「脚本のあるドキュメンタリー。」83歳のやさしいスパイ caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本のあるドキュメンタリー。
ドキュメンタリーといっても、カメラは固定され、映像はキチンと撮られている。
スパイということは伏せられていたといっても、映画として公開している訳だから、実はスパイだったということで、出演者の許可をもらったということだろうか。
老人ホームという施設は、やはり何かさみしいものがある。
家族のいるセルビオは、そんな孤独な老人ホームの中の人達の心を癒やしていく。
結局、疑われたような虐待などはなかった。任務を終え、老人ホームを去るセルビオ。
彼は自分の幸福に感謝し、老人ホームで生活する人達の幸福を祈ったことだろう。
題名にあるスパイとしてのドキュメンタリーというよりも、セルビオとおばあちゃん達の心の交流を描いたドキュメンタリーだ。
といっても、最初の面接段階から、主役のオーディションになっており、ある程度の脚本があってのドキュメンタリーと言えるかもしれない。
“スパイ”映画かというと、ちょっと違うかなという感じですね。興味のある方は、ぜひ映画館に足を運んでみてください!
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