劇場公開日 2021年1月30日

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「作家性は技術に勝る。」スモーキー・アンド・ビター O西さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5作家性は技術に勝る。

2022年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「HERO」にも出ていた俳優・神威杏次の監督作。

このタイプの日本映画をほかで見ない。「独特の世界観」とか「唯一無二」の謳い文句に納得。60年代から70年代のフィルムノワール、ヌーヴェルバーグの匂いがあり、そこに90年代タランティーノの遊び心が加わっている感じ。

低予算映画らしく、荒いカメラワークや造り的に安っぽい部分は多々あるのだけど、不思議に気にならず、独特の世界観に引き込まれる。技術的なクオリティより、監督の作家性が勝っている。

いろんな意味で不思議な映画(良い意味で)。

数多くの国際映画祭に入選したというのも納得できる傑作。

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O西