ディヴィジョンのレビュー・感想・評価
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汚れたヒーロー
誘拐や汚職が蔓延るリオデジャネイロにて、誘拐された議員の娘を取り戻すために闘う警察の物語。
そうは言っても、登場する警察たち自身が金銭目的の誘拐の歴があったり、すぐに癇癪を起すような奴だったり…さらには上層部や議員もクセありの胡散臭いのばかり。
味方の中に敵がいたり、その逆も然りで捜査は難航。
しかし、こんな状況だからこそ皮肉にもギャングに精通している警察のおかげで前進できたり…秩序もくそも無いですねぇ。。
実際どれくらいリアルな話なのかは分からないけど、映画として、汚職警察がその顔を利かせて事を進める様は面白かったし、人物相関が多様に絡まっていながらも、比較的わかりやすく、それでいて単純すぎない構図は非常に自分好みだった。
あまり色彩を感じない映像もおどろおどろしくてグッド。
最後は意外とも王道とも言えそうな展開。まぁでもそうなるか。
本当の勝者って?正義っていったい…?そもそも綺麗な正義は根付きにくい土地なのかな。
そんなに線を切ることが得策なの…?と思うようなツッコミどころもちょくちょくあったし、何故か体感3時間くらいすご~く長く感じたりしたものの、最初から最後まで目を離さずに掴まれた作品で、中々の掘り出し物だった。
私腹と懲悪と良心と
毎月11件もの誘拐事件が起きていたという1997年のリオデジャネイロで、議員の16歳の娘が誘拐されて巻き起こる話。
身代金目的で富裕層を狙った誘拐ビジネスが流行とか、警察官も汚職まみれとか、当時の事件にインスパイアとか言ってるけれど、出て来る警察官でまともな人物は誰一人おらずという状況。
身代金を払って終わらせたい議員の圧力と、身代金は渡さず捕まえたい警察のぶつかり合いや、内通者云々の話だったり、裏社会とのコネで進むドロドロとした展開は面白いのだけれど、まどろっこしいし、テンポが悪いし、これといった見せ場はないしでダレてくる。
何が本当のエピソードかは判らないけれど、警察が上流階級を守るのが警察の務めだとか自ら言い放っちゃったり、3年で132件が0件とか、治安が良くないのは知っていたけれど、まあ無茶苦茶な国だなというのは理解出来たw
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