劇場公開日 2021年11月5日

「評価が難しい」エターナルズ タカシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5評価が難しい

2021年11月29日
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キンゴはぶっちゃけ、「男性上司の元でしか働きたくありません」という意見に見えたけど、私の勘違いだろうか。その認識の元にあーこういう人もたまに居るよなと思ってしまったが、作品としては断罪も特にしない、という不思議なバランスに見えた。それ以外でも「男のハグは嫌いだよな」→ハグで外堀を埋めて必ずしも男性同士の接触を好まない態度を一度アウティングしてから男性同士のハグを描くのがとても不思議だ。
5000年も生きていてセックスするモチベーション沸くのか。繁殖しなさそうに見える。5000年も生きていたらセックスも仕事も人間関係も全体的に落ち着きすぎて、諦観してしまいそうだ。大して生きていない私でもそう思ってしまうことは度々あるのに。SPA!とか週刊現代に年寄り向けのエロ特集がたまにされているけれど、そういうことか。会話のなかで「彼氏が生きている間には一緒に暮らしてあげなよ」とあったけれど、そこはユーモア混じりの本音か。
彼らの最後の判断が正しかったのかは疑問だ。余りに大風呂敷だと、人類視点からの正義も懐疑的になってしまう。宇宙を含めて改めて爆発が必要なら、仕方ない。
ポリコレ的に観るべきところが多いのは解るが、ゴジラVSコングの方が聴覚障害のキャラクターを映画的魅力に活かしていたように思える。もちろんこれに障害を映画に従事させるなと批判はできる。聴覚障害のキャラクターが人類と離れて地下で何千年も暮らしているのは、虚しく思えてしまう。ポリコレも次のステージに行ったのかなと思えるぐらい不思議なバランスが散りばめられている。

タカシ