あこがれの空の下 教科書のない小学校の一年のレビュー・感想・評価

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4.5自由に語れること、その大切さ

2021年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

教科書のない、というキャッチ―な部分、そして私立小の取り組みという事で、 なにか「特殊」な学校の紹介に終始しているという見方もできるかもしれませんが、 それはこの映画の本質的な部分を見落としていると思います。 この映画は、特別なにか立派なもの、特殊なものがなくても、 子どもと先生たちが愚直に教育・授業に向き合っている姿を見て、 今の学校に失われつつあるものが、そこにあるのではないかと感じる、 その部分が大事なのではないかと思います。 後半の沖縄で直接戦争体験者の話を聞くという子どもたちにはショッキングな体験は たしかになかなか公立学校でできない取り組みなのかもしれません。 ただ、そこに至るまでの、1年生が教室でみんなに囲まれながら、 自分の見せたいものをみんなに見せたり、それをみんなで聞き合ったり、 3年生?が授業の中で、国語のお話について、実にフランクに感じたことを語り合ったり、 そういう日常の風景の中に、子どもたちが自由に表現していける この学校の風土のようなものがある。 そうした「空気」のようなものが、映像の端はしに感じられます。 なんとなく今の学校って、冷たい感じがする。 グループワークとか昔よりもたくさんやるのだろうけども、 どこか空気の読み合いで、自分の本当の気持ちを出せていない。 先生たちもそれを受け止める余裕がない。 もちろんこの学校にだって課題はあるのでしょう。 でもここの先生たちが会議?の中で、あれこれ発言している姿は、 当たり前のように見えて実は当り前じゃない。 世の中の空気を読まずに自分の考えを語っている。 これが子どもたちにも伝わっているのかなと思いました。 学校を映すっていう映画は国内外問わず何本か見たことがありますが カメラが入った日に何が起きるのか予想できないでしょうから、出たとこ勝負なのでしょうね。 きっとここの映っていない毎日の中にも、良いことも悪いこともたくさんの経験があって、 子どもたちは育っていくのだろうなぁ。 なんとも「あたたかい空気」のある映像でした。

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etoro

3.5教育における「即興」ということ

2020年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「ゆとり教育」は失敗したと言われている。 なるほど、どうせやるなら、ここまでやらないとダメなのかと思った。 教科書はないというが、教材がないわけではない。先生が毎回、臨機応変に作っていくのだ。 また、子供に任せたり、子供の意見を反映させていくことも多いように描かれる。 つまり、定まったカリキュラムに従わせるのではなく、その場その場の「即興」的要素を取り込みながら進めていくらしい。 自分は、卒業生の堤未果さんのゲストトークを聞いた。 和光小では先生とは“対等”であり、他校では「先生をあだ名で呼んではいけない」と知って、びっくりしたという。 また、先生たちが、子供とぶつかり合って見せた人間臭さのようなものが、財産になっているらしい。 自分も、一緒に遊んでくれた小学校の先生の暖かさは、今でも忘れていない。 しかしながら、このドキュメンタリーを観て不満に思うのは、和光小学校の話に限定され、他の場所での適用可能性については、何も語っていないことだ。 例えば、中学校ではどうなのか? ある程度知識の詰め込みも要求されるだろうし、先生との距離感も一変するはずだ。 また、和を乱す不良がいた時は、どう対処するのか? 生徒たちは、私立校に通える収入のある、世田谷近辺の家庭に育った子どもであろうから、必ずしも一般的とは言えないだろう。 そして一般に、先生は多忙を極めているため、「即興」的要素を取り入れるのは理想であっても、技術的には困難を伴う。 この映画から、今の教育が学ぶべきことは多いはずだが、実際どうなんだろうという疑問は、やはり残るのである。

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Imperator

4.5これが本来子供のための教育かもしれない

2020年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

比較的近所にこんな小学校があったとは露知らず興味本位で鑑賞 一方的に先生の話を拝聴する授業とは真逆の双方向それも教科書使わず 見たこともない行事、多種の課外活動や修学?旅行 私立とはいえ日本にもこんな小学校があったとは驚いた 子供たちの多様性と物怖じしない積極性や先生たちの熱血さをはらんだ誠実さが良かった 確実に仁(思いやり、想像力)や義(恥を知る事、責任感)が身に付きそうな子供たちの未来にわくわくした コロナ禍での鑑賞後、何だか自分も明日への活力が湧いた気がする

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bossanobu