「亡くなった人も一員にする優しさ」川っぺりムコリッタ りかさんの映画レビュー(感想・評価)
亡くなった人も一員にする優しさ
山田が新しい仕事に就き住居も新しく住み始めると‥‥。
勝手に一番風呂に入り冷蔵庫を開けビールを飲み挙げ句の果てに炊き立ちのご飯も食べる島田。
夫を亡くし娘と二人力強く生きつつも家賃滞納する住居人にもほんわか優しく接する大家の南。
なぜか幼い息子と墓石のセールスをする溝口。
住居も世話してくれた勤め先の社長沢田。
気遣いができよく話しかけて仕事のやりようも褒めてくれ、土産に塩辛を持たせてくれる。
島田のことを昔からよく知っているようで口が堅いとも教えてくれる。なぜ島田を雇わないのか、は疑問。
200万円の墓石が売れた溝口。早速すき焼きを食べていると匂いを嗅ぎつけた島田、山田、南が箸を持ってつつきに来た。そこで岡本さんの話題。
亡くなった人でも違和感なしに仲間に入れる人たち。
前科があろうが気になどしない。
本人がいい人なら、それでいい。
九九七の段逆読みして一人で耐えて来た山田。
父親は早くに出て行き、高校生の時、母親に2万円だけ渡されて蒸発された。
いつの間にか道が逸れてしまっていた。
突然父の死を知らされた山田。
引き取るか躊躇する山田に島田から(父の存在を)無かった事にしてはいけないと諭され引き取りに行き市の職員の堤下に父の事を詳しく教えて貰い改めて自分との共通点を見つけ父と思う。
米研ぎを丁寧にし炊き立ちのご飯の香りを嗅ぐ。
ごく普通の暮らしのようだけど、山田には、なかなか手に入れる事はできなかった。
今やっと一般に言う普通の暮らしができるようになった。
ずっとこのまま続いていって欲しい。
(余談)不燃物置き場、綺麗すぎで、スタッフが並べたそのもの。映し出される度に、気になって気になって、電話やハーモニカに目が行かなかった。
共感とコメントを有り難うございました。
本当! おっしゃるように分け隔てのない優しい世界が「ずっとこのまま続いていって欲しい」です。不燃物置き場には気づかなかったです!
骨つながり…そうですね〜!
山田さんは複雑な心境での骨との過ごし方でちょっと笑いもありましたね。南さんには本人にしか知りえないような深い愛がありそれを描写したシーンは彼女にとってかけがえのないひとを感じられる骨として印象的でしたね。さばさばしていただけにギャップがあり切なさが増しましたが、そんな想いが持てる人生はある意味豊かで幸せなのかも、ですね。
山田にとって食育するキッカケになった島田
亡くなったお父さんをお見送りした役所の職員
堤下にも優しさのある気概を感じました。
川べりの電話は、いのちの電話、天国に通じる電話をイメージしました。
りかさん、コメントありがとうございます。
炊きたての白いご飯。
その上に塩辛を乗せて
採れたてのキュウリをかじる。
そんな食事の風景が心に残る作品でした。
思い出したらお腹が空いてきました。^_^;
こんばんは😊
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
作品はもちろんですが、
humさんのレビューに
よいしれました。
まだまだ余韻が‥‥。
今後とも心に染み入るレビューを
お待ちしております。🌺