディア思い付いてたりしたのかもしれませんね。
この作品に期待するもの
ストーリーはけして面白いわけではない。回りくどいところもあるし、ステレオタイプなところも多い。
だがこの作品を観る人は、そんなことを気にしてはいないだろう。
そうした観客には、この作品は100%応えてくれる。
ドニーさんは太っても速いし強い。身軽だし正義感に溢れている。ヌンチャクを駆使したり、ブルース・リー作品への目配せも欠かさない。
そういう意味では100点だし、それ以上の議論は不要でしょう。
今作は、敵役の岩永ジョーイのアクションも良かった…
けっこうよかった
最初、ドニー・イェンが見ようによってはぽっちゃりしてなくもないかなと思っていたら、後からどんどん太って本格的なデブになる。アクションがすっごく面白いのだけど、恋愛ドラマや警察の腐敗のサスペンス要素はやたらとごちゃついていて眠くなる。竹中直人のブルースリーの物真似が久しぶりに見れる。
昭和感とクンフー映画への愛が溢れるどこまでも微笑ましい温故知新系香港アクション
それは2013年2月10日、今はなきシネマート六本木にブルース・リャン主演の『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』を観に行った時のこと。颯爽と現れて客席についた一人の客の姿に、自分含む全観客6名(恐らく全員映画秘宝読者)が息を呑んだ。
・・・谷垣さんだ。
数多のアクション映画でスタントマンを演じ海外でも活躍する谷垣健治さんを知らない者はそこにはいなかったが、谷垣さんですよね?と話しかけるKYな奴もいなかった。我々はスクリーンでブルース・リャンの老いてもなお切れ味鋭いクンフーを堪能し、ニコニコしながら客席を後にする谷垣さんを無言で見送った。
そして私は映画の余韻を楽しみながら六本木駅から日比谷線に乗り込むと、目の前にまた谷垣さんが・・・。
そして谷垣さんは持っていた紙袋の中から取り出した黒い箱を開けて中から一体のフィギュアを取り出した。
・・・それ、『葉問』のドニー・イェンやん!
またニコニコしながらドニーのフィギュアを愛おしそうに眺めた後谷垣さんは下車して行きました。
そんな谷垣さんとドニーの美しい友情をこの目でちゃんと目撃しているわけで本作がハズレのわけがないです。
香港の刑事フクロンは女優のホーイとの結婚を控えていた時に立ち寄った銀行で強盗と遭遇、派手な追跡で警察署長を激怒させてしまい証拠品保管室勤務に異動。ホーイにも愛想を尽かされたフクロンは来る日も来る日もクンフー映画を観ながらジャンクフードを貪り食っていたら半年で120キロを超す肥満体になってしまう。そんな折上司の頼みで日本人の重要参考人を日本まで護送する任務を引き受けたフクロンだったが、護送中に逃走されてしまう。このままでは香港に帰れないフクロンは上司の友人シウサーの協力を受けて捜査を開始するが・・・。
冒頭、劇中に登場する東京タワーは本物ではありませんと釈明するテロップが入る時点で、じゃあ東京タワーが重要な舞台なんやねと解る親切なインストラクションから始まる本編は温故知新に満ちた作品。これ昭和の『燃えよ!デブゴン』とは何の繋がりもない作品でそもそも脚本もプロットも適当。参考人を護送するのにわざわざ静岡か山梨を経由(単に富士山をバックにしたかった?『大福星』へのオマージュかも)、築地市場とテロップが出るのにやけにシャビーな魚市場だったり(ロケ地は成田市場)、無駄な日本ロケがどうにもこうにも昭和風味。さらに昭和風味に拍車をかけているのが結構贅沢なセット撮影。50メートル四方程度に切り取られた歌舞伎町で暴れ回るドニー師父がもうジャングルジムで戯れる子供のように妙に嬉しそうなのが眩しい。徹底的にコミカルな演技を披露する師父ですが、そのアクションの切れ味は普段通り。切れ味鋭いハイキックから何からバッシバシに見せてくれます。もちろん圧巻なのはラストシーン。ここで繰り広げられる格闘は本当に素晴らしいのでここだけ切り取っても十二分に正月映画。日本といえば富士山と東京タワーだろ?とスカイツリーをガン無視する圧倒的な昭和イズムにウルッときました。
本作、何気にクンフー映画へのオマージュが満ち溢れていて、ブルース・リー師父のフッテージがチラチラ引用されますし、ドニー師父自身の『導火線 FLASH POINT』と『SPL 狼よ静かに死ね』の名シーンがチラッと再現されます。フクロンの自慢話として挿入されるシーンなので要らないっちゃ要らないシーンなのにしっかり作り込まれていて、お話の適当さに全然見合っていません。そして昭和感を醸しているのは竹中直人。演技そのものは手抜き感満点のお気楽なやつですが、令和の時代に見れるとは思わなかったブルース・リー物真似はある意味クライマックスに匹敵するかも知れないです。このキャスティングは絶妙でした。
そしてヒロインのホーイを演じるニキ・チョウのキュートさ。バンバン殴られて目の周りに青アザという令和にアリとは思えない昭和メイクがバッチリ似合う21世紀のマギー・チャンと言っても過言ではないでしょう。こういうタイプのコメディエンヌは絶滅したかと思いますので今後の活躍を期待します。
そしてエンドロールを飾るのは正月映画には欠かせないアレ。谷垣監督やドニー師父らが気の合う仲間を集めて楽しそうに撮影している様が垣間見えてニヤニヤしてしまいました。そういえば劇伴のオーケストラが何気に豪華で耳を惹きましたが、ちゃんと本編用にオーケストラを読んで新録してるんですね、そんなところにも力を抜かない辺りにも昭和感が滲んでいます。
ということで尻尾の先まで正月映画でしたが最終的に観客3名、多分全員同い年のオッサン。もはや昭和を懐かしむ人間も少数派ですが、今中国資本が映画産業を牛耳ってるわけですから、かつてのショウ・ブラザーズのようにお正月向け豪華キャストのバカアクション作ってもらえないですかね、令和の『キャノンボール』を世界中のアラフィフが待っています。
ということで明けましておめでとうございました。
【ドラゴンへの道】
要所要所で流れる音楽は、ブルース・リーの、「ドラゴンへの道」のテーマ曲だ。
なんか、胸躍る😁
やっぱり、ブルース・リーは今でもヒーローなのだ。
ブルース・リーは言った。
Don’t think!
Feel!
この映画は、さしずめ
Don’t think!
Enjoy!
といったところか😁
やはり、香港は自由香港である方が良いように思う。
そうしたら、東京タワー🗼の近くでヘリコプター🚁アクションは許可出来ないと思うが、バカな反社勢力や、バカな警察、ついでにバカな政治家も、いつでもやっつけてもらって構わないのに…。
残業はイヤだ!
ドニー・イェンのアクション炸裂。ヌンチャク、棒術、ボクシング風パンチ、そしてレスリング(プロレスも)の俵返しやバックドロップまで使っちゃう。回想シーンが二つあったけど、もしかすると『導火線 FLASH POINT(2007)』のシーンだったかな?あの映画も色んな格闘技の技が使われていました。
デブゴンといえばサモ・ハン・キンポーの代表作でもありますが、主人公は同じくブルース・リーを敬愛してるし、タイトルも借用している。ブルース・リー主演作品のDVDが山積みにされていたのは垂涎ものだ。
日本へ向かってからは呆れるほどつまらないストーリーでしたが、そのいい加減さもかつての香港映画へのオマージュなのだろうか。さらに音楽も『ドラゴンへの道』や『燃えよドラゴン』に似てる雰囲気。音楽に関しては日本っぽさが全くなくて、ただ歌舞伎町の街並みや東京タワーの美術セットが素晴らしいのに違和感たっぷり。
太ってもキレッキレのドニー・イェンはもちろん、コメディ部分では竹中直人が久しぶりにバカっぽさを丸出しにしてくれた。女性陣では婚約者のニキ・チョウよりも、通訳マギー役のジェシカ・ジャンが良かった。
全79件中、21~40件目を表示