「ビジュアルの奇抜さ」ポゼッサー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ビジュアルの奇抜さ
わかりにくいというお話。
意識を乗っ取ったはずの主人公・女性殺し屋のタシャと、乗っ取られたはずの男の意識が混ざって、
「どっちの意識が主なのか」
「殺意の源泉はどちらの意識なのか」
をあえて曖昧に見せる演出なので…
観客を混乱させることと。
精神世界の可視化(ビジュアル化)と。
自我なんて所詮他人の影響から逃れられないので、それが本当に自分の意思なのかわからないのが常じゃないかという問いかけと。
ってあたりが目的なのかなぁとか思いながら鑑賞。
それにしたってビジュアルが常人には思いつかない奇抜さで、かつ物語そのものが異常。
思いついても、普通はやらないよなという視覚効果を狙うあたりに、若さゆえの暴走というか、怖いもの知らずな青臭さも感じたりして。
とりあえず殺害予定ターゲット女性と、中身は女性殺し屋な男性のベッドシーンは倒錯的で、なかなかクルものがあったので、そこは好き。
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