スモーキー・アンド・ビターのレビュー・感想・評価
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作家性は技術に勝る。
「HERO」にも出ていた俳優・神威杏次の監督作。
このタイプの日本映画をほかで見ない。「独特の世界観」とか「唯一無二」の謳い文句に納得。60年代から70年代のフィルムノワール、ヌーヴェルバーグの匂いがあり、そこに90年代タランティーノの遊び心が加わっている感じ。
低予算映画らしく、荒いカメラワークや造り的に安っぽい部分は多々あるのだけど、不思議に気にならず、独特の世界観に引き込まれる。技術的なクオリティより、監督の作家性が勝っている。
いろんな意味で不思議な映画(良い意味で)。
数多くの国際映画祭に入選したというのも納得できる傑作。
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FPIって何の略?
裏家業と記憶喪失に纏わる二つの話。
sideAで山中を走る車がエンコして、近くのウエスタンな集落にたどり着いた記憶喪失の男と裏家業のヤツらが住む集落という流れから、急に話が飛んで都市部の路地に???
殺人だ人格だとみえて来て、あーなる程やっぱりsideBなのね。
一応数人が両sideに跨いで出ているけれど話も空気も別物で、それをミックスして行ったり来たりするからテンポが悪い。
ちょっとコミカルなsideAはまあまあ楽しめたけれど、sideBはシリアスな話をタラタラと、しかもそれをやるには演者さん達の力量不足。
学生の自主製作作品の様な出来栄えに感じた。
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