83歳のやさしいスパイのレビュー・感想・評価
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とにかく優し~い83さいのスパイ
83さいでスパイができるの~
と思っていたら
老人ホームの潜入調査
ほぼホームでは
ほとんどがおばあちゃん
紳士的な主人公は女性達にモテモテ
順調に仕事をこなしていくが
彼女たちの悩みの話を聞いて
優しい言葉をかける
自然な物腰が好感がもてる
話ずきな人、人と関わるのが苦手な人
ホームの内は色々な人がいますが
皆、家族に会いたい人ばかり
…常に寂しさ孤独さを感じている
やさしいおじいちゃんスパイは
彼女たちの話を聞いて時に涙ぐむ
家族のもとに帰れる自分は
しあわせを感じている
スパイと言っても
スリリングなところは
…全く皆無だったが・・
彼の優しさが彼女たちを明るくして
しあわせをもたらした様に思えた
老人ホームの実態調査
タイトルからは年老いたジェームズ・ボンドの類かと思ったが、老人ホームの内情を探るドキュメントと聞いて驚いた。確かに出演者は自身を演じているし監督はドキュメントと言い張っているのだからそうなのだろう・・。
真偽のほどは不明だが内容は老人ホームの人々の日常を追っている、家族が面会にも来なければ淋しいだろうしボケも始まる、老親を大切にしましょうねというメッセージ性が観客の心を打ったのでしょう。
探偵ものに引っ掛けたシチュエーションで撮ろうと思った脚本・監督のマイテ・アルベルディさんの発想は素晴らしいし、登場人物がいい味出してくれたので成功しましたが、こんな映画の作り方があるとは驚きました。まあ、老人ホームの話なので面白いかといえば微妙でしょう・・。
主人公のセルヒオが探偵事務所の面接を受ける以前から先行して撮影はし...
主人公のセルヒオが探偵事務所の面接を受ける以前から先行して撮影はしていて「映画の撮影です」というのは施設にも入所者にも知れわたっている。【潜入調査をする目的でセルヒオが入所】する事は、映画を観ている人と製作スタッフしか知らないというのが外枠のドキュメンタリー。
入所してすぐのランチタイムで私のデザートあげるわとセルヒオに近づくベルタ。そのあと身の上話しをして妻が亡くなったのを知る→花占いをするシーンという仕込みかと疑うほどの流れ。日本だと好き・嫌い・好き・嫌いと恋の行方を占うアレなのだけれど、ここはチリ国なので、スキ..チョットスキ..キライというポジティブ版。花びらのラスト1枚に隣に座っていた親友の婆様が食い気味に「イケる!」とか言う。これがまるで女学生みたい。
そこにセルヒオはいないのだが、恋に落ちるのをまざまざと見せつけられては記録するしかなかったのだろう。ベルタは外出許可をとって二人で出掛けようとするのだけど、明るく可愛くなってる。髪型も最初モッサリしてたのに、髪をとかして留めてオシャレになってる。それでも花占いは当たらずで、セルヒオは死んだ妻がまだ私の心のココにもココにもいるとジェスチャーを交えてベルタに伝えるのだけれど。これもますます惚れてまうやろポイント。本当にいい男だ。
内偵する対象者のソニア・ペレスを探すも、似てる婆様4人いてわからんとか初日に報告したんだけど、全然違う顔しててはっきり言って似てない。これも妻一筋で生きてきたので他の女性が全てカボチャに見えるとかいうやつなのでは。タイトルに「83歳」と「スパイ」と入っていてコメディ的な要素を想像しちゃうけど、セルヒオが優秀過ぎてその部分では殆ど何もおこっていない。「はじめてのおつかい」で、そつなく買物して帰ってきたのを見せられた感覚に近い。任務遂行能力、コミニュケーションスキルが異様に高く、真面目さ、所作どれをとっても兎に角素晴らしかった。
虐待はないし、盗難は自分のものと他人のものな区別つかないような婆様のやった事で、調査結果はあって、ないようなものだった。
かわりに老人の孤独に焦点をあて、そこを映画の落とし所にしているようだった。依頼者に対して、直接母親に会いにくるべきなのではないかというセルヒオ。家族から大事にされ、会う人会う人皆から愛され、亡き妻のことを想い続けているから、そうすべきだという結論を導き出す。何が必要なことなのかわかる。
ロムロは複数いた応募者の中からよくセルヒオを選んだものだと思う。見る目あるわ。
温かくほっこりなスパイ
ドキュメントだということだけど、作りこまれた作品のようにも感じる。
新聞に80-90代で電子機器使える人を募集し、老人ホームに潜入スパイとして3カ月入るというミッション。
具体的には入所者女性が職員から虐待DVを受けているのではないか、本人のものが盗まれる、という真相を探るというもの。
写真見たけど、顔が覚えられず、どのおばーちゃんだったのか分からなくなった(笑)
どの人だ!?とボクも探しながらだった。
結論はスパイではなく、提案で終わっているのが心に沁みる。
入所者はやっぱり寂しいんだな。面会に来ないのに依頼だけしてくるクライアントにだんだん腹が立ってきた。
セルヒオさんがチャーミング!
ドキュメンタリーと言うことですが、どこからどこまでなのか。
セルヒオさんは俳優じゃなくて素人のおじいさん?
面接に来た時点で映画の主役になるとは思ってなかったって事?採用されてスパイの仕事したけど、映画の撮影が施設に入ってるのは別件だと思ってたのかな。
ロムロさんに、ソニアの件を依頼した子供は実在してるの?
実在してるなら、セルヒオの言う通り会いに来て欲しい。意味はあるのか?とセルヒオが言うのもっともです。
来れない事情があるのかもしれないけど、依頼するだけのお金はあるのに…?
疑問が残る。パンフ買えばよかった。
ベルタの恋に輝く表情が素敵だった。「年なんか関係ないわ」って仲間の応援も良かった!
このホームは環境が良い方だと思う。時々入る花壇の花の映像にホッと癒された。
シネマ映画.COMプレミアムスクリーンにて先行鑑賞。 舞台はチリ。...
シネマ映画.COMプレミアムスクリーンにて先行鑑賞。
舞台はチリ。80〜90歳の探偵の募集記事から83歳のセルヒオ氏が採用となり彼に密着するドキュメンタリー映画である。
探偵内容は老後施設に入居し依頼者の親族から入居者内で盗みがあったり、暴力が受けてないか調べて欲しいとの事。
それらをセルヒオ氏が入居者と探偵の二つの顔を持ちながら内偵調査していくわけだ。
探偵事務所からスマホやカメラが特殊内部加工されたペンやメガネを受け渡され、その使い方や隠語の使い方の説明などを受けるセルヒオ氏。80歳になっても尚新しいことを学びそしてそれらに四苦八苦する姿はチャーミングでもあった。
入居しそこに待っていたのはセルヒオ氏を温かく受け入れてくれる仲間たちであった。当初は内偵調査に重きを置いていた為少し距離があったが次第に打ち解けていく中で一気に施設内の人気者となるセルヒオ氏。
調査依頼の盗みや暴力などの問題は無く、施設にあった問題は老人達の心の寂しさなどであった。
その問題こそが一番重要であり入居者の親族側に訴えている作品の様に感じた。
80歳を超えたスパイという事で非常に興味深く鑑賞する形となったが、まぁドキュメンタリー作品という事もあって鑑賞前に期待していた程のものではなかったかなというのが率直な感想であった。
というのもあんなにカメラが回ってれば内務探偵を行う緊張感だったりスパイ感は殆ど皆無。
しかし入居者であるお爺ちゃんお婆ちゃんたちの優しい姿には心温まりいつかくる両親の老後を大切にしたくなる気持ちを感じさせてくれる作品ではあった。そこはこの作品の好きなところである。
ただそれ以上のものは個人的には感じる事ができなかった。
今回この様なシネマ映画.COMの先行上映の企画は初めての参加となったがとても楽しく鑑賞する事ができ感謝の気持ちだ。
またこの様な企画があればぜひ参加したいものだ。
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