家庭裁判所 第3H法廷

劇場公開日:2025年10月31日

家庭裁判所 第3H法廷

解説・あらすじ

「ヒア・アンド・ゼア」「ライフ・アンド・ナッシング・モア」で高い評価を得たスペインのアントニオ・メンデス・エスパルサ監督による長編3作目で、初のドキュメンタリー作品。

アメリカ・フロリダ州タラハシーの家庭裁判所では、虐待や育児放棄などを理由に保護された子どもたちについて、親のもとに戻すべきかどうかをめぐって、さまざまなケースが審理されている。裁判所は法に基づき、可能な限り早期かつ安全な家族の再統合を目指しているが……。本作は、2019年に記録された300件以上の審理の中から、象徴的な事例をピックアップして構成された。

前作「ライフ・アンド・ナッシング・モア」制作時に取材した裁判官が勤務する家庭裁判所での実際の審理を、ダイレクト・シネマ的手法で記録。裁判官、検察官、弁護士、児童家族局の職員、里親、ソーシャルワーカーら、それぞれの立場で子どもたちの未来に向き合う姿を丹念に映し出す。日本では2020年の第33回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で上映され、2025年に特集上映「アントニオ・メンデス・エスパルサの映画」で劇場初公開。

2020年製作/115分/スペイン・アメリカ合作
原題または英題:Courtroom 3H
配給:反射光
劇場公開日:2025年10月31日

スタッフ・キャスト

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(C)Aqui y Alli Films, 9AM Media Lab

映画レビュー

3.5 タイトルなし

2020年11月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

東京国際映画祭 5日目鑑賞

米フロリダ州の裁判所。虐待等の問題を理由に保護された子どもたち。その子供を親の元に戻すか否かの審議の様子を映したドキュメンタリー作品。
次々に映し出される親、子供、里親、弁護士、児童局員、検察側の人々。
ナレーションも一切無く、親、里親の発言、双方の弁護士の陳述と裁判官の言葉が流れてゆく。が、親の人間性や過去の負から脱したこと等を立証してゆく弁護士の真摯な弁論と、裁判官の法的根拠を挙げながらも、心に寄り添うような言葉が観ているこちら側の心にも響いてくる。
終始、定点カメラから映し出されるので、当事者の表情もしっかり見られる。
薬物だったかな?ある夫婦を写し出すんだけど、復帰プログラム前の表情とその後の表情がすっかり変わっていて人間の変化という点でも見所があった。とは言え子供が戻るわけではないんだけれど。。
全ての側面や裏側の事情がわかる訳ではないし、大人たちの決め事だから子供が100%喜んでいるかは掴めない。子供は実親の元が一番では無いこともあるのが現実なのか。

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とみまる

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