「見る人は選ぶが、それでも良い映画。」ソング・トゥ・ソング yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
見る人は選ぶが、それでも良い映画。
今年66本目。結局、今日も見に行きました。
さて、こちらの映画。
タイトル通り、音楽メインの映画です。音楽メインというより、音楽「しか」出ないというほうが良いのかもしれません。ストーリーはあることはありますが、各主人公たちが奏でる音楽の舞台を「つなぐ」ためのストーリーがあるだけで、それが練りこまれているといったようなものや、ましてやどんでん返しがあるといったものではなく、極論すれば「音楽会を見に行く」といった方が良いでしょうか。
実際、今は諸般の事情で映画館で音楽コンサートなどをリモートで開催していることも多いそうですが、音楽コンサートに普通に行くと5,000円くらいしますからねぇ。
ストーリー性も「皆無とはいえ、まったくないわけでもない」わけですし(ただ、全体的に飛び飛びで理解はしづらいのは確か。事実上「ない」と考えたほうが良いかも)、そこはある意味「うたたねをしながら(ダメかも…)2時間、心ごこちが良い音楽を聴く時間」と思えばよい対価ではないか?と思います。
確かにこういう類型の映画は好き嫌い分かれるかと思います。中には「これストーリー性ないじゃん」という指摘もあろうかと思いますが、音楽という「わかりやすい公共的接着剤」を使って音楽シーンをずっとつなげていった今回の見せ方も一つ、悪くはないかなと思いました。音楽好きですし…(エレクトーン6級持ってます)。
ただ、多くの方が書いているように「ストーリー性」「ストーリーの楽しさ重視」の方が見に行くとやはり合わないかと思います。これはちゃんとはっきり書いたほうがいいですね。
減点要素は下記の0.1のみですが、大きな傷ではないので5.0に切り上げています。
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減点0.1 相変わらず、音楽用語が多いです。中には演奏に際して出てくる、楽譜の読み方などに関しても出てきますが字幕の補足説明は一切なし。
もっとも、上記に書いたように「音楽を楽しむ映画」と考えれば大きな減点にもならないのですが、「和音の根音」といったマニアックな話も出てくるので、ここは注釈入れても良かったのかな…とは思います。
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