「谷垣健治監督作品の逆輸入的公開に拍手!!」燃えよデブゴン TOKYO MISSION 死亡遊戯さんの映画レビュー(感想・評価)
谷垣健治監督作品の逆輸入的公開に拍手!!
まずはアクション監督として日本と香港で実績を重ね、この規模の香港映画で監督を任されるまでになった谷垣健治氏のひとまず集大成的作品が無事日本公開を迎えたことに拍手!!
これの製作決まった時「ドニー・イェンがデブゴンって、まさか、かつて映画で太ったり痩せたりしたデニーロみたいなことしたのか!?」って所から興味津々で楽しみにしていた作品。
一応サモ・ハンキンポ主演「燃えよデブゴン」(1980年)という下地はありつつもデブってこと以外中身は全く関係ない。
観終えた感想を一言で言い表すなら
「ドニー・イェンって人、アクションは物凄いけどイマイチ日本人には親しみ無いのがネックだったのに、思いっきりイメチェン計って来やがったな!」
的な作品。
香港映画の魅力ってアクションだけでは無くコメディも相当実力あるお国柄な訳で、特にサモ・ハンさんはその双方のさじ加減を絶妙に変えて多彩な作品に出演したり監督したりプロデュースしたりして来た訳ですが、ドニーも今回はその辺りを意識し、プロデュースもしつつ陽気なデブを楽しく演じているのが素晴らしい!!
さて、日本ロケを行った香港映画は本作に限らず過去にも色々あった訳ですが、実は一部香港のスタジオに日本の街風なセットを組んで撮影してるので、映画を観ているとリアルな東京から突然怪しい無国籍な路地裏に場所が変わったりもするんですが、今回は比較的その手の違和感少ないです。
でも、その辺も「このシーン、もしかしてセット!?」とか想像して観て頂ければより楽しめるのかな、と。(エンディングで一部タネ明かししてますので是非最後まで!)
エンディングまでしっかり本作観たあとは、過去に日本ロケした海外映画を検索し探してDVD鑑賞ってのも楽しいんじゃないでしょうか。
特に大阪が舞台となり日本から高倉健、松田優作が出演した「ブラックレイン」は多少本作のベースになっているかも。