川っぺりムコリッタのレビュー・感想・評価
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心の準備が♡
富山の小さな町にやって来た前科持ち青年が、貧しく暮らすアパートのご近所さんと触れ合い交流する様になっていく話。
働き始めた塩から工場の社長の紹介で、築50年の長屋のアパートで暮らすことになった主人公の生活に、隣人が馴れ馴れしく踏み込んで来て巻き起こっていくストーリー。
自分だっら絶対に拒絶して近寄らないであろううざ~~~いたかり屋な隣人だけど、初給料前のありがたい野菜が切っ掛けになっちゃった感じですかね。
のらりくらりなコメディ感はありつつも、生と死や人の繋がりや因縁とか、スピリチュアルな世界の話とか、そんなものを絡めて生きる意味がどうたらを考えてみてね!という感じの作品で、刺さるわ~とはならなかったし抑揚はあまりなかったけれどそれなりに愉しめた。
沁みる
みんな何かしら抱えているのだけれども
しっかりご飯を食べ、1日1日をちゃんと生きようとしている
それだけで尊いですね。
死という重いテーマを扱っていても
あの軽快な音楽が自然と心強く、根拠はないけど
大丈夫だ〜 という気分にさせてくれました。
情緒あふれるもの
都会から離れた
懐かしい雰囲気
昔は近所同士で
よく助け合ってたよなぁ〜
イタズラしたら
オッちゃんやオバちゃんに
よく怒られたし
でも親が仕事で忙しいときは
ご飯食べて寝泊まりさせてもらって
野菜もらったり
漬物や煮物もお裾分けしたり
されたり…
なんか現代では無くなっちゃった
昔ながらの情緒を久々に感じたなぁ〜
大人になっても助け合えるってイイよね〜
ムロツヨシ、イイ役だったなぁ〜
色んな人がいてバランス取れてて
人は社会的にも心も
人に助けられて
または人を助けて生きてる
ただその時その時の方法が違うだけ
しかしお米が美味しそうやったなぁ〜(腹ヘリ)
へんてこりんで不思議な映画
全体的に平坦で緩い映画である。
坊さんが風船ガムを膨らませたり、墓石屋が子供と一緒に訪問販売したり、シリアスとコメディとスピリチュアルがごっちゃになった、かなりへんてこりんな映画である。
妙な空気感が変に心地よい不思議な映画でした。
おせっかいだけど図々しいムロツヨシの演技が良かった。
セリフで語らせちゃ冷めちゃいます。
荻上監督ファンにはハマるんだろうなぁ。
かもめ食堂は好きな作品なんだけど、本作はそこまで惹かれなかった。
好きな俳優さん、技量ある俳優さんだらけで、僕にとってはかなりご馳走作品だったけど、消化不良かな。
作品内に流れる空気感は好きなんです。だけど、なんだろうなー、全体的に散漫で芯が外れてる気がするんです。家族の話なのか?誰にもあるだろう脛の傷の癒やしの話なのか?死生観の話なのか?全部ぼんやりしてるし、さらに強引に結びつけてる気がするんです。
なんやかんやあって、ラストやラスト近くのシーンで、登場人物に心情や葛藤や癒しを全部セリフで語らせておさめようとしてる感じが、すごくガッカリでした。えー、それはなんかずるくない?って。さらに、そこまで言えるほどの関係性あったっけ?もっと観客側の思考に余白与えて欲しかったし。
あと、管理人役の満島さんの仏壇シーン、すごく邪魔。あれ、意味ある?ま、前半にフリはあるけどねー。
期待しすぎたのかも?ですが、本作は僕は合わなかったです。
クスッと笑えてじわじわ沁みる
プレミアム先行上映にて
身近な死、行き場の無い遺骨、縛られた過去とテーマは重いけど、独特な空気感と水彩画の様な映像が和らげていた。個性的な役者達の演技はクスッと笑えてジワジワ沁みました。
役者松山ケンイチ やっぱり良いなぁ
満島ひかり は色っぽいし、舞台挨拶での荻上後の ムロツヨシって話、主演2作観ていたから納得だった。
あと、ちょい役とか声だけ出演が豪華
見てのお楽しみ
白飯食べたくなります。
よだれと温かい感情が溢れ出る映画
ミニマルライフを心がける人はもちろん、(誤解を恐れず言うが)生きる意義を見い出せず死にたいと思っている人にこそ観てほしい映画。劇中にも登場する「いのちの電話」と同じく…かそれ以上に救いになると思う。映画、物語の力とはこういうときにこそ真価を発揮する。
でも決して「踏ん張れ」とか「生きろ」と北風のように鼓舞するのではなく、“生”よりも“死”を描くことによって優しく寄り添い「生の実感」をじんわりと起こさせてくれる。
人が死ぬ作品がうける世の中で、敢えて死んだ人や死後の世界をテーマにしたと自称天邪鬼の監督が言っていた。
最初から最後まで心地よいペースでのどかに進み、要所要所で劇場が笑いに包まれる緩急が上手い。
それを引き立たせているのがムロツヨシの存在。彼の作り出す空気感はさすがで一気に場を温める。登場するとまた何かやってくれるのではないかと観客が待ち構え、期待通りに笑いを生み出してくれる。
そして荻上監督の真骨頂である食事のシーンはシズル感がたまらない。ただそれは単純に食べものを映えさせるということではなく、それを囲む人たちの関わりで表現する。
美味しいとは何を食べるかよりも、誰と食べるかだし、どんな状況で食べるかが重要。お腹が減っている状態でありつけるただの一杯の白いご飯の至福さと言ったら。一汁一菜でご飯に合うお供があるだけで幸せ。これだけで日本に生まれて良かったと感じさせられる。そして畑で体を動かし汗を流して野菜を育てて、それを採れたてで食べることの贅沢さよ。
この映画を観た後は(塩辛…はある場面から好みが分かれそうだが苦笑)ご飯にお供を乗せたものを頬張り、きゅうり一本を丸かじりしたくなること必至だろう。
生きるうえで本当に大切なもの・こととは何かを改めて考えさせてくれる。
ただ生きて、誰かのために毎日働き、それで得たもので食べて暮らしていける。その普通がいかに尊いか。
それだけで幸せなのに人は満たされると次の欲求が生まれてしまうもの。マズローの五段階欲求で最低限の生理的と安全が保たれると、社会的な人のつながりを求め、そうするとどうしてもその中で認められたいという承認欲求が生まれ、その地位を得られると自己実現への高みを目指してしまう。
でも満たされた現代において高尚な快楽を求めるのも、せっかく生きている醍醐味として否定できるものではない。
行き過ぎた資本主義の貨幣経済に対しては思うところがあるが、とにかくいつ死ぬか分からない限りある人生どう楽しみ尽くすのかを前向きに考えていたいものである。
また人の死生観についても語り合いたくなる作品。
植物や動物は死んだらそのまま微生物に分解され土に戻っていく。ペットなどの動物もそのまま埋葬するのになぜ人間は生態系の循環から切り離し、わざわざ無駄なエネルギーを使って火葬するのか。体や骨をそのまま遺棄したら犯罪になるのに、海に散骨などよく聞くが粉状にして撒けば罪にならないというのが法律だと初めて知った。
お金と時間と場所を使うお葬式もお墓も何の意味があるのか。(仏や霊を信じるか信じないかはあなた次第だが)故人の供養というが残った人の慰めのためなのであろう。
目だけしか出てこない江口のりこや声だけの薬師丸ひろ子など贅沢でもったいないほどのキャスティング。それほどまでに関わりたくなる荻上監督作品の魅力か。
試写会のティーチインで初めて拝見し話を聴いたが、まさに映画のようなハートウォーミングでユーモラスな方で一気に好きになった。
最後に、牛乳や塩辛の壺など伏線が絶妙。
昭和の夏の思いで
真夏の昭和時代を醸し出す楽しいコメディ作品でした。タイトルから想像できないほどに「骨」がクローズアップされる展開は、シリアスさとコメディさを混ぜ合わせたい、強い監督の思いが感じられる演出だと思います。家族で笑いながら楽しみたい映画ですね。
不思議な魅力
個性的な登場人物にクスッとしたり、美味しそうなご飯に癒されたり。オーラ強そうな有名俳優ばかりなのに、とっても自然で静か。サラーっと川のように流れるストーリーが怖い&美しく、ちょっと可笑しい。。全体的に穏やかな雰囲気なのに、常に死の影がつきまとう不思議な作品でした。ムコリッタというのが仏教用語なのにも納得ですね。
(吉岡さんのキャラ、アキカウリスマキ作品に出てきそう!)
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