兎たちの暴走

劇場公開日:

兎たちの暴走

解説・あらすじ

中国の新鋭女性監督シェン・ユーが、母娘が娘の同級生を誘拐した実在の事件に着想を得て撮りあげた長編デビュー作。

父と継母と弟と4人で暮らす17歳のシュイ・チンと、裕福だが両親の不仲に悩むジン・シー、地元の広告モデルをするほどの美貌の持ち主だが父の暴力におびえているマー・ユエユエの3人は、ケンカしながらも楽しい高校生活を送っていた。ある日、シュイ・チンが生まれて間もない頃に家族を捨てて街を出た実母チュー・ティンが戻ってきたことで、シュイ・チンの日常は一変する。

実母チュー・ティン役に「軍中楽園」のワン・チェン。脚本にはシェン・ユー監督に加え、「シャドウプレイ」のチウ・ユージエと「天安門、恋人たち」のプロデューサーを務めたファン・リーが名を連ねる。

2020年製作/105分/G/中国
原題または英題:兔子暴力 The Old Town Girls
配給:アップリンク
劇場公開日:2023年8月25日

スタッフ・キャスト

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(C)Beijing Laurel Films Co.,Ltd.

映画レビュー

4.0愛を求める少女

2025年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

癒される

カワイイ

どこまでも純粋に母を求める少女の孤独が、犯罪をも辞さぬ悲劇へと落ち込んでいく姿が哀しくも愛しい。女性監督のシェン・ユエという人はこれがデビュー作だそうで、1作目からすごい映画を撮るもんだ。実際にあった事件にインスパイアされて脚本を書いたとのこと。

野暮ったいロングヘアを母の手で短く切ってもらってからどんどん可愛くなっていく主人公。元ダンサーの母親が高校で同級生たちに文化祭の出し物のダンスのイロハを教えて生徒たちを魅了する時の主人公の何とも言えぬ誇らしげな表情。トンネルの闇の中で友人2人と母とでそれぞれ何かを告白することになった時、隣にいる母を意識しながらトンネルの奥に向けて「あなたのためなら何だってする!」と叫ぶ主人公。その主人公を演じる若手女優リー・ゲンシーが本当に素晴らしい。

そして母親役を演じる個人的お気に入り女優のワン・チエン(レジーナ・ワン)。1歳の娘を捨てて出ていった16年前から何一つ成長していない少女のまま大人になったような女性、自分本位のようでそれでも娘を愛してるような矛盾の塊という難役をこれまた見事に好演していた。さすが演技派だ。

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バラージ

3.0英語タイトルより邦題がよい。

2023年9月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

実際にあった話に着想した長編初女性監督。
四川の田舎ロケ地もよい感じ、撮影も美術も素敵だった。女の子3人も凄く魅力的。
お母さんはコンテンポラリーやってたのかな、、、

色々緩い母だったけど、基本善人で気が弱い。そんな母を守るため友人を巻き込んで(大変に気のどく)突っ走る娘さん。
凄くワクワクして見てたんだけど、映画として最後が緩い着地だったのが惜しかったと思う。

でもかなり描ける監督だと思ったよ、
次回に期待。

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masayasama

2.0中国版なにわ金融道?200万元ていくらよ?

2023年9月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

自分の夢を追い求め、一歳になる娘を捨てた母と娘が再会することから、娘の同級生が絡んでくる話
おそらく母は見栄っ張りで、最高潮時の時?ポジションを忘れラレない…
娘は娘で16年間溜め込んだ母への思いをこともあろうか…
中国でも小指を落とさせる(それも女性債務者に)のにはビックリ もっと稼がせる方法中国だったらもっと有ろうに…
巻き込まれた友達は災難としか…
借りたお金は返そうね❗中国の諺には、騙される奴が悪いとあるが…

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ろくさん

5.0好きな映画

2023年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

知的

居場所がない10代_これは世界共通のテーマ。
切ない話だが好きな映画でした。中国映画としては良い意味でスケールが小さいけれども、21世紀の中国の家族や学校がどんな感じなのか少し見えたのも良かった。
母親役の万茜(レジーナ・ワン)は名演。
主人公の李 庚希(リー・ゲンシー)も時々感動的な演技を見せてくれた。

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RAu