シャン・チー テン・リングスの伝説のレビュー・感想・評価
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カンフーファンタジーアクション
想定外の展開
当初はあんまり期待してなかった。
欧米人が作る中途半端なクンフー映画なんだろう…と。
もちろんMARVELシリーズである以上、一定のクオリティは保証されてるんだろうし。
全体の前半3分の2くらいはその感じが払拭できないでいた。
これから新しいシリーズの一部に組み込まれていくキャラクターなので、しっかり背景を描く必要があるんだろうけど、断続的な「昔の話」がかなりの時間を割いて描かれるってこともあって、展開がなかなか起こらない。
でもそれをつなぐアクションシーンは、銃器をほぼ封印し、体術・拳法・弓・棒・剣術、ワイヤーアクションを多用したのも良かったし、カメラワークで「見得を切る」様なカットも多くて楽しいので、ワクワクとダラダラが繰り返される感じ。
感覚的には「ゲーム」感覚。RPGの様に進んでいく。
で、残り3分の1。
この辺りから、たたみ込む様なアクションが繰り広げられ、グッと引き込まれる。
まさか最後は「○○映画」になっているとは。
主要な役どころはあえて二枚目俳優を避けた辺りも、結果的には愛着が持てる結果になった。
いわゆるMCU関係の小ネタは山ほどあるな…ってのは分かる。私はあまりその辺りは興味がないのでスルーしていたが、MCU以外にもいろんなネタが蒔いてあるので、ソレを挙げていくのも楽しいかも。
待望のアジア系MARVEL作品
予想を裏切られましたよ
壮大な家族のモメ事
テンリングスを操るメチャ強父ちゃんを持つシャン・チーが気が狂った父ちゃんを頑張って止める話。
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アジア人がMARVELのヒーローという事実だけで嬉しいのに、このかっこよさ、装苑な世界観に、美しいアクションシーン、これらが今後アベンジャーズメンバーと関わるって思っただけでもう最高すぎんか?
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アジア人って西洋の人から見たら小さくて貧弱そうに見えるのに更に女の人ってなるともう最弱やんという感じだと思うのよ。そこをシャンチー叔母さん、小さくて細くてパワーもそんなにない、でも役者の体を活かしたしなやかなアクション(というか舞)で美しく最高。
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さらにヒロインも一般的には可愛くないとされる風貌で性格もヒロインらしくない(らしいとかいう言い方は嫌いだけど!)。スパイダーマンのヒロインを今までのジェーンとは全く違うキャラのゼンデイヤにした時からずっと最高だけど、ディズニーは本当に理想の幸せな世界だなぁ。
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ストーリーは圧倒的な力を持つ父親にずっと怯えてコンプレックスを持っている主人公が父親と向き合う話という壮大な家族の大モメ話。でもこの絶対的な力を持ってる父親への恐怖って誰しも持ったことあるんじゃないかな。それは歳と共に自分も成長して親も老いてその気持ちは少なくなるけどテンリングスは死ななくてずっと強いから厄介。
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世界観に引き込まれすぎてMARVEL作品を見に来たということを忘れる。途中「人口が半分になった」とか「指パッチン」とか出てきて本当に一瞬何の話?ってなる自分がいた。
カンフーアクションで押すのかと思ったら、以外にダークファンタジー色も濃い一作。
予告編を見る限りでは、主演のシム・リウの身体能力を生かしたカンフーアクション映画なのかな、と思っていたら、後半はダークファンタジーっぽい展開になってびっくり。
シャン・チーを演じたシム・リウはドラマでのキャリアはあるものの、劇場映画としては『パシフィック・リム』(2013)にエキストラで出演したことがある程度だったそうで、今回の主演は紛れもなく大抜擢です。本作の製作が発表された時に、ツイッターで出演をアピールしたり、抜擢が決まったときには喜びを発散させるようすを公開するなど、何とも役柄を彷彿とさせるエピソードが微笑ましいです。
唐突に始まる、『スピード』(1994)を彷彿とさせるような大型バスのアクションは、予告で見慣れていても圧倒されるようなすさまじさで、もしかしてこの調子で話が進むのかな、と思っていたところ、中盤は家族との交流もあってちょっとゆったり(後述の、トニー・レオンの影響?)。しかしそこから怒涛の展開になだれこんでいきます。
キョウダイの確執というテーマがちょっと『ブラック・ウィドウ』に被ったり、後半の舞台がまるで『ブラック・パンサー』(2018)だったりと、他のマーベル作品の要素をちらちらと垣間見えせつつ、後半は「おいおい、『エルデンリング』を先に体験しちゃったよ」と思うほどにファンタジーしちゃってます。このように昨今の映画の楽しめる要素を「全部盛り」にしたかのようなサービスぶりに加えて、香港映画で磨き上げたワイヤーアクションを多用し、華麗な舞踊のようにも見える見事な剣劇(静と動、殺気と愛情の交錯は、アン・リーの演出かと思った…)まで見せてくれます。特にミシェール・ヨーの動きは、『クレイジー・リッチ』であまり身体を動かせなかった鬱憤を晴らすかのよう。
ただ、殺陣の美しさと迫力は文句なしだけど、アニメとはいえ先行して公開された『白蛇:縁起』の印象がどうしても被ってしまう…。いや、もちろんどちらも素晴らしい内容なんだけど。
俳優陣も、スタント出身のシム・リウはもちろんのこと、『クレイジー・リッチ!』に続く共演となるオークワフィナとミシェール・ヨー、そしてシャン・チーの父親ウェンウーを演じたトニー・レオンなど、作品の特色を踏まえてアジア系俳優を多数起用しています。特に久しぶりにトニー・レオンのご尊顔を劇場で拝めたのは嬉しい驚きでした。実はトニー・レオンは自らの家族を愛するあまり、これまでのキャリアで父親役を演じることを避けてきたとのこと。そんな信念を抑えてでも出演しただけに、彼の演技、表情はなかなか胸に迫るものがあります。それが中盤の描写に繋がったのかな?
『ブラック・ウィドウ』のキャラクターがカメオ出演しているなど、見どころ多過ぎの本作で、ちょっと気になったのは言語の問題。時折中国語での会話が入るんだけど、非常に重要な場面で使われているのは英語…。もちろんディズニー配給の米国映画であることは理解しているんだけど、ここまで配役に配慮して、中国語の台詞も入れているのであれば、せめて大事な場面は状況に相応しい言語にしてほしかった…。『ラスト・サムライ』(2003)以上の違和感が残ってってしまったのは少し残念。
本作は11月公開の『エターナルズ』(クロエ・ジャオ監督)とも様々な要素が繋がっているとの情報も。今後も楽しみ!
素晴らしかったです!
思いっきり楽しめた!
新しいヒーローのご紹介
ポリコレに配慮して、マーベルにもそのうち日本人ヒーロー主演の映画が登場するんでしょうか?
おい!マーベル。なぜそんな敵を起用した?
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