「ペラグラ」トゥルーノース カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ペラグラ
30年以上前から北では食べるものがなくて、木の根っこまで食べているらしい、とは聞いていた。
一方で、国産の松茸は高くて手がでないので、半島産の安い松茸を買ったりしていた。
ちょっと胸が傷んだ。
大韓航空機事故。
キムヒョン匕。
拉致問題。
時は流れて、自分の腹違いの兄やナンバー2の叔父さんでもやってしまうんだから、キ○ガ○。
同じ民族なのにねぇ。
しかも、こんなに長きに渡って。
全く理解不能。
かりに、30年前に公開されていたら、ものすごいインパクトだったろう。
映画はよくできていた。
完全統制区域。
赤い腕章。民間憲兵の恐ろしさ。むごたらしさ。卑劣さ。
ペラグラを調べた。
日本から北朝鮮に帰国して日本に脱出した人によると、北朝鮮ではトウモロコシしか食べられない多くの人々がペラグラに罹患した。ナイアシンがトウモロコシには無いため、トウモロコシばかり食べていると初期症状として皮膚が剥離していき、やけどした後のように皮膚がピンク色に変化する。そして、罹患者の顔面から始まって、全身・舌がヒビわれて、胃腸障害など様々な症状が起きる。最後には精神異常を罹患者に起こす病である。症状が進行すると、疲労、不眠、無感情を経て、脳の機能不全(脳症)による錯乱、見当識の喪失、幻覚、健忘などが起こり、最悪の場合死に至る。
飢餓地獄で気がふれる。気がふれる要因はそのほかにもたくさんある。自殺する自由もない。宗教にも頼れない。気がふれた方が楽だったろう。
妹と親友の未来にかけて、自己犠牲を選んだ兄の命に二人が報いられたことだけが唯一の救い。
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